長芋の保存方法|冷凍・常温・冷蔵庫|解凍後ぶよぶよしない対処法

シャキシャキとみずみずしい食感が魅力の長芋は春先が旬の野菜です。美味しく食べるには正しい保存を行うことが大切ですが、実は長芋は保存する温度によって保存期間が大きく異なることをご存じでしょうか?

  • 長芋の保存期間について
  • 冷凍した長芋のオススメな使い方
  • 長芋の変色を防ぐには?

今回は、こちらについて詳しく解説します。

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長芋の保存期間はどれくらい?

鮮度がとても大切な長芋は、保存する温度帯によって美味しく食べられる期間が異なるという特徴を持っています。

常温でおがくず

長芋は適切な保存方法を守れば常温でも約1ヶ月間という長期間の保存が可能です。

具体的な保存方法は以下の通りです。

  1. 長芋全体を新聞紙で包み込む
  2. 風通しの良い場所で保存する

もしも長芋1本丸ごとが手に入った場合は、おがくずで長芋を包み込むと長期間の保存が可能になります。何故おがくずを使用するかというと、おがくずが長芋を包み込むことで過度な湿気と乾燥を防止してくれるためです。

ただし、常温で保存出来るのは気温25℃以下であることが長芋の鮮度を保つための条件になります。25℃以上になりやすい夏季は、必ず冷蔵庫の野菜室で保存することを心がけてください。

冷蔵庫

冷蔵庫での保存には、カット済みの長芋が適しています。冷蔵保存を選択することによって1週間〜10日の保存が可能です。常温で保存する丸ごと1本状態の長芋よりも日持ちが短くなる理由は、カットされた切り口が常に空気に触れることで鮮度が落ちやすいためです。

お店で売られている長芋はカット状態になっていることが多いため、出来る限り早めに冷蔵庫での保存を心がけましょう。

長芋の正しい冷蔵保存方法は以下の通りです。

  1. 長芋の切り口の水分をしっかり拭き取る
  2. 酸化を防ぎたい場合は切り口にお酢を数滴掛ける
  3. ラップで切り口をしっかりと包む
  4. 冷蔵庫の野菜室で保存する

冷凍

冷凍庫での保存には、すりおろした状態である「とろろ」が適しています。−18℃以下となる超低温下であれば常温や冷蔵よりも鮮度の劣化は起こりづらいため、おおよそ1ヶ月の保存が可能となります。

長芋の正しい冷凍方法については、後ほど詳しく解説します。

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長芋を冷凍するとぶよぶよ柔らかくなる?

長芋は冷凍保存後に解凍する際に水分が外に出てしまいぶよぶよと柔らかくなってしまうことがあります。シャキシャキとした長芋の食感が楽しみたい場合は、冷凍保存は避けて冷蔵保存を選択すると良いでしょう。

すりおろしがオススメ

冷凍することで柔らかくなってしまった長芋は、すりおろして「とろろ」の状態にしてしまうと食感を気にせず美味しく食べることが出来ますよ。

冷凍方法

長芋を長期間長持ちさせるための正しい冷凍保存方法は、以下の通りです。

  1. 皮をむいた長芋をすりおろす
  2. ジップロックに1食分ずつとろろを入れてしっかりと封をする
  3. ジップロック表面にマジックで冷凍実施日を記入する
  4. 冷凍庫に入れて保存する

解凍方法

少量の場合

小さめのジップロックで冷凍保存したとろろを解凍する場合は、流水解凍がおすすめです。ジップロックを開けずにボウルなどに入れて10分程度流水解凍を行いましょう。

大量の場合

大きめのジップロックで冷凍保存したとろろを解凍する場合は、一度冷蔵庫に移動させてゆっくり時間を掛けて解凍しましょう。解凍に必要な時間の目安は、おおよそ半日程度となります。

なお、どうしても解凍までに時間がない場合は電子レンジでも解凍が可能です。いつ、とろろを使用したいのかを明確にして解凍手段を選択すると良いでしょう。

一度解凍した長芋は鮮度が落ちやすいため、食中毒を避けるため再冷凍することは避けましょう。繰り返しになりますが、大切なのは1食分ずつを小分け冷凍することです。

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長芋の変色防止方法

長芋に含まれる成分である「ポリフェノール」は空気に触れることで「酸化」と呼ばれる反応を起こし、赤や紫などに変色することがあります。ここでは、長芋の変色を防止する方法を解説します。

レモン汁

長芋の切り口が酸化してしまうのを防ぐためには、切り口にレモン汁を数滴かけるのがおすすめです。

レモン汁によって長芋の切り口部分を酸性に変化させ、酸化を防止する効果があるだけでなくレモンのスッキリとした香りを長芋に加えてさっぱりとした風味に仕上げることも可能です。

なお、あまりかけすぎるとレモンの香りが強く残ってしまうので少しずつ量を確かめながら掛けるようにすると良いでしょう。

お酢

台所にレモン汁が置いていない場合は、代わりに同じアルカリ性食品であるお酢を数滴かけることで長芋の切り口への酸化を防止することが出来ますよ。

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まとめ

この記事をまとめると

  • 長芋は保存温度帯によって保存期間が変わる特徴を持っている
  • 一度冷凍した長芋は解凍すると柔らかくなってしまうことがあるためとろろのようにすり下ろして使用すると食感を気にせずに美味しく食べることが可能
  • 酸化による長芋の変色を防ぐには切り口にレモン汁や酢を掛けると効果がある

いかがだったでしょうか。

長芋を保存する上で重要となる温度帯ごとの特徴をしっかり理解することで、より長芋を楽しめるようになることは間違いありません。

この記事がみなさんの参考になれば幸いです。

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