突然ですが、皆さんは「むかご」と呼ばれる長芋や自然薯・ニンニクなどの茎が肥大化した際の、付け根部分にできる肉芽(にくが)をご存知ですか?流通量はとても少ないため知る人ぞ知る食べ物ではありますが、古くから貴重な山の幸として愛されてきた食材なんですよ。
家庭菜園をされている方には、山芋の種芋にもなるため馴染みのある方も多いと思いますが、初心者の山菜狩りなどでは安全に食べられるむかごに似た毒性もものもあるため注意が必要でもあります。今回は山芋の肉芽・むかごに注目して、詳しく見ていきますよ。
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目次
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むかごってどんなやまいも?
読み方 | むかご(零余子) |
旬の時期 | 10月~11月 |
主な生産地 | 北海道・青森県・長野県・千葉県など山芋の栽培が盛んな地域 |
種類 | ヤマノイモ科ヤマノイモ属、山芋の種 |
読み方
むかご(零余子)と読みます。むかごとは、長芋や自然薯などのヤマノイモ属の蔓になる肉芽(にくが)の事で、秋頃になると蔓の葉の付け根辺りに実のように沢山付きます。土の中で生育する芋と同様に栄養素が豊富に含まれているため、古来から貴重な山の幸として重宝されてきました。
零余子は俳句の季語にも使われており、地域によってはぬかごと呼ばれていることもあります。
特徴(サイズ、味、形状など)
1g以上のむかごを種として春頃に栽培すると1年程度の期間で、40g~100g程度の山芋が育つとされています。
土の中で生育する芋と同時に、山芋の蔓の雌・雄株どちらにもむかごが付きます。むかごは、腋芽が変形したものとされており直径1~2cmの球状をしています。
1~3cm程度の小さなジャガイモ・豆のような見た目をしており、ホクホクとした食感・独特な香り・甘味があります。
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むかごに毒性がある?
むかごは自生している山芋掘りを行う際にも、判断材料になるため重要な存在です。しかし、むかごに似た実をした植物も沢山あるため注意が必要です。毒性がある似た植物も存在するため、初心者・自信の無い時は食用しないようにしましょう。
むかごに毒性はない!
山芋・長芋・自然薯などのむかごには毒性はなく食べることができます。実はとても栄養価が高く、健康食品としても知られています。
不足するとニキビや蕁麻疹などができやすくなると言われている唾液や膵液にも含まれている「消化酵素のアミラーゼ」や「アルギニン」と呼ばれる成長ホルモンの分泌を促したり免疫力を高める効果のある栄養素などが豊富に含まれています。
苦い毒性を持つのはニガカシュウ
むかごを作る食物は何種類か存在し、その全てが食用できる訳ではありません。むかごの中でもニガカシュウと呼ばれる植物のむかごには毒性がありますが、とても苦いため誤食しにくいようです。
見た目での判断をする際には山芋のむかごは滑らかな手触りなものが多いため、ゴツゴツしていればニガカシュウの可能性が高いです。また蔓の巻く方向にも特徴があり山芋の蔓は反時計回りに巻きついていることが多いため、時計回りで蔓が巻いている場合は二ガカシュウの可能性があります。
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むかごの旬の時期と主な生産地
ここからはむかごの旬の時期や主な生産地について詳しく見ていきます。むかごは山芋の茎や葉の付け根部分に形成されている栄養繁殖の器官なため、むかごを種芋として山芋を栽培することも可能です。
山芋とは切っても切り離せない関係なため、旬や生産地も山芋と深く関わっています。
旬の時期はいつ?
むかごの旬は10月~11月頃です。晩秋にかけて茎の根元に生え始め、小振りなものは9月頃から収穫可能になります。生育状態は気候などに左右はされますが11月頃になると概ね葉が黄色になり、その頃のむかごは完熟状態になっていることが多いです。
完熟したむかごは指で簡単に収穫できるほどで、それ以降のものは枯れてしまったり傷み始めるため注意が必要です。
主な生産地はどこ?
