卵といえば私たちの生活に非常に馴染みの深い食品ですが、子供の頃は卵アレルギーに悩まされた方も少なくないと言います。実は子供時代に生じる食物アレルギーの中でも卵のアレルギーの症状が出る人はとても多いのです。
まだ卵を食べたことがない赤ちゃんがいる親にとって、いつ頃から卵を与えて良いのか気になるところですよね。
今回の記事では卵はいつ頃食べさせても良いのか、生卵の場合はいつ頃から与えても良いのか、どうして卵アレルギーが出るのか、アレルギーの症状や対処法、アレルギー以外にも注意した方が良いことについて解説していきたいと思います。
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目次
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生卵は何歳から食べられる?
卵はアレルギーが強く、特に卵白にそのアレルゲン(アレルギーの原因となるタンパク質)が含まれるので注意しなければなりません。
卵は離乳食を始めてから一ヶ月半くらい経ってからが良いとされています。最初は卵を固く茹でた後に卵黄だけ取り出したものをほんの少しから始めましょう。これはなぜかと言うと、加熱するとたんぱく質の変性が起きるのでアレルギーが出にくくなるといわれているからです。
温泉卵や生卵はもっと遅めに与えること
温泉卵は一歳半を過ぎて、他の食品が少しずつ食べられるようになってから。生卵につきましては細菌感染の恐れもありますので3歳以降に与えるようにしましょう。
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卵アレルギーとは
ここまでで少しアレルギーという言葉が出てきましたが、次の項目で詳しく卵アレルギーについておさらいしていきましょう。
乳児期でダントツに多いのが卵アレルギー
乳児期において最も数が多い食物アレルギーが卵によるものです。乳児期の食物アレルギーを発症するケースのうち50%から60%が卵によるものといわれています。ちなみに2番目が牛乳で、3番目が小麦になります。
どうして子供の方がアレルギーを起こしやすいの?
どうして子供の方がアレルギーを起こしやすいかと言うと、アレルギーの原因になるたんぱく質が卵白に多く含まれていること以外にも、子供の消化器が未熟なためアレルゲンが腸粘膜を通過しやすいためと言われています。加熱処理してあげる事によって腸粘膜の通過をしにくくしてくれるので、初めは加熱してから与えるようにと指導されます。
年齢とともにアレルギー症状が改善する可能性が高いので、将来的には安心して食べられるように定期的に食物負荷試験などを受けるなどして主治医とともに経過を見守っていくことが大切です。
卵アレルギーの症状は?
症状の現れ方は人によりますが以下のような症状が引き起こされる可能性が高いとされています。
- 皮膚の赤み
- 蕁麻疹
- 鼻の症状
- 口の周りの赤みや腫れ
- 咳や喉の痛み
- 喘息
- 呼吸困難
数時間で治るような軽い症状もあれば呼吸困難などの重い症状も見られるので、アレルギー症状が出始めたら自己判断せずに医療機関に相談するようにしましょう。
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生卵を与えるときはサルモネラ菌に注意
卵はアレルギーの他にも、サルモネラ菌という食中毒菌のリスクがあります。海外のほとんどの国では生卵を食べる習慣がなく、しっかりと両面を軽く焼き固めるということが推奨されているほど卵は細菌感染の恐れがあります。
サルモネラ菌は殻にだけついているのではない
サルモネラ菌は卵の表面と内部に存在する可能性があります。卵の表面につくサルモネラ菌は卵の殻などについた糞などに由来します。ここから中に入っていくことも十分に考えられます。日本で販売されている卵はしっかりと洗浄や殺菌がされているので、基本的にはサルモネラ菌は卵の殻に付くことはありません。
一方で鶏自体がサルモネラを保菌していた場合は卵の中にサルモネラが入ってしまうことがあります。このような場合だと卵の殻を洗浄しても先にすることはできません。
サルモネラ菌が中で繁殖している卵は、日本では10万個に数個というレベルだと言われていますが、絶対に大丈夫とは言い切れないのでサルモネラ菌に感染すると悪影響が出やすい赤ちゃんや妊娠中のお母さん達は生卵食べない方が良いと言われているのです。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?今回の記事をまとめると、
この記事をまとめると
- 生卵食べて良いのは3歳以降
- 卵を始めて与えるなら加熱した卵の卵黄だけを与える
- 卵アレルギーは乳児期のアレルギーの50~60%を占める
- 皮膚の赤みや蕁麻疹などの症状が出たら自己判断せずに医療機関に相談しよう
- 生卵を初めて与えるときはサルモネラ菌にも注意が必要
- 赤ちゃんだけでなく妊婦や授乳中のお母さんも生卵は食べない方が良い
今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。
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