モロヘイヤの茎が赤いのは何のサイン?茎に毒があるって本当?

モロヘイヤは、夏の時期に旬を迎える野菜で、独特な粘り気が特徴的な野菜です。和物や炒め物にして食べると凄く美味しいですよね。

そんなモロヘイヤですが、スーパーや八百屋さんで並んでいるのをみると、茎が赤いものがある場合があります。そこで気になるのが、モロヘイヤの茎の赤い部分は何なの?食べても大丈夫?ということ。実は、モロヘイヤの茎が赤くなるのは、あるサインのようです。

そこで今回記事のでは、モロヘイヤの茎が赤くなる理由に関連して、下記の内容を解説していきます!

  • モロヘイヤの茎って食べられる?
  • モロヘイヤの茎には毒があるの?
  • モロヘイヤの茎の茹で方

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モロヘイヤの茎って食べられる?

モロヘイヤは、一般的に葉の部分を食べるイメージがあるかと思います。しかし、モロヘイヤの茎の部分は葉の部分と同様に美味しく頂けるんですよ。ただ、モロヘイヤの茎の部分が赤くなっていたら注意が必要です。ここでは、モロヘイヤの茎は食べれるのか?について詳しく解説をします。

モロヘイヤってどんな野菜?

モロヘイヤは「野菜の王様」とも呼ばれており、ネバネバとした粘り気と栄養価が非常に高い野菜として知られています。モロヘイヤは、もともとアラビア語で「王家のもの」という意味があり、この由来は古代エジプトの王様が病気の際に、モロヘイヤのスープを飲んでいたという言い伝えによるものです。

現在では日本国内(群馬、佐賀、栃木など)でも、モロヘイヤの栽培は盛んに行われており、6〜8月頃に旬をむかえます。

モロヘイヤの茎は食べられる?

モロヘイヤの茎は食べることができます。むしろ、モロヘイヤの茎には葉の部分と同様にビタミンやミネラルなど、体に良い栄養素が豊富に含まれています。茎もすべて食べるようにしましょう。

また、葉の部分はやわらかくしんなりしており、茎の部分はシャキシャキとした食感で、葉の部分と茎の部分で異なる食感を楽しむことができますよ。

茎が赤いのは肥料が足りなくなってきた証拠

モロヘイヤの茎が赤くなる理由の1つとして「肥料切れ」があります。これは特に、家庭菜園でモロヘイヤを栽培されている方は注意が必要です。モロヘイヤを家庭菜園で栽培する場合は、定期的に肥料を与えるようにしましょう。

茎が赤いのは硬くて食べづらい

モロヘイヤの茎が赤くなるその他の理由として「収穫時期を逃した」があります。一般的にモロヘイヤは、まだ柔らかい若い葉や茎が食用として収穫されます。収穫時期を過ぎたモロヘイヤの茎は、赤くなり食感も悪く、食べづらくなってしまいます。そのため、家庭菜園でモロヘイヤを栽培する場合は、「収穫時期」にも気をつけましょう。

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モロヘイヤの茎には毒があるの?

「モロヘイヤの茎には毒があるから気を付けて!」このような話しを聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。では、本当にモロヘイヤの茎の部分には毒性のある成分はあるのでしょうか?気になりますよね。

ここでは、モロヘイヤの茎には毒があるのか?について解説をします。

ストロファンチジンがある

モロヘイヤの茎の部分には「ストロファンチジン」と呼ばれる毒性のある成分が含まれています。実際に、農林水産省はモロヘイヤの毒性に関して下記のような回答をしています。

モロヘイヤの種子には、強心配糖体(強心作用のある成分)ストロファンチジンが含まれ、身体に有害であることが知られており、家庭菜園で栽培したものなどで老化した枝葉や種子を誤って摂取した場合、少量でもめまいや嘔吐などの中毒を起こしますので、絶対に食べてはいけません。長崎県で、実のついたモロヘイヤを食べた牛が死亡するという事例が報告されています。(引用元:農林水産省)

若い芽に多く含まれている

モロヘイヤに含まれる「ストロファンチジン」と呼ばれる毒性は、特に成熟した種子や若い芽に多く含まれます。

そこで、「モロヘイヤは食べないほうがいいの?」このような疑問が浮かんできますよね。しかし、問題はありません。なぜなら、 収穫期の葉、根、蕾には、ストロファンチジンが含まれておらず、食べても害がないことがわかっているからです。 農林水産省は、収穫期のモロヘイヤに関して下記のような回答をしています。

モロヘイヤの強心配糖体は、成熟した種子に最も多く含まれるほか、成熟中の種子、成熟種子の莢(さや)、発芽からしばらくまでの若葉などにも含まれます。

しかしながら、収穫期の葉、茎、根の各部位並びに蕾(つぼみ)発生期の葉、茎、根、蕾の各部位には含まれず、野菜としてのモロヘイヤ、モロヘイヤ健康食品、モロヘイヤ茶などからも検出されないことが報告されています。(引用元:農林水産省)

スーパーに販売されているものは安全

スーパーや八百屋では、収穫期のモロヘイヤが販売されているので、安心して食べることができますよ。

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モロヘイヤの茎の茹で方

基本的にモロヘイヤの茎の部分は、葉の部分と同じ茹で方で問題ありません。ここでは、モロヘイヤの茎の茹で方について解説をします。

茹で時間

基本的にモロヘイヤの茎は、葉の部分と一緒に茹でます。茹で時間は「1分程度」です。モロヘイヤは茹で過ぎてしまうと、食感が悪くなってしまいます。そのため、熱湯で1分程度サラッと浸す程度で問題ありません。

茹で方

モロヘイヤの茹で方を5スッテプで解説します。

①モロヘイヤを流水できれいに洗う

②鍋にモロヘイヤが浸かる量の水と塩(2%程度)を入れて火にかける

③お湯が湧いたらモロヘイヤを入れる

④1分程度サラッと火を通したらザルに上げる

⑤冷水に1分程度ひたして熱をとったら茹で作業完了

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まとめ

今回の記事では「モロヘイヤの茎が赤いのは何のサイン?茎に毒があるって本当?」について解説をしました。

最後にもう一度、本記事の要点を振り返っておきましょう。

この記事をまとめると

  • モロヘイヤの茎の部分が赤くなるのは「肥料切れ」が関係している
  • モロヘイヤの成熟した種子や若い芽には「ストロファンチジン」と呼ばれる毒性のある成分が含まれている
  • スーパーなどで販売されているモロヘイヤは、安心して食べることができる