山芋の生産量が多い地域ほどむかごも多く付くため、北海道・青森県・長野県・千葉県など山芋の栽培が盛んな地域が生産地になります。そのためむかごの出荷量は、北海道・青森県で全体出荷量の約4分の3も占めているとも言われています。
山芋が栽培されている地域であればむかごの収穫も可能なため、日本各地・家庭菜園でもむかごの収穫可能です。
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むかごの価格相場ってどのくらい?
ここからはむかごの価格相場について詳しく見ていきます。むかごは山芋の栽培されている地域であれば収穫可能ですが、食用に収穫されて販売されていないこともあるため馴染みの無い方も多いのでないでしょうか。
むかごに含まれている栄養価はとても高いので、一度お試しくださいね。
スーパーだと
むかごは山芋に比べてメジャーな食材でないため、収穫されて食用に販売されていることは少ないようです。そのため、広く販売されている地域とそうでない地域・取り扱いのあるスーパーは限定的なようです。
山間部にある道の駅・農家さん直売所・野菜マルシェ・山芋の生産で有名な地域のスーパーや八百屋さんなどで見かけられる場合があるようです。
ネット通販だと
むかごはネット通販の場合、比較的簡単に購入できます。むかごと山芋がセットになって販売されている場合もあり、旬の秋頃に探し出すと様々な種類で販売されています。
価格も500g1000円~などで、家庭菜園用の種芋に使用されるためのむかごの販売も行われています。
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おすすめの食べ方
ここからはむかごを美味しく頂けるおススメレシピをご紹介します。新鮮なむかごは、皮の張りがあり艶っぽさのあるもので水分が含まれています。小さなジャガイモのような可愛い見た目と、ホクホクとした食感と甘味・独特な香りで食卓を楽しませてくれますよ。
むかごごはん
とってもお手軽にむかごを堪能できるむかごごはんは、白米をお好みでもち米にしたり玄米に変えても美味しく頂けますよ。特別な下処理は不要で、洗米したお米・洗ったむかごをお好みで酒・塩などと一緒に炊くだけです。
むかごの独特な香りが気になる方は、洗う際にざるやすり鉢などで軽くこするように洗うと良いでしょう。
栄養価も高く腹持ちも良いむかごごはんを、是非一度お試しくださいね。
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まとめ
ここまでむかごについて詳しく見ていきました。むかご(零余子)は、俳句の季語にも使われているほど古くから山の幸として重宝されていた食材で、長芋や自然薯などのヤマノイモ属の蔓になる肉芽(にくが)の事です。
秋頃になると蔓の葉の付け根辺りに実のように沢山付き、1~3cm程度の小さなジャガイモ・豆のような見た目で、ホクホクとした食感・独特な香り・甘味があります。
山芋・長芋・自然薯などのむかごには毒性はなく、消化酵素のアミラーゼ・アルギニンなどが非常に豊富で栄養価が高く食べることができますが、ニガカシュウのむかごには毒性がありとても苦いので注意しましょう。
むかごの旬は10月~11月頃で、葉が黄色くなった頃のむかごは成熟しており指で簡単に収穫できます。
山芋が栽培されている地域であればむかごの収穫も可能なため、全国各地・家庭菜園でも収穫できます。
全国的に出荷量は多くはありませんが、山芋の生産が多い北海道・青森県が出荷量の約4分の3を占めているとされており、道の駅や農家さん直売所・山芋の生産が盛んな地域のスーパーや八百屋さんなどで見かけることができるようです。
またむかごは山芋の茎や葉の付け根部分に形成されている栄養繁殖器官なため、むかごを種芋として山芋を栽培することも可能です。旬の頃になると、ネット通販でも山芋とセットで販売されていることが多いので是非一度食べて見て下さいね。
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