みなさんは、「くさや」と聞くとどのようなイメージがありますか?おそらくほとんどの方が、「臭い」というイメージが強いかと思います。このように「臭い」のイメージが先行しているくさやですが、そのお味は一体どのようなものなのでしょうか?今回は、
- くさや菌とは
- くさやの味はどんな味?
- くさやのおいしい焼き方は??
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目次
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くさやのにおいの原因は?
くさやは臭いというイメージが強いですが、そもそも一体なぜくさやは臭いのでしょうか?以下に記載させていただきますので、よろしければ読んで参考にしてみてください。
くさやのニオイのもとは「汁」!
くさやはなんと、臭いが独特であることで有名な納豆や沢庵の古漬けよりも臭いと言われています。くさやの臭いの原因は、くさやを作る過程で浸すくさや液にあります。くさやの歴史は意外に長く、くさや液は、まだ塩や水が貴重であった時代に一度使った塩水に塩を足して何度も魚の漬け込みを繰り返す間に、魚の成分から微生物が発生して塩水が発酵し、独特な臭いになったと言われています。そしてこのくさや液はぬか床のように守り継がれているのです。
くさや菌ってなに?
くさや菌とは、くさや液の中で活きている抗菌性細菌といわれる乳酸菌の一種のことです。乳酸菌の多くは酸性の培地に生息しますが、くさや菌は比較的アルカリ性の培地で生育します。くさやが無添加であるにもかかわらず長期間保存できるのはこのくさや菌のおかげなのです。
世界で5番目に臭いと言われている
くさやはなんと世界でも5番目に臭いと言われている食べ物です。そもそもくさやとは、アジ科の鮮魚の腹を開いて内臓や血合いを取り除き、塩漬け発酵させたあとに「くさや液」と呼ばれる独特の調味液に浸して乾燥させた食品のことを言います。くさや液へ漬け込む時間はその魚の種類や気温に合わせて異なりますが、一般的には10時間~20時間ほど漬け込みます。そしてその後に水に浸けて塩分やくさや液を抜き、天日や乾燥機を用いてゆっくり乾燥させます。くさやにするのに適しているのは脂気の少ない魚で、特に多く使われる魚は「むろあじ」という種類の魚です。「むろあじ」は関東より南の海に生息する魚で、青むろ・真むろ・尾赤むろ・赤背むろの4種類に分けられますが、この中でも特にくさやに向いているのが青むろで、脂肪が少なくくさやに適しています。そのため青むろは「くさやむろ」呼ばれることもあるほどくさや御用達の魚なのです。アジ科の魚以外でも、トビウオやサメのくさやもあります。
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くさやの味は?おいしいの?
くさやがなぜ臭いのかがわかりましたね!それでは一体くさやはどんな味がするのでしょうか?ここからは、「くさやの味」について記載させていただきます。
くさやの味
くさやはものすごく臭いですが、それでも食べたくなってしまうほど実はおいしい食べ物なのです。くさやは普通の干物よりもしょっぱくなくて、噛むほどに魚の味がしみ出てきます。そこにくさや液の独特の甘み・旨味がプラスされています。
食べてみるととても美味しい
くさやは勇気を出して一口食べてみると実はとってもおいしいんですよ!
癖になる味わい
くさやは噛めば噛むほど味がしみでてくるとてもクセになる味わいをしています。
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くさやの美味しい食べ方
くさやは臭いですがとってもおいしい食材であることがわかりましたね!それではここからは、「くさやのおいしい食べ方」についてご紹介させていただきます。くさやの焼き方がよくわからないという方もいらっしゃることでしょう。ぜひ読んで参考にしてみてください。
焼き方
くさやのおいしい焼き方は、弱火で皮がついている面を8、開いた面を2ぐらいの塩梅で焼くことです。この時、必ず皮がついている面から焼くようにしましょう。焼きすぎると硬くなってしまいますので、「ちょっと生かな?」と思うぐらいの焼き加減でちょうど良いです。
マヨネーズとの相性が良い?
実はくさやはマヨネーズとの相性が良いです。細かくほぐしたくさやと茹でた野菜をマヨネーズで和えるととってもおいしいですよ!くさやはツナの代わりとしても使えるほどマヨネーズとの相性が良いのです。
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まとめ
この記事をまとめると
- くさや菌とは、くさや液の中で活きている抗菌性細菌といわれる乳酸菌の一種のことである。乳酸菌の多くは酸性の培地に生息するが、、くさや菌は比較的アルカリ性の培地で生育する。くさやが無添加であるにもかかわらず長期間保存できるのはこのくさや菌のおかげである。
- くさやはものすごく臭いが、それでも食べたくなってしまうほど実はおいしい食べ物なのである。くさやは普通の干物よりもしょっぱくなくて、噛むほどに魚の味がしみ出てする。そこにくさや液の独特の甘み・旨味がプラスされている。
- くさやのおいしい焼き方は、弱火で皮がついている面を8、開いた面を2ぐらいの塩梅で焼くことである。この時、必ず皮がついている面から焼くようにすること。焼きすぎると硬くなってしまうので、「ちょっと生かな?」と思うぐらいの焼き加減でちょうど良い。