生ひじきのヒ素を除去したい!ヒ素抜きの方法!摂取した場合の症状や致死量は?

生ひじきは歯応えが良く、乾燥ひじきよりも海の香りがしておいしいですよね。ミネラル成分もたっぷりで体に良い海藻です。

しかし、「生ひじきのヒ素ってどうしたら除去できるの?」「ヒ素って摂取したらどうなるの?」「離乳食に使える?」など、疑問に思ったことはありませんか?そこで、今回は以下のことについて解説します。

  • 生ひじきのヒ素抜きは、水に浸してから吹きこぼす。
  • ヒ素を摂取すると健康に悪影響が出る。
  • ひじきは中期以降の離乳食におすすめ。

怖いイメージが付きまとうヒ素ですが、正しい手順さえ覚えれば生ひじきのヒ素の除去は簡単にできるようになりますよ。

スポンサードリンク

生ひじきのヒ素抜きの方法

生ひじきを食べるとき、気になるのはヒ素ですよね。生ひじきのヒ素は水につけ、吹きこぼすことで簡単に除去できます。これは、ヒ素が水に溶けやすい性質を持っているためです。

30分以上水に浸け、浸けた水は調理には使わないようにしましょう。その後よく洗うと、ヒ素は55〜90%除去できます。

スポンサードリンク

良い栄養素も一緒に除去される

ヒ素の除去を行うと、カルシウム鉄分などのミネラル成分などの良い栄養素は多少流れてしまいます。なぜなら、ヒ素の除去のために長時間水に浸け、加熱するためです。

しかし、7割のミネラル成分は残るので、大きな心配は不要でしょう。除去されてしまう少量のミネラル成分よりも、ヒ素をどれだけ除去できるかのほうが重要と言えます。

MEMO
カルシウム:骨や歯を健康にする

鉄分:血液中の酸素を運搬する赤血球中のヘモグロビンの原料

安全な摂取量は?

体重50kgの人が4.7g以上を毎日継続的に摂取しない限り、ひじきは食べても安全と言えます。これは、1週間のうちにヒ素を摂取しても体が耐えられる量の目安があるためです。

実際に昔からひじきは日本人にとって身近な食べ物ですが、健康被害は報告されていません。ひじきはミネラル成分が豊富なので、正しくヒ素を除去し、むしろ積極的に食べたい海藻です。

スポンサードリンク

ヒ素を摂取したらどうなる?

下痢・腹痛

ヒ素は体に良くないというイメージですが、実際に摂取したらどうなるのでしょうか。正しい知識を身につけておかなければ、少量くらい大丈夫だろうという気持ちになってしまいますよね。

そこで、ヒ素を過剰摂取した場合の症状や体の影響、致死量について解説します。

症状は?

ヒ素を短期間にたくさん摂取した場合の症状は、発熱や下痢、嘔吐、興奮、脱毛などです。また、長期間継続的に大量摂取した場合は、発がん作用や皮膚の組織に異常をきたすなどの悪影響があります。

これらの症状が出るのは、ヒ素に毒性があるためです。しかし、ヒ素は土壌にも自然に存在している物質あり、誰しもが毎日微量に摂取しています。限度を越えなければ健康被害はないので、安心してください

どれぐらい摂取したら体に影響が?

具体的にどれくらい摂取したら体に影響が出るかは、今のところ分かっていません。なぜなら、有毒性を判断するための知見が現段階では足りていないためです。

しかし、WHOが定める暫定的耐容週間摂取量は15マイクログラム/kg体重/週となっています。分からないこともたくさんあるヒ素ですが、毎日たくさんの量を継続的に食べない限りは体に影響はありません。

致死量は?

ヒ素の致死量は成人で約300mgと言われています。これは、大量のヒ素を1度に摂取すると、急性ヒ素中毒になるためです。例えば、

急性ヒ素中毒になると、嘔吐や下痢など消化器症状が見られ、その後、頻脈や低血圧が続くなどの循環器障害に繋がります。重傷者は神経障害も引き起こし、非常に怖い中毒です。

日常生活で急性ヒ素中毒になることはありませんが、こういった症状があるということは覚えておきましょう。

スポンサードリンク

ひじきは離乳食に使っていい?

ひじきは離乳食にもおすすめの海藻です。なぜなら、カルシウムや鉄分、食物繊維などが豊富に含まれているためです。それでは、ひじきの離乳食活用法について解説します。

中期以降から使っていい

ひじきは必ず中期以降から離乳食に取り入れましょう。というのも、離乳食初期の赤ちゃんにはひじきは食べにくく、消化に悪いためです。

ひじきには食物繊維が豊富で、離乳食初期の消化器官の発達していない赤ちゃんには負担になることもあります。まずは、柔らかく茹でて、細かく切ってから赤ちゃん用のスプーンひとさじから始めてくださいね。

慣れてきたら、徐々に量を増やしてあげるといいでしょう。

赤ちゃんが食べやすくする工夫

赤ちゃんがひじきを食べやすくするには、まずは細かく刻みましょう。これは、ひじきが長いままだと赤ちゃんが食べにくい可能性があるためです。

その後は、片栗粉と混ぜてとろみをつけたりにんじんやと豆腐と一緒に混ぜて白和えにしたり、ひじきを活用できる離乳食レシピはたくさんあります。

赤ちゃんが食べやすいように工夫して、栄養素たっぷりのひじきをたくさん食べさせてくださいね。

スポンサードリンク

まとめ

ヒ素は大量摂取すると健康被害がありますが、普通にひじきを食べている分にはそこまでたくさんヒ素を摂取することはないんですね。

この記事をまとめると

  • 生ひじきを水に浸してから吹きこぼすとヒ素の除去が可能◎
  • ヒ素を長期間継続的にたくさん摂取すると健康に悪影響が出ることも。
  • ひじきはミネラルたっぷりで中期以降の離乳食にぴったり。

ヒ素は自然に微量ながら存在するので、完全に除去することは不可能です。あまり怖がりすぎず正しい処理をして生ひじきを楽しんでくださいね。

スポンサードリンク