「マグロ」は魚の中でも人気で王道なものですが、食中毒の危険性について知っていますか?普段何気なく食べているマグロですが、寄生虫などによる食中毒の可能性はゼロではありません。今回は、
- マグロで食中毒は起こる?
- 寄生虫や食中毒による症状
- 症状が出るまでの時間は?
- 食中毒の対処法
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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マグロで食中毒・食あたりは起こる?
マグロには寄生虫の危険性や、ヒスタミンという食中毒の危険性を持つ魚です。どんなものなのでしょうか?
ヒスタミン食中毒
ヒスタミン食中毒とは、ヒスタミンが高濃度に蓄積された食品を食べることにより発症するアレルギーのような症状です。マグロを始めとする魚類に多く、他にカツオ・サバ・イワシ・サンマ・ブリ・アジなどの赤身魚や、加工品などにヒスタミンは含まれています。
ヒスタミンは魚の鮮度が下がると増える 性質があり、一度発生すると加熱処理で消すことができません。
ヒスタミンを発生させないために温度管理が重要!
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寄生虫クドア
マグロに高確率で寄生している「クドア」という寄生虫があります。目に見えない小さな寄生虫のため取り除くことが難しく、冷凍すれば死滅しますが一度も冷凍処理・加熱処理していないマグロでは生き続けるので危険です。クドアはマグロ以外にも、ヒラメに寄生していることが多くあります。
寄生虫アニサキス
アニサキスは寄生虫の中でも有名なもので、白い糸状で長さ2〜3mm・幅0.5〜1mm程度の小さな寄生虫です。生きた魚の内臓に寄生し、魚が死ぬと私たちが食用としている魚の筋肉部分に移動します。
そのため、内臓を取り除いた魚をさばく際はアニサキスいないかどうか目を凝らさないといけません。しかし、アニサキスが危険なのは一度も冷凍・加熱せずに生の状態で食べた場合に限ります。
マグロによる食中毒症状
アニサキスやクドア・ヒスタミンによるマグロの食中毒症状には、このようなものがあります。
腹痛・下痢・嘔吐
アニサキスによる食中毒の場合は、みぞおちの激しい痛みや嘔吐を生じます。これはアニサキにス胃に刺入された時のケースで、腸に刺入された時は激しい下腹部痛、腹膜炎症状を生じます。
アニサキスは体内に入ってからも4〜5日生き続けるため、病院で刺さったアニサキスを抜いてもらう方が安心です。しかし、アニサキスによる腹痛や下痢は、人によって症状が出る場合と出ない場合があります。
クドアによる食中毒の場合も、腹痛・下痢・嘔吐といった症状が出ますが、症状がでている時間は短く、数時間で治るのが特徴です。
熱
熱が出るのはヒスタミン中毒の症状で、食べた直後から1時間以内に発症するとされています。熱以外にも蕁麻疹や頭痛といった症状もあります。
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食中毒症状が出るまでの時間は?
食中毒症状が出るまでの時間は、寄生虫クドアやアニサキスの場合食後2〜3時間以内です。ヒスタミン中毒の場合は、食後直後から2〜3時間以内に発症する傾向があります。
マグロによる食中毒の対処法
マグロによる食中毒は、寄生虫の場合は対処法があります。しかし、ヒスタミン中毒に関しては一度発生したヒスタミンは加熱処理しても消えることがないので、防ぎようがないのです。寄生虫の死滅条件である「冷凍」と「加熱」について見てみましょう。
冷凍で死滅
アニサキスやクドアを冷凍死滅させる際は、 マイナス20度で24時間以上 冷凍することで完全に危険性をなくすことができます。
加熱で死滅
アニサキスやクドアを加熱死滅させる際は、 60度以上で1分間以上 加熱することで、完全に危険性をなくすことができます。
冷凍の場合は丸1日かかりるが、加熱の場合は1分でOK
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まとめ
「マグロによる食中毒と対処法」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
この記事をまとめると
- マグロの食中毒には、寄生虫(クドア/アニサキス)とヒスタミン中毒がある
- 寄生虫は冷凍と加熱で死滅するが、ヒスタミンは一度生成されると消えない
マグロは魚の中でも身近な存在ですが、実は寄生虫などによる食中毒の危険性を持つ魚です。市販のマグロは一度冷凍されているものが多いので安全ですが、購入後の温度管理が悪いと食中毒の危険性もあるので注意してくださいね!
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