モリブデン

モリブデンというミネラルを聞いたことはあるでしょうか。

普段聞き慣れないミネラル化と思いますが、体内で尿酸を作るために不可欠な酵素の働きを助ける重要なミネラルです。

モリブデンの働きや含まれる食材について知り、不足のないようモリブデンを摂りましょう。

モリブデンってどんな栄養素?

化学記号 Mo
体内分布 肝臓・腎臓
機能 尿酸を作り出す働きをサポート
摂り過ぎると ・尿酸値が高くなる

・銅の排泄量が増える
不足すると ・発がんの可能性
食べ物 落花生、そら豆、枝豆、レバーなど

モリブデンの1日の摂取基準(μg/日)

性別 男性   女性  
年齢等 平均必要量 上限量 平均必要量 上限量
0~5カ月
6~11カ月   
1~2歳
3~5歳
6~7歳
8~9歳
10~11歳
12~14歳
15~17歳
18~29歳 20 550 20 450
30~49歳 25 550 25 450
50~69歳 20 550 25 450
70歳以上 20 550 20 450

モリブデンの機能・効果

モリブデンの働き

尿酸の代謝の関わる

体内のモリブデン量は成人の場合でもわずか9mgですが、体内活動で発生した物質を尿酸という最終老廃物に変えていくために不可欠な酵素の働きをサポートする重要な働きをしています。

過剰摂取するとどうなる

通常の食事で過剰になることはない

食事が原因でモリブデンの過剰症になることはありません。仮に大量に摂っても比較的無毒だと考えられていますが、尿中に銅の排泄量が増えてしまいます。

不足するとどうなる

通常の食事では不足しない

モリブデンは通常の食事では不足しませんが、土壌や飲料水中にモリブデンの濃度が低い地域で食道がんの発生率が高かったという報告から、モリブデン不足とがんの関連性が指摘されています。

モリブデンを多く含む食べ物


モリブデンは落花生やそら豆、枝豆などの豆類や種実類、レバーなどに多く含まれています。

モリブデンが含まれる食材×鉄か銅が多く含まれる食材

モリブデンと鉄や銅をバランス良く摂取すると血液が効率良く作られます。

血液が効率良く作られることで血流が促進され、代謝アップや高血圧予防に効果的です。

まとめ

モリブデンは尿酸という最終老廃物を作り出すために必要なミネラルです。

普段の食事で過不足することはありませんので、バランスの整った食事を摂りましょう。

銅や鉄が豊富に含まれる食材と一緒に摂って血液が効率良く作られるようにすると生活習慣病予防にもなりますよ。