皆さんはムール貝と言われて、ぱっと頭に思い浮かべることができますか?あのパエリアなどに入っている細長い貝ですね。あまり日本人には馴染みの深くない食材だと思います。今回はそんなムール貝について、安全性や特徴を解説していきますね。
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目次
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ムール貝とは?
ムラサキイガイ
ムール貝はイガイ科イガイ属の貝で、一般的にムール貝はムラサキイガイであることがほとんどです。ムール貝の原産地はヨーロッパで地中海沿岸地域にもともと生息している貝でしたが、船底にくっついて世界中を移動したことにより世界中で獲れるようになりました。 ムール貝には豊富なアミノ酸、鉄分、ビタミン12が含まれており非常に健康に良いとされています。
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食物アレルギーの原因の一つ
健康に良いとされているムール貝ですが、ムール貝の中に含まれる「コンペンジウム」という成分は食物アレルギーを引き起こす原因の一つとなっています。
ムール貝のアレルギー症状は?
ムール貝を食べた後にも食物アレルギーが出ることがあります。食物アレルギーの症状は体中の臓器の炎症反応になりますので非常に多岐にわたり、一概にこれといったものが言えません。わかりやすい表があるのでこちらを参考にしてください。
このように様々な症状が引き起こされる可能性があります。ムール貝を食べてすぐか、もしくは数時間後、長ければ数週間後にアレルギー反応が出てくることがあります。気になる方は病院で簡単にアレルギー検査を行うことができるので検査してみてください。
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ムール貝の貝毒だった場合の症状
貝毒って?
皆さんは貝毒という言葉を聞いたことがありますか?貝毒とは主に二枚貝が毒を持った植物プランクトンを餌として食べることで、体内に毒を蓄積させる現象のことを言います。 蓄積する毒そのものやその毒によって引き起こされる食中毒症状を総じて貝毒という場合もあります。
貝毒の症状は?
貝毒には麻痺性貝毒と下痢性貝毒があります。麻痺性貝毒の場合は食後30分ほどで舌や唇、顔面がしびれてきます。やがて全身に広がり重症の場合は体が動かなくなってしまいます。最悪の場合は12時間以内に呼吸困難で死亡するケースもあります。麻痺性貝毒の代表的な毒成分は「ゴニオトキシン」と「サキシトキシン」です
下痢性貝毒の場合は食後30分から4時間以内に発症し、下痢症状の他に吐き気や嘔吐腹痛などが起こりますが、およそ3日ほどで回復し死亡例などはありません。下痢性貝毒の代表的な毒成分は「オカダ酸」と「ディノフィシストキシン」です。
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貝毒の対策はある?
加熱しても無くならない
貝毒の対策は非常に難しいとされています。その理由として加熱しても全く毒性がなくならないということが挙げられます。。麻痺性貝毒の毒成分「ゴニオトキシン」と「サキシトキシン」、下痢性貝毒の毒成分「オカダ酸」と「ディノフィシストキシン」は、いずれの毒成分も熱に強く煮ても焼いてもなくなることはないのです。
貝毒が一度見つかると規制がかかる
解読はこのように自宅で対策することができないので、様々な地域の市町村で対策が取られています。貝を取ることができる地域では検査を毎週行っており、一度でも貝毒の検査に引っかかると、3週間以上貝の捕獲が禁止されます。3週連続で解読の規制値を下回れば安全宣言が出されるなど、貝の捕獲は非常に厳しい基準が定められています。
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まとめ
この記事をまとめると
- ムール貝はムラサキイガイといい栄養価の高い貝である!
- ムール貝でも食物アレルギーが生じることがある!
- 貝毒は自宅では対策ができないので、地域の市町村が検査を徹底している!
今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。
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