皆さんは5大アレルギー食品をご存知ですか?5大アレルギー食品は卵、牛乳、大豆、米、小麦です。一般的にアレルギー体質であることがわかるとその食品の原材料とするすべての食べ物を食べないようにする「除去食療法」が取られます。例えば大豆アレルギーがある人は、大豆製品である油揚げ、納豆、豆腐、味噌、醤油などが食べられなくなってしまうということです。
ですが加工方法によってはアレルギーの原因になる「アレルゲン」が消失しているものもあり、食物アレルギーを持つ人でも食べることができる食品もあります。今回は大豆アレルギーにピックアップして、大豆を原料とする食品について紹介していきたいと思います。
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目次
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食物アレルギーとは?
体を守る免疫の反応が過剰に出た状態
まず食物アレルギーとは何なのかについて説明していきます。
私たちの体には有害な細菌やウイルスから体を守る「免疫」という働きがあります。本来免疫が働く必要がない食べ物に対して過敏に反応してしまい、免疫反応が出てしまう状態のことを食物アレルギーといいます。
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食物アレルギー患者の多くは子供
食物アレルギーは子供に多く年齢が大きくなると少なくなっていく特徴があります。0歳が最も多くアレルギーの約33%を占めています。1才までが半数の約50%、4歳以下の乳幼児が全アレルギー患者数の70%を占めているといいます。
どうして子供に食物アレルギーが多く出るの?
子供に食物アレルギーが多いのは、消化機能が成長途中のため未熟であることが原因と考えられています。消化機能が未熟だとアレルギーの原因物質である「アレルゲン」をうまく消化することができないため、アレルギーの反応が出やすくなると言われています。
成長に伴って消化吸収機能が徐々に発達してくると、アレルギーを起こしていた食べ物を問題なく食べられるようになる方もいます。卵や牛乳、小麦などは小学校入学前に8割くらい反応が起きなくなると言われています。これを「耐性化」と言います。
耐性化しにくいアレルギー食品
卵や牛乳、小麦は比較的耐性化しやすいアレルギー食品とお伝えしましたが、逆に耐性化しにくいアレルギーの原因となる食品もあります。
耐性化しにくい食品は「ピーナッツ・魚介類・フルーツ・そば・ナッツ類」と言われています。比較的症状が軽いものが耐性化しにくいアレルギー食品として挙げられていますが、人によってはかなり重症化してしまうものもあるので油断はできません。
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大豆アレルギーでも味噌や醤油は食べられる?
では今回の記事の本題ですが、大豆アレルギーの人でも味噌や醤油は食べられるのかについて紹介していきたいと思います。
食べられることが多い
先ほども冒頭でお伝えしましたが、食物アレルギーの方の食事はアレルギーの原因となる原材料が使われている食品を全て除去する「除去食療法」が一般的に行われます。ですが例外として大豆アレルギーを持つ人でも味噌や醤油を食べることができる場合が多いのです。
大豆アレルゲンは発酵させると形がかわる
一般的に醤油や味噌は発酵する過程で大豆アレルゲンか変化します。なので大豆アレルギーを持つ人でも基本的に食べることができるようになります。
ただし人によっては大豆アレルゲンが発酵によって変性したとしても、アレルギー反応がある人もいるので、医師の指導のもとに大丈夫かどうかをチェックする必要があります。
小麦アレルギーを持つ人は醤油に注意!
醤油は大豆アレルギーでも基本的に除去する必要がないということをお伝えしましたが、小麦アレルギーを一緒に持つ方の場合は注意が必要です。
なぜかと言うと材料として小麦成分を添加している醤油ベースの調味液があるからです。このような場合は発酵を行っていないので、アレルギー反応が出る場合があります。醤油ベースの調味液を使う場合は「グルテンフリー」という記載があるかどうかをチェックして使用するようにしてください。
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アレルギーの診察は何科に行くと良いの?
アレルギーの影響を疑った場合は、何科に行けばいいのか分かりづらいですよね。基本的には症状に合わせた診療科の受診を行えばよいのですが、それぞれの特徴をお伝えしますね!
耳鼻科/耳鼻咽喉科
耳鼻咽喉科は、鼻、耳、のどを専門的に診る診療科です。食べ物を食べた後に「くしゃみ・鼻みず・鼻づまり」という鼻炎症状がとくに気になる場合は、耳鼻咽喉科を受診するのがおすすめです。症状を伝えると、基本的にアレルギーの検査を受けることができます。
小児科
子どものアレルギー症状、花粉症なら小児科で診てもらうのがベストです。薬の選び方や、対応の方法、緊急時の対応も大人と異なる場合が多いので、子どもの場合は専門医に診てもらいましょう。長く診てくれているかかりつけの小児科があるなら、まずそこに相談してみましょう。
内科
内科は15歳以上の人が対象で、「ケガの治療や手術などの外科的な治療が必要ない病気のほとんど」を診療します。内科、外科という言葉ななんとも分かりづらさがありますよね。体を切ったり縫ったりせずに治してくれそうだなぁと思ったら、内科でOKです。風邪や体内の不調の治療などが内科の領域ですが、アレルギーの一種である花粉症も範囲内なので、内科でアレルギー症や花粉症の治療を行っている人はたくさんいます。
眼科
眼科は目とその周辺のまぶた、目の筋肉、涙に関する器官を専門的に治療します。食物アレルギーで、「目」に異常が出てきた方は眼科での受診がおすすめです。例を挙げるとしたら「目のかゆみ、充血、流涙、目やに、まぶたの腫れなど」の症状がある場合ですね。アレルギーの処方薬でステロイド点眼薬を使用する場合は、眼圧が弱くなってしまうケースもあるようです。定期的に眼科に受診し眼圧検査をおこなってチェックしてもらいながら治療していくのが良いでしょう。
アレルギー科
あまり聞き馴染みのない診療科目ですが、「重篤な場合」はアレルギー科の受診がおすすめです。文字通りアレルギー性疾患を専門的に盛る診療科なので、アレルギー専門医が常駐しているのが特徴です。クリニックの名前に「~アレルギークリニック」とあったり、診療科目に「アレルギー科」と掲げているところの多くはアレルギー専門医が診療を行っています。アレルギーや花粉症に対する治療は、「診療ガイドライン」という、治療の流れややり方のルールブックがありますので、どの診療科でも大きく変わることはありませんが、症状が重い場合などは、アレルギー専門医がいるアレルギー科を受診するという選択もあります。
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まとめ
この記事をまとめると
- 食物アレルギーとは免疫反応が食品に過剰に働いた状態のこと
- 大豆アレルギーの人でも大豆アレルギーが発酵によって変性した醤油や味噌は食べられる可能性が高い
- 小麦アレルギーの人は醤油ベースの調味液を食べる際にグルテンフリーかどうかチェックする必要がある
- アレルギーの疑いがある場合はすぐに医療機関に相談しよう!
今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。
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