「パスタソースの定番と言ったらどんな味を思い浮かべる?」などの質問の答え上位3つに必ず入る「ミートソーススパゲッティ」は、子供から大人まで大好きですよね。
スパゲッティの本場・イタリアからアメリカに伝来した“ボロネーゼ”が、アメリカンスタイルに変化したものが“ミートソース”となり、日本には少なくとも大正時代には伝来していたと言われています。
今回はスパゲッティの定番・ミートソースと、非常に良く似た“ボロネーゼ”について詳しく見ていきます。
ミートソースとボロネーゼ、見た目も味わいも似ているようで「同じものでは?」と思っていた方も多いのではないでしょうか。- ミートソースとボロネーゼのそれぞれの定義とは??
- ボロネーゼに使用される“特徴的な麺・タリアテッレ”とは?
- 美味しいボロネーゼの作り方を詳しくご紹介!
是非こちらで違いを知って頂き、知らない方に教えてあげてくださいね!
スポンサードリンク
目次
|
|
ミートソースとボロネーゼの定義とは
実は「ミートソース」と「ボロネーゼ」は、違う食べ物です。ここからはミートソースとボロネーゼ、それぞれの定義を詳しくご紹介していきます。
ミートソースの定義とは
ミートソースとは
アメリカに伝来したボロネーゼが、アメリカンスタイルに変化したもの
日本で食べられているミートソースは、日本独自にアレンジされたもの
- ミートソースに使用される麺は、スパゲッティ
- 挽き肉を使用したトマトベースのソース
- ケチャップ・ウスターソース・砂糖などで味付けをし、甘味が強い
などの特徴が挙げられ
スパゲッティだけでなく、ドリアやグラタンなど
ボロネーゼの定義とは
ボロネーゼとは
イタリアの都市の1つ、ボローニャ発祥のパスタ料理
ラグー・アッラ・ボロニェーゼ(ragu alla bolognese)と言い、イタリア語でボローニャ風のラグー(煮込み)の意味
- ボロネーゼに使用される麺は、タリアテッレまたはフィットチーネ
- 挽き肉・トマト・玉ねぎなどの野菜を、赤ワインなどで煮込んだソース
- イタリア料理やフランス料理のソースに使用されることも多く、赤ワインの渋みや酸味を活かした味わい
などの特徴が挙げられ
スパゲッティだけでなく、ラザニアやカネロニなど
似ている料理「ポモドーロ」とは
ボロネーゼと名前のよく似ており混同しがちなポモドーロとは
イタリア語でトマトを意味する、”pomodoro”
サルサ・ディ・ポモドーロ(Salsa di Pomodoro)の略称にし、日本では主にトマトソースを意味
- トマトソースをスパゲッティに絡めた“スパゲッティ・アル・ポモドーロ”を指す
- トマト・ニンニク・バジルの葉などを煮詰めた、トマトソース
- 摩り下ろした“パルミジャーノ・レッジャーノ”をかけるのが一般的
などの特徴が挙げられます。
パスタ料理でなく、単純に「トマトソース」を意味する場合は
- 唐辛子を加えて辛くした「アラビアータ」
- 魚介類を加えた「ペスカトーレ」
- アサリを加えた「ボンゴレロッソ」
などの
ポモドーロをベースに色んなパスタソース
スポンサードリンク
ボロネーゼに使うパスタ
ボロネーゼに使用されている麺は“きしめん”のように平たい麺が使用されています。
ここからは、ボロネーゼに使用される「タリアテッレ」について詳しく見ていきましょう。
タリアテッレとは?
イタリア北部でよく使用される
タリアテッレ(tagliatelle)
- 厚さは約1mm
- 幅は約5mm前後
- 軟質小麦粉やデュラム小麦を使用することが多い
の特徴があるパスタの一種で、コシのある歯ごたえが楽しめる麺です。
日本ではフィットチーネと呼ぶことも
トスカーナ料理やローマ料理で人気があり使用される
フィットチーネ(fettuccine)
- 厚さは約1mm
- 幅は約7.5~8mm程度と幅広の麺
- 硬質小麦粉を使用することが多い
の特徴があるパスタの一種で、弾力性のあるモチモチ感が楽しめる麺です。
スポンサードリンク
美味しいボロネーゼの作り方
ここからは、ボロネーゼをお家でも本格的に美味しく頂けるレシピをご紹介していきます。
材料
ボロネーゼに使用する材料は
- 牛挽き肉(または合い挽き肉)
- バター
- 玉ねぎ
- にんじん
- セロリ
- 赤ワイン
- トマト缶
- ケチャップ
- 砂糖
- 塩、黒こしょう
- ガーリックパウダー
- 醤油
- パスタ(タリアテッレ、フィットチーネなど)
です。
手順
完成後は、一晩寝かすことで更に美味しさが増します。作り置きしても便利ですよ。
- 玉ねぎ、にんじん、セロリを微塵切りする
- フライパンでバターを溶かし、1の野菜をしんなりするまで炒めて皿にとっておく
- 先ほどのフライパンに挽き肉を入れて、焦げ目が付くまでじっくり焼く。この際、油が気になる場合は少量とるようにし油は残すようする。
- 肉の両面にしっかりと焼き目が付いたら、2の野菜を加え赤ワインも加える
- グツグツと煮立ったら、トマト缶・ケチャップ・砂糖・塩・黒こしょうを入れて、弱火で約15分程度煮込み火を止める。
- ガーリックパウダーを振り、約1~2時間程度寝かす。
- 食べる際に麺を茹でる。ソースに絡める際は、水分・醤油などでソースを伸ばすと絡みが良くなる。
スポンサードリンク
まとめ
この記事をまとめると
- ミートソースとはアメリカに伝来したボロネーゼが、アメリカンスタイルに変化したもので日本で食べられているミートソースは、日本独自にアレンジされたもの。スパゲッティ麺で食べられている。
- ボロネーゼとはイタリア・ボローニャ発祥のパスタ料理のことで、野菜を赤ワインなどで煮込んだソースにタリアテッレまたはフィットチーネ麺を使用して食べられている。
- タリアテッレとフィットチーネの違いは、①フィットチーネの方が幅の広い麺②使用される小麦粉が異なるため食感が違う
スポンサードリンク