京芋という芋を知っていますか?別名たけのこ芋と呼ばれ、細長い見た目が特徴です。栄養が豊富に含まれており、ほくほくとした食感が楽しめます。
この記事では、そんな京芋の味や栄養について紹介していきます。食べ方や保存方法・海老芋との違いも説明しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
京芋を美味しく食べられるレシピも満載です。この記事を参考に、京芋を美味しく楽しみましょう。
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目次
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京芋の味や栄養、海老芋との違いは?
京芋は里芋の仲間で、長さ20~40cmにもなる大きなサイズが特徴です。たけのこ芋という別名があり、これは京芋が土から出ている様がたけのこに似ていることから付けられました。
京芋と言いますが、主な産地は宮崎県です。昭和30年頃、当時この芋を販売していた業者が、京都で食べた里芋の味に感動し、あやかりたいという気持ちから「京芋」と名付けました。
旬は11月~3月で、ほくほくとした食感が美味しく、ぬめりが少ないので煮物料理によく使われています。ここでは、そんな京芋の味・栄養・海老芋との違いについて見ていきましょう。
味
京芋は、ほかの芋類よりも肉質がしっかりしているのが特徴です。そのため煮崩れしにくく、煮物料理にぴったり。ほくほくとした食感と優しい甘さが楽しめます。
栄養
京芋は100gあたり103キロカロリーと、ほかの芋類よりも低カロリーです。里芋同様にカリウム・カルシウム・食物繊維などの栄養素を含んでいます。
カリウムは余分なナトリウムを排出してくれるので、血圧の気になる方やむくみを予防したい方におすすめ。カルシウムは骨粗しょう症の予防・食物繊維は腸内環境を整える効果が期待できると言われています。
海老芋との違い
「海老芋」という里芋も、京芋と呼ばれることがあります。これは、海老芋が京都で栽培される京野菜だということが理由です。
海老芋は先が細く反り返った形をしており、模様も海老に似ているため、その名前が付けられました。京芋(たけのこ芋)は基本的にまっすぐな形をしています。このふたつはまったく違う品種の芋なので、気をつけてください。
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京芋の食べ方や保存方法
ここからは、京芋の下処理方法や保存方法を見ていきましょう。
京芋 下処理
京芋を食べる際は、まず下処理をしましょう。京芋は皮が固いので厚めに皮を剥いて、3cmほどの大きさに切ります。里芋と同様、触ると手がかゆくなるので気をつけてください。
京芋をカットしたらあく抜きをします。水を張った鍋にカットした京芋を入れ、火にかけてください。灰汁を取りながら沸騰させ、鍋に蓋をして弱火で茹でます。
30分ほど経ったら、ザルに上げ水洗いして下処理の完了です。ひと手間かかりますが、京芋を美味しくいただくためには欠かせない作業です。
日持ち
下記の保存方法なら、約1か月日持ちします。
保存方法
京芋は乾燥に弱いので、新聞紙に包んだあと段ボール箱に入れて、冷暗所などで保存しましょう。このとき、土が付いているならそのままにしておいてください。
土を付けたまま保存すると長持ちすると言われています。京芋は寒さに弱いので、冷蔵や冷凍保存するのはおすすめできません。
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京芋のレシピは?
京芋の定番レシピと言えば煮物ですが、そのほかの料理でも美味しくいただくことが可能です。ここでは、3つのレシピを紹介しているので、ぜひ試してみてくださいね。
ポテトサラダ
基本的にはじゃがいもを使って作るポテトサラダですが、京芋のポテトサラダも絶品です。
材料(4人分)
- 京芋 1本
- きゅうり 1本
- 塩(塩もみ用) 小さじ2
- マヨネーズ 大さじ3
- 塩コショウ 少々
作り方
- 京芋の皮を剥き、柔らかくなるまで茹でます。
- 茹で上がったら水気を切り、潰します。
- きゅうりは薄切りにしたあと、塩もみしてからしばらく置きます。
- 潰した京芋に、塩コショウとマヨネーズを加えて混ぜ合わせます。
- 京芋と調味料が混ざったところに、塩もみして水気をきったきゅうり入れ、混ぜ合わせて完成です。
食材の水気をしっかり取らないと、べちゃべちゃのポテトサラダになってしまうので気をつけましょう。お好みでハムやコーンを入れるのもおすすめです。
揚げ物
京芋を唐揚げにすれば、外はサクサク、中はホクホクの幸せな食感が楽しめます。
材料(3人分)
- 京芋 中サイズ1本
- 薄口醤油 大さじ1
- みりん 大さじ1
- 砂糖 大さじ1
- 塩 小さじ1
- だし 京芋がかぶるくらいの量
- 上新粉または片栗粉 京芋にまぶせるくらいの量
作り方
- 京芋を食べやすい大きさに切り、水にさらしてから下茹でしておきます。
- 京芋を下茹でしている間にだしをとり、薄口醤油・砂糖・みりん・塩で味付けをします。
- だし汁に下茹でが終わった京芋を入れて、落とし蓋をして弱火で煮ます。
- 京芋が煮崩れしないうちに火を止め、冷まします。
- だし汁をきった京芋に粉をまぶし、180℃~200℃の油で揚げます。
- 器に盛りつけて完成です。
薄めの下味にして、塩でいただくのもおすすめです。
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煮っころがし
材料(2人分)
- 京芋 1/4本
- 出し汁 100cc
- みりん 小さじ2
- しょうゆ 小さじ3
- かつお節 3g
作り方
- 京芋を2cm角に切ります。
- 鍋に水をはり、京芋を入れて沸騰させます。
- 沸騰したら一度お湯を捨て、調味料を加えます。
- 蓋をし、10分ほど煮詰めて完成です。
まとめ
京芋について紹介しました。京芋は別名たけのこ芋という里芋の仲間で、宮崎県が産地です。ほくほくとした食感が美味しく、煮物にぴったり。栄養も豊富なので、今回紹介したレシピをぜひ試してみてくださいね。
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