みょうがで下痢になる原因を紹介!適正量や安全な食べ方も

これからの暑い季節にはみょうがを薬味として食べる機会が増えてきます。しかし、みょうがを食べた後に下痢になった経験がある方はいらっしゃいませんか?その下痢はもしかしたら、みょうが原因かもしれません。そこで今回は

  • みょうがで下痢になる原因とは
  • みょうがの適正摂取量はどれ位なのか
  • みょうがを安全に食べる方法とは
  • みょうがに含まれる成分や効能とは
これらのテーマについて紹介したいと思います。

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みょうがで下痢になる原因

ここでは、なぜみょうがで下痢になるのか、その原因を紹介します。

寄生虫がいる

みょうがには肝蛭(かんてつ)と呼ばれる寄生虫や卵が稀に付いている事があります。肝蛭とは、牛・豚・めん羊・山羊などの哺乳類の肝臓の胆管に寄生する虫と言われています。

肝蛭の大きさは2~5㎝で黄金色の短い楕円形をしているのが特徴です。この肝蛭の幼虫や卵を誤って食べてしまうと、肝蛭症を引き起こす場合があり、「発熱」「吐き気」「腹痛」「下痢」「蕁麻疹」などの症状が現れます。

また、肝蛭を人が食べる事によって胆管炎を発症する場合もあります。スーパーなどで売られているみょうがに肝蛭が付着している事はほぼありませんが、家庭菜園で栽培したみょうがには稀に寄生している場合があるので、食べる際にはしっかりと注意してください。

みょうがに付着している黒い虫は、アブラムシやヨウトウムシである可能性が高く、万が一口にしても悪影響はありませんので安心してくださいね。

大量の繊維質が原因

意外かもしれませんが、みょうがは野菜の中でも比較的繊維質の多い野菜です。この食物繊維の大量摂取によって、消化に負担がかかり「下痢」や「腹痛」を引き起こす原因となっています。

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みょうがの適正摂取量

みょうがの大量摂取で下痢を引き起こす事が分かりました。ここでは、みょうがの適正摂取量をご紹介します。

1日数個程度に抑えよう

みょうがの適正摂取量の目安は特に決まっていません。これはみょうが自体が小さく、1個当たりの栄養価の影響が少ないためかもしれません。しかし、みょうがには「ミョウガジアール」と呼ばれる辛み成分を含んでおり、この「ミョウガジアール」は過剰摂取すると体に強い刺激を与えてしまいます

そのため、みょうがは1日に数個程度に抑えるのが適量と言えます。

お腹が弱い人は1個・2個がちょうどよい

元々、お腹が弱い方はみょうがの食べ過ぎは身体に負担がかかるので、1日に1個・2個に抑えるようにしてください。

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みょうがの安全な食べ方

適正量を食べればみょうがは安全な食品です。ここでは、みょうがの安全な食べ方をご紹介します。

あく抜きをしっかりする

みょうがには「あく」があります。生で食べる場合は水にさらしてあく抜きをしてから調理してください。ただし、水にさらしすぎるとみょうがの香りが飛んでしまうので注意が必要です。

あく抜きが終わったらすぐにキッチンペーパーで水気を拭き取る事で、断面に残った水分から雑菌が繁殖するのを予防できます。また時間が経ってしまうと、風味が落ちてしまうので食べる直前にあく抜きを行ってください

  1. みょうがは小口切り、または千切りにする
  2. 冷水に30秒ほどさらす
  3. ザルにあげ水気を切る
  4. キッチンペーパーなどで水気をしっかり拭き取る

漬け込む

肝蛭は水に弱い性質があるため、みょうがを水に漬けて洗うと死滅させる事ができます。是非試してみてください。

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みょうがの成分・効能

オススメの料理は?

ここでは、みょうがに含まれる成分と効能についてご紹介します。

α-ピネン

みょうがには「α-ピネン」と呼ばれるみょうが独特のニオイ成分が含まれています。α-ピネンは「ファクトケミカル」という植物のみに含まれている、抗酸化作用に優れた第7の栄養素とも呼ばれ、大きな注目を集めています。

この「ファクトケミカル」とは、植物の色素・苦み・香り・しぶみ・えぐみ等の成分の事で、トマトに含まれる「リコピン」や緑茶の「カテキン」がこれに含まれます。

α-ピネンの効果には「消化促進」「眠気を覚ます」「血行をよくする」「夏風邪の予防」などがあげられます。

生活習慣病の予防ができる

ファイトケミカル全般に共通する特徴として、ガンや心臓病、脳卒中などの「生活習慣病」を予防する効果が非常に優れています。

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まとめ

「みょうがで下痢になる原因とは、みょうがの適正摂取量はどれ位か、みょうがの安全な食べ方とは、みょうがに含まれる成分や効能とは」これらのテーマについて紹介させていただきました。いかがでしたでしょうか。

この記事をまとめると

  • みょうがには稀に肝蛭の幼虫や卵が付着しており、誤って食べてしまうと「発熱」「吐き気」「腹痛」「下痢」「蕁麻疹」などの症状が現れる
  • 「ミョウガジアール」を過剰摂取すると体に強い刺激を与えてしまうため、みょうがは1日に数個程度に抑えるのが適量
  • みょうがはあく抜きをしっかりと行い、水に漬ける事で肝蛭を死滅させる事ができる
  • みょうがにはα-ピネンというニオイ成分が含まれている
  • α-ピネンの効果として「消化促進」「眠気を覚ます」「血行をよくする」「夏風邪の予防」さらに「生活習慣病の予防」に期待できる

みょうがは過剰摂取しなければ、嬉しい効果もたくさんある野菜です。特に、これから暑くなる時期には夏バテの予防としても活躍してくれます。スーパーでみかけた際には是非、購入してみてくださいね。

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