クロムはミネラルの中では聞き慣れない栄養素ですよね。
しかし、クロムは糖質や脂質の代謝を助けたり、血糖値をコントロールするインスリンを活性化するなど体内で重要な役割を果たしています。
クロムの効果や含まれる食材などをご紹介します。
目次
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クロムってどんな栄養素?
化学記号 | Cr |
体内分布 | 全ての細胞 |
機能 | 糖質や脂質の代謝をサポート |
摂り過ぎると | 特殊な中毒以外過剰症は見られない |
不足すると | ・糖尿病 ・脂質異常症 |
食べ物 | 干しひじき、サバ、豚ロース、アサリ、青のり |
クロムの1日の摂取基準(μg/日)
性別 | 男性 | 女性 |
年齢等 | 目安量 | 目安量 |
0~5カ月 | 0.8 | 0.8 |
6~11カ月 | 1.0 | 1.0 |
1~2歳 | ー | ー |
3~5歳 | ー | ー |
6~7歳 | ー | ー |
8~9歳 | ー | ー |
10~11歳 | ー | ー |
12~14歳 | ー | ー |
15~17歳 | ー | ー |
18~29歳 | 10 | 10 |
30~49歳 | 10 | 10 |
50~69歳 | 10 | 10 |
70歳以上 | 10 | 10 |
クロムの機能・効果
クロムの働き
糖質や脂質の代謝を助ける
クロムの体内存在量は成人の場合でもわずか2mgですが、糖質や脂質の代謝に関わる重要なミネラルで健康維持のためには必須です。
血糖値を正常に保って糖尿病の予防をするほか、脂質の代謝に関わるため、脂質異常症や動脈硬化の予防効果もあります。
過剰摂取するとどうなる
通常の食事で過剰になることはない
通常の食事でクロムが過剰になることはないですが、まれにクロムを摂り扱う作業に従事している人に呼吸器障害が見られる場合があります。
不足するとどうなる
通常の食事では不足しない
クロムの必要量は微量であるため、通常の食事で不足することはありません。
病気などで不足した場合は糖質や脂質の代謝異常が現れ、高血糖や動脈硬化などに繋がります。
クロムを多く含む食べ物
クロムは干しひじきなどの海藻類、豚ロースなどの肉類、サバやアサリなどの魚介類に多く含まれています。
クロムが含まれる食材×ビタミンCが多く含まれる食材
クロムはビタミンCと一緒に摂ると体内への吸収率は高まります。
ビタミンCは海苔にも含まれるので、クロムが含まれるそばに海苔をかけて食べたり、あさりの酒蒸しに葉ネギを散らすことで香りや色どりだけでなく、栄養面的にも理にかなった食べ合わせです。
まとめ
クロムは糖質や脂質の代謝に必要なミネラルです。
クロムは過不足になる場合は通常の食事をしていればないので、偏った食事は避け、炭水化物、タンパク質、野菜の揃った食事を心がけましょう。
クロムが多く含まれる食材とビタミンCが含まれる食材を一緒に摂るとより効果的ですよ。