「万願寺とうがらし」という名前を聞いたことがありますか?東日本では馴染みのない名前ですが、味も良く大きさも大きく「とうがらしの王様」などとも呼ばれているとうがらしです。
- とうがらしとは
- 万願寺とうがらしとししとうの違い
- とうがらしをおいしく食べる方法
万願寺とうがらしやとうがらし・ししとうの違い、とうがらしをおいしく食べる方法などについて詳しく紹介していきます。
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目次
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とうがらしとはどんな食材?
とうがらしと聞くと「辛い」というイメージが浮かびますが、とうがらしとは一体どういう食べ物なのでしょうか?
とうがらしって何?
とうがらしとは、ナス科トウガラシ属の果実またはそれから作られる香辛料を指します。香辛料として使われるものが多いですが、調理をしてそのまま食べられる種類もあります。
辛さばかりが特徴として挙げられますが、大型で辛味の少ないものも数多く出回っています。
とうがらしの原産地はどこ?
とうがらしの原産地は中南米の熱帯地方が原産地です。夏に収穫され、多く出回る時期は6~10月ごろです。乾燥させたとうがらしは季節を問わず1年中見かけることができます。
日本ではいつから食べられている?
日本にとうがらしが伝わったのは、いくつかの説があります。
- ポルトガル人が種子島に鉄砲を伝えた「鉄砲伝来」時にとうがらしも入ってきた
- ポルトガル人が日本でのキリスト教布教時に豊後国の大名・大友義鎮にとうがらしの種を献上した
- 豊臣秀吉が朝鮮出兵時に加藤清正がとうがらしを持ち帰った
- 朝鮮から伝わってきた
諸説ありますが、戦国時代から安土桃山時代に日本に伝わってきました。江戸時代の初期には国内に広まりました。
1625年に日本初の七味唐辛子が作られました。そのままでは辛いとうがらしをさまざまな香辛料と合わせて、辛味と味わいを持たせるというのは日本人らしい発想ではないでしょうか?
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万願寺とうがらしとししとうの違いは
万願寺とうがらしは、東日本よりも西日本で馴染みのあるとうがらしではないでしょうか?万願寺とうがらしと全国で知られているししとうの違いについて紹介します。
万願寺とうがらしとは?
万願寺とうがらしは、大きく厚めの皮があるとうがらしです。とうがらしというと辛さをイメージしますが、万願寺とうがらしは辛さが控えめであり甘味のあるとうがらしになります。
万願寺とうがらしは「とうがらしの王様」などと呼ばれ、果肉がぎっしり詰まったボリュームがあるのが特徴です。
どこで栽培されている?
万願寺とうがらしは京都府舞鶴市の万願寺地区が発祥とされています。大正時代末期から昭和初期にかけて、万願寺地区でたくさん生産されていたとうがらしなので「万願寺とうがらし」と呼ばれるようになりました。
古くから生産されている万願寺とうがらしは「京野菜」といわれており、京都らしい野菜として人々に愛されています。
味や旬の時期は?
大きく厚めの皮が特徴なので、焼いたり炒めたり、メイン食材として使うことができます。その旬は夏であり、6月~10月がおいしいとされています。
ししとうとの違いと見分け方は?
とうがらしと同じように思われるししとうですが、とうがらしもししとうも同じナス科トウガラシ属になります。仲間であるので見た目が似ていますが、大きな違いは「大きさ」です。とうがらしは大きさは大きいものが多く、万願寺とうがらしなどは特に大きめです。
ししとうは一般的なトウガラシの大きさで、一口大のものがほとんどになります。ししとうはとうがらしと同じ仲間ですが、ピーマンに近い品種なので辛味はなく、どちらかといえば苦味や甘味を感じます。
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とうがらしを美味しく食べるには
ししとうは辛さがなく、とうがらしは辛味があるのでおいしく食べるというのは難しいと思ってしまいますが、とうがらしをおいしく食べる方法はあるのでしょうか?
保存する方法は?
とうがらしは水分が多いため、日持ちがしないのでできるだけ早めに食べるようにしましょう。長持ちさせるためには乾燥させることにより、長期保存が可能になります。風通しの良い場所に吊るして乾燥させ、保存用袋に入れて冷暗所や冷蔵庫で保存してください。
オススメのレシピは?
とうがらし、特に万願寺とうがらしをおいしく食べるためのレシピをご紹介します。
万願寺とうがらしの焼きびたし
材料
- 万願寺とうがらし
- 削り節
- 醤油
- 酒
- 砂糖
作り方
- 万願寺とうがらしを魚焼きグリルや網を使って香ばしく焼く
- 焼きあがったら鍋に入れる
- 醤油・酒・砂糖で軽く煮詰めてできあがり
- 食べる時に削り節をかけるとおいしい
できあがったものは、すぐに食べてもおいしいですが、冷蔵庫で冷やしても冷製の煮びたしとしておいしく食べることが可能です。
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まとめ
万願寺とうがらしとししとうの違い、万願寺とうがらしをおいしく食べる方法について紹介しました。
この記事をまとめると
- とうがらしはナス科トウガラシ属の果実またはそれから作られる香辛料
- 万願寺とうがらしとししとうの違いは大きさ
- 辛さの少ない万願寺とうがらしは焼びたしなどで食べるとおいしく食べられる
とうがらしは辛さの強い香辛料として使うだけではなく、そのまま食べてもおいしいです。辛さの少ない万願寺とうがらしは、焼びたしや炒め物などの寮売りに使えるので、おいしくたべることができます。