舞茸の生焼けは危険?どんな味?症状や調理方法別の加熱時間は?

シャキシャキとした食感が美味しい舞茸。気軽に購入できるので、日々の食事に利用する方も多いのではないでしょうか。

そんな舞茸ですが、生焼けで食べると危険だとご存知でしょうか?この記事では、

  • 生焼けの舞茸を食べるとどうなる?
  • 生焼けだとどんな味?加熱時間は?
  • 調理方法別加熱時間

をテーマに紹介していきます。舞茸を生で食べるとどうなるか知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。

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生焼けの舞茸を食べるとどうなる?

 学名 Grifola frondosa
 分類 サルノコシカケ科マイタケ属
 別名 クロブサ、クロフ
 英語名

hen of the woods

舞茸は食感がよく、うま味と香りが強いきのこです。そのため、炊き込みごはんや炒め物など、さまざまな料理で活躍しています。

天然の舞茸は9~10月頃に旬を迎えますが、栽培して作られている舞茸が多く、一年中楽しめます。

舞茸は低カロリーかつ、低糖質で、ダイエット食品としても人気の食材です。食物繊維やカリウムなど栄養も豊富に含まれています。

舞茸に含まれている主な栄養素はこちら。

  • カリウム
  • 食物繊維
  • ナイアシン
  • エルゴステロール
  • MX-フラクション
  • エンドペプチターゼ
  • ミネラル
  • キノコキトサン
  • ビタミンB群

きのこは生で食べると危険だと言われていますが、いったいどんな症状が現れるのでしょうか。

ここでは、舞茸を生焼けで食べたときに起こる症状を紹介していきます。

喉がイガイガする

舞茸を生焼けで食べると口の中や喉がイガイガすることがあります。これは、舞茸に含まれるプロテアーゼという酵素が原因です。

プロテアーゼは体内のたんぱく質を分解する働きがあります。そのため、粘膜が荒れて喉がイガイガしてしまうのです。

吐き気がする

舞茸は湿気の多い環境で栽培されています。そのため、細菌や食中毒菌が付着しやすいという特徴があります。

この細菌や食中毒菌を死滅させるために、加熱調理が必要なのです。また、舞茸はシアン化合物という有害物質を含んでいます。

ドラマや映画などで青酸カリや青酸ソーダという名前を聞いたことはありませんか?シアン化合物はそれらの有害物質の仲間です。

そのシアン化合物の影響で、舞茸を生で食べると食中毒を引き起こし、吐き気を感じるのです。

ただ、舞茸に含まれているシアン化合物は微量なので、加熱調理すれば問題ありません。

胃もたれがする

生の舞茸を食べると食中毒になり、腹痛や下痢を引き起こす場合があります。

さらに、舞茸はアレルギーが発症する可能性が全くない食品ではありません。アレルギーにより、胃痛・嘔吐・発熱などの症状がでる場合もあります。

また、しっかり火を通した舞茸でも食べすぎには気をつけましょう。舞茸は食物繊維が豊富なきのこです。食べすぎると腸が刺激され、お腹を壊す可能性があります。

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生焼けだとどんな状態?加熱時間は?

舞茸を生で食べるとさまざまな症状を引き起こすことがおわかりいただけましたか?

舞茸を生で食べた方が亡くなったという事例もあります。異常気象によって舞茸に含まれているシアンが増加したことが原因ではないかと言われており、亡くなった方は腎臓に持病を抱えている方でした。

生で食べるのは危険な舞茸ですが、では生の舞茸はどんなものなのでしょうか。

ここでは、生焼けの舞茸の状態や加熱時間・加熱しすぎた場合についてしょうかいしていきます。

生焼けだとどんな状態なの?

舞茸に火が通っているか見分けるには、舞茸のかさの部分をチェックしましょう。

新鮮な生の舞茸のかさには水気がありません。しかし、しっかり火が通った舞茸のかさには水分がつきます。

舞茸が生焼けになっていないか確認する際は、かさの裏を見て判別しましょう。

加熱時間はどのくらい?

舞茸はだいたい1~2分加熱すると火が通ると言われています。

加熱しすぎるとどうなる?

加熱しすぎると生焼けは回避できますが、栄養が損なわれてしまい、あのシャキシャキとした食感もなくなります。

舞茸に含まれている糖やたんぱく質は、加熱しすぎると炭化して旨味成分が減ってしまうのです。

加熱は必要ですが、加熱のしすぎにも気をつけましょう。加熱するときは、高温で短時間にするのがおすすめです。

ただ、グアニル酸といううま味成分は70度以下の加熱で増えると言われているため、舞茸を美味しく加熱するためには、時間・温度共に気を配ることが必要と言えます。

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調理方法別加熱時間

舞茸は1~2分加熱すれば火が通ります。しかし加熱時間は調理方法によって変わることも。

ここでは、舞茸が生焼けにならないよう、調理方法別の加熱時間を紹介します。

炒める

炒める場合は、舞茸から水気が出てくるまでしっかり炒めましょう。かさの裏側に水分が出ていれば、火が通っている証拠です。

レンジ調理

電子レンジでは2分程加熱しましょう。ただし、レンジでの加熱はムラができ、一部が生焼けになる可能性もあります。

心配な場合は茹でるなど、熱湯を使って調理するのがおすすめです。

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茹でる

舞茸を茹でる場合は、沸騰したお湯で1分を目安しましょう。

まとめ

舞茸を生で食べた場合の危険性について紹介しましたが、いかがでしたか?。

この記事をまとめると

  • 生の舞茸を食べると腹痛や吐き気など、食中毒症状を引き起こす場合がある。
  • 生焼けか確認する場合は、舞茸のかさの裏をチェックする。
  • 加熱時間は1~2分程。加熱のしすぎは栄養を損なうので注意する。

しっかり加熱調理して、安全に美味しく舞茸を楽しみましょう。

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