生クリームで腹痛や吐き気?原因はアレルギー?食中毒の場合の潜伏期間は?

私は生クリームが大好きなのですが、なぜか生クリームを食べると気持ち悪くなってしまい、食べたいのに食べられない・・・というモヤモヤを抱えています。私のように「なんとなく生クリームは体が受け付けない」という人はいるのではないでしょうか?そこで今回は、

  • 生クリームで体調不良になる理由は?

  • 食中毒の場合はどのくらいで症状が出る?

  • 生クリームの代用は何がおススメ?

 

という内容をご紹介していきます。

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生クリームで嘔吐や腹痛を起こす原因

牛乳でも同じ症状出るならアレルギーかも

「生クリームに限らず牛乳を飲んだり、牛乳を使った料理を食べたりすると、体調不良になる」という人は乳アレルギーの可能性があります。アレルギー症状は、次のようなものがあります。

  • 嘔吐・吐き気などの消化器官の症状
  • かゆみ・蕁麻疹などの皮膚の症状
  • 目の充血や腫れなどの粘膜の症状
  • 鼻水・くしゃみ・咳や息苦しさの呼吸器系の症状
  • 頭痛・意識がもうろうとする神経の症状

食物アレルギーは重度の方だとアナフィラキシーショックを起こし、死に至ることもあります。アレルギーかな?と思ったら、念のため病院で検査をした方が安心です。

乳糖不耐症

乳糖不耐症とは、牛乳や生クリームにふくまれる「乳糖」を分解する酵素が少ないために消化不良を起こし、下痢をしてしまう症状のことです。よく、「牛乳を飲むとお腹がゴロゴロする」と言っている人は身近にいませんか?

実は日本人は乳糖不耐症の人の割合が多いのです。乳糖不耐症は乳製品を少しずつ摂取していくことで改善されることもあります。すが、少量でも下痢や腹痛がひどい場合は無理をしないことが大切です。

脂肪の摂りすぎ

生クリームを摂取することで下痢をしてしまう原因の一つに、脂質の摂りすぎも考えられます。生クリームは脂肪分が18%以上のものと定められており、純正クリームだと脂肪分が35%~40%くらいあり、脂質の多い食品です。

脂質はタンパク質などと比べて消化が遅く、脂質を摂りすぎると胃もたれや胸やけなどの体調不良を起こしやすくなります。

また、消化不良を起こしておなかが痛くなったり、下痢になったりすることもあるので、脂っこいものを食べると下痢になりやすい人などは生クリームの食べ過ぎには注意が必要です。

ブドウ球菌食中毒・黄色ブドウ球菌腸炎

普段は生クリームを食べてもお腹をこわさないのに、ある日突然激しい腹痛や下痢になってしまった、という場合は食中毒の可能性も考えられます。

ブドウ球菌食中毒や黄色ブドウ球菌は人の皮膚などありふれた場所にいる菌で、汚染された食品を食べることで食中毒を発症します。また、生クリームは腐りやすいので、できるだけ涼しい場所に保管して早めに食べること、手を清潔にすることで食中毒を予防することができます。

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食中毒の場合、何時間後くらいに具合が悪くなる?

生クリームでの食中毒の主な原因は黄色ブドウ球菌ですが、この菌に汚染された食品を食べると、食べてから数時間~半日程度で症状を発症することがほとんどです。

おもな症状

  • 下痢
  • 腹痛・激しい腹痛
  • 嘔吐・悪心
  • 発熱

黄色ブドウ球菌による食中毒では発熱はほとんど見られませんが、腸管出血性大腸菌(O157等)の場合は発熱もみられます。下痢をした場合は、菌を排出してしまった方が治りが速いので、下痢止めなどの市販薬は飲まずに様子を観ましょう。

もしも下痢や嘔吐が収まらない場合、激しい腹痛がある場合は病院を受診しましょう。

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潜伏期間はウイルスによって異なる

 

細菌 食後どのくらいで症状が出るか
黄色ブドウ球菌 数分~翌日中
腸管出血性大腸菌(O157など) 3日~1週間以内
ノロウイルス 1日~2日
サルモネラ菌 12時間~3日以内

黄色ブドウ球菌は食後比較的すぐに症状を発症します。O157やノロウイルスなどの細菌類は発症まで数日かかる場合もあり、どの食べ物が原因か特定しづらくなることもあります。

治るまでの期間は?

多くの食中毒は発症してから2~3日程度で回復することが多いですが、腸管出血性大腸菌(O157)は成人で10日以内で回復し、1~2週間ほどで体内から完全に排泄されます。

食中毒になりやすい食べ物は?

食中毒は生ものを中心とした腐りやすい食品や水分の多い食品でなりやすいです。

  • 生クリーム
  • シュークリーム
  • 十分に加熱していない卵や生肉
  • 生の魚介類(カキ・刺身)
  • 素手で握ったおにぎり

十分に加熱している食品でも、食中毒菌に汚染された食品と同じまな板を使って切ったり、手で触ったりすることで食中毒菌に汚染されることがあります。食品を扱うときはしっかり手を洗い、調理器具を清潔に保つことが大切です。

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生クリームなしの生クリームの作り方

乳糖不耐症の人や生クリームの脂質でお腹をこわす人は、程度にもよりますがバタークリームや植物性のクリームを使うことで症状を気にせずに食べることができます。

バタークリームは泡立てた卵白にバターを加えて作るクリームで、ケーキのデコレーションやクッキーにサンドするのに使われます。バターの香りを楽しめるクリームです。

植物性ホイップクリームは植物性の油が原料なので、アレルギーの人や乳糖不耐症の人も安心して食べることができます。植物性ホイップクリームは添加物が心配・・・という人は植物性ミルクで簡単に作ることができます。後述する材料と作り方を参考に、ぜひ作ってみてくださいね。

材料

  • 植物性ミルク(豆乳やココナッツミルクなど)
  • 米粉(タピオカ粉や葛粉でも代用可能)
  • バニラエッセンス
  • グラニュー糖

工程

  1. 植物性ミルクをボウルにあけ、グラニュー糖も入れる
  2. ボウルを氷に当てる
  3. 米粉とバニラエッセンスをボウルに入れ、冷やしながら好みの硬さまでホイップする

米粉などを入れることで余分な水分を吸収してくれるので、泡立ちが良くなります。ココナッツの風味はそこまで感じず、美味しいクリームになります。

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まとめ

生クリームを食べて気持ち悪くなる・お腹をこわすという場合は、必ず何かしらの原因があります。今回の内容をまとめると、

この記事をまとめると

  • 生クリームでお腹をこわす原因はアレルギー・乳糖不耐症・脂質の可能性がある

  • 普段お腹をこわさないという人は、食中毒による症状の可能性もある

  • 生クリームは植物性ミルクで代用品が作れる

ということをご紹介してきました。ホイップした生クリームがたっぷりのったパンケーキや、可愛くデコレーションされたケーキは美味しいですよね。生クリームが体に合わなくても、諦めずに代替え品を使って、楽しく食べましょう!