京野菜としても人気のある「万願寺とうがらし」を購入後黒くなっていることはありませんか?全体が黒くなったり、部分的に黒くなっていたり…病気?はたまた腐っているの?と不安になったりしませんか?
- 万願寺とうがらしについて
- 万願寺とうがらしが黒くなる理由とは
- 万願寺とうがらしをおいしく食べる方法
黒くなってしまった万願寺とうがらしを食べることができるのか?黒くなる理由と共に紹介していきます。
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目次
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万願寺とうがらしはどんな食べ物?
万願寺とうがらしは、「とうがらしの王様」などと呼ばれボリュームがあり、大きく厚めの皮が特徴のとうがらしです。
いつからどこで栽培されている?
京都府舞鶴市の万願寺地区が発祥です。大正時代末期から昭和初期にかけて、万願寺地区で生産されていたので「万願寺とうがらし」と呼ばれるようになりました。古くから生産されている万願寺とうがらしは「京野菜」といわれており、京都らしい野菜として人々に愛されています。
どんな味?
とうがらしというと辛さをイメージしますが、万願寺とうがらしは辛さが控えめであり甘味のあるとうがらしになります。その味は私達がイメージするとうがらしの味とは異なります。一般的なとうがらしのような辛さはなく、どちらかといえば甘さを感じられるのが万願寺とうがらしです。
栄養素と旬の時期
万願寺とうがらしは6~8月が旬だといわれ、ビタミンCをはじめ、ビタミンE、β-カロテン、食物繊維などの栄養素が多く含まれています。
動脈硬化や夏風邪の予防に効果が期待できます。さらに美肌効果も期待できるので、夏の強い日差しでダメージを受けたお肌のケアにもぴったりな食品です。カリウムも含まれているので、ナトリウムを排出し、高血圧の予防にもなります。
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万願寺とうがらしが黒くなる?
家庭菜園で万願寺とうがらしを栽培すると、成長した万願寺とうがらしが黒くなってしまった!と見聞きしたことはありませんか?なぜ黒くなってしまったのでしょうか?
黒くなるのはどんな時?
万願寺とうがらしだけではなく、ししとうや伏見甘とうがらしなど「伝統野菜」などといわれる昔ながらの品種は、黒くなってしまうことがあるそうです。
黒くなる理由は
「黒あざ症(黒あざ果)」という状態であり、万願寺とうがらしに含まれる「アントシアニン」であり黒というよりは濃い紫色をしています。
生理障害であり、
- 低温化での紫外線
- 極度の乾燥
これらによって、万願寺とうがらしが黒くなり紫外線を受け止めて大切な種子を守るために発生しています。これは品種改良されたピーマンなどでは見られません。
黒くなっても食べられる?
黒あざ症になった万願寺とうがらしは見た目こそ悪いですが、食べても問題はありません。
ただし、似た症状で実の一部が黒く腐る「尻腐れ病」という病気もあります。尻腐れ病はカルシウム不足が原因で発生します。土づくりで石灰を少なくしていると発生しやすいので、万願寺とうがらしが黒くなった時には注意をしましょう。
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万願寺とうがらしを美味しく食べるために
黒くなっても食べることができる万願寺とうがらしですが、おいしく食べるための方法を紹介します。
新鮮な万願寺とうがらしの見分け方
万願寺とうがらしやとうがらしなどを選ぶポイントは「色」です。鮮やかな緑色をしていて全体に艶があり、皮が固くてハリのあるのが新鮮な万願寺とうがらしになります。肩の部分がくびれていて、それがしっかりとでているものが「良品」とされています。
干からびていたりするものが新鮮ではありません。黒あざ病になってしまったものは、色で見分けるのが難しいかもしれませんが、ハリなどをチェックして判断しましょう。
保存方法は?
万願寺とうがらしは水分が多く含まれており、そのままでは腐りやすいので、早めに使い切るようにしましょう。長期保存をしたい場合は乾燥させることで、長期保存ができます。
風通しの良い場所に万願寺とうがらしを並べて乾燥させて、しっかりと乾燥ができれば保存袋などに入れて冷蔵庫へ保存しましょう。
オススメのレシピ
万願寺とうがらしは一般的なとうがらしに比べて辛くなく、甘味があるのでそのまま料理に使うことが可能です。
万願寺とうがらしのじゃことポン酢炒め
材料
- 万願寺とうがらし
- ちりめんじゃこ
- ポン酢
- みりん
- ごま油
作り方
- 万願寺とうがらしのヘタを取り、1cm幅に切る
- フライパンにごま油を入れ万願寺とうがらしを炒める
- やわらかくなったら、ちりめんじゃこを入れてさらに炒める
- ポン酢とみりんを入れさらに炒める
- 全体に味が浸み込めば出来上がり
万願寺とうがらしはビタミンCとカロテンが豊富です。ちりめんじゃこを加えることでカルシウムも摂ることが可能です。
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まとめ
万願寺とうがらしが黒くなってしまう理由と、おいしく食べるための方法・レシピなどをご紹介しました。
この記事をまとめると
- 万願寺とうがらしとは京都府舞鶴市万願寺発祥である
- 黒くなる理由は紫外線を防ぐためや乾燥で黒くなってしまう
- 黒くなっても食べられる
- 新鮮な万願寺とうがらしは色つやが良く皮にハリがある
色が変わってしまうと食べられないと思ってしまいますが、腐っている状態でなければ食べることができます。栄養価も高い万願寺とうがらしなので、いろいろな食べ方で食べてみましょう。