黒はんぺんはなぜ黒い?作り方や原材料にその理由がある?

普段スーパーなどでよく見かける『はんぺん』。

煮ても良し!揚げても良し!焼いても良し!…とどのような調理方法でも美味しく食べられる食べ物ですよね。

そんな万能な『はんぺん』ですが、中には『黒はんぺん』と呼ばれるものがあるのをご存知でしょうか?名前から黒色のはんぺん?と想像することはできますが、形も食べ方もイメージしづらい食べ物ですよね。

今回は、全国的に見るとまだまだ知名度が低い『黒はんぺん』の魅力と美味しい食べ方について徹底的に解説していきます!

スポンサードリンク

黒はんぺんとは

静岡県でメジャーな食べ物

『黒はんぺん』とは…?

  • 灰色の半月型をしている『はんぺん』
  • 白はんぺんと比較すると、やや薄く歯応えがある
  • 表面がごつごつとしている
  • 食感などは『はんぺん』より『つみれ』に近い

全国的に見ると知名度はまだまだ低い黒はんぺんですが、静岡県では当たり前に食べられている食べ物。

ご当地名物である静岡おでんの具材には、必ず黒はんぺんが入っているほど静岡県民から愛されているメジャーな食べ物です。

焼津が名産

静岡県以外では入手困難な黒はんぺんですが、中でも名産地と言えば焼津。

焼津市の港で上がった新鮮な魚で作られた黒はんぺんは絶品なんだとか!ご飯のおかずとしてはもちろんですが、ビールのお供やおやつとして大人から子供まで世代を問わず楽しむことができますよ。

焼津市に行った際には、ぜひ一度味わってみてくださいね。

スポンサードリンク

黒はんぺんはなぜ黒い?

魚を丸ごと練りこんでいる

白はんぺんとは対照的に黒はんぺんの色が黒い理由には下記の2点が挙げられます。

  • 魚を一匹丸ごと練りこんでいる
  • 白はんぺんと製造方法が違う

黒はんぺんの原材料となるのは、静岡県近郊で捕れやすいイワシやサバなどの赤身魚がほとんど。これらの魚を一匹丸ごと使うことではんぺんの色が黒くなるわけです。

また黒はんぺんは下記のような製造工程をふみます。

  1. 水揚げされたサバやイワシなどの魚をぶつ切りにし、フードカッターなどの機械を使ってすり潰す
  2. でんぷんと砂糖を加え練る
  3. 上記の工程を何度も繰り返す
  4. 形成し茹でたら完成

魚をまるごと一匹使うことによって、歯応えがあり、はんぺんというよりは蒲鉾やつみれに近い引き締まった食感のものになります。

MEMO
魚を一匹丸ごと使うことによって、カルシウムや鉄分が豊富なうえに、カロリーを比較しても黒はんぺんの方が低カロリー。栄養価が高い上にヘルシーなんて嬉しい限りですよね。

白はんぺんは魚の身の部分のみ

それでは、スーパーなどでよく見かける『白はんぺん』の色が白いのはなぜでしょうか?

それは…『白はんぺんの原材料となる魚は白身魚の魚肉のみを使っているから』です。

スケトウダラなどの白身魚の魚肉に山芋などを合わせることによって、フワフワとした食感でお馴染みの白はんぺんができるのです。

ちなみに白はんぺんは自分でも作ることができますよ。材料もスーパーなどで売っているタラを使用するので特別なものを用意する必要はありません。

  1. タラをミンチ状になるまで細かく刻む(フードプロセッサー等を使うと簡単にできますよ。)
  2. ミンチ状になったタラを鉢に入れ、ゆっくりと練る
  3. 卵白と砂糖を入れ、さらに練る
  4. よくすり潰した山芋を混ぜ、空気を含むようにしっかりと練る(十分に空気を含ませることによってフワフワの食感に!)
  5. 最後に塩を加える
  6. 好みの形に成型したら、沸騰した湯で10分程茹でると完成

自分で一から作る自家製はんぺんは格別に美味しく感じること間違いないでしょう!

スポンサードリンク

黒はんぺんの美味しいレシピ

あまり知られていない黒はんぺん料理。美味しい食べ方をご紹介していきますね。

フライにする

静岡県でもよく食べられている黒はんぺん料理といえば、フライです!

サクサクとした衣に黒はんぺんの甘さが加わりお箸が止まらなくなってしまいますよ。子供から大人まで大好きな一品です。

黒はんぺんは茹でた状態で販売されているので、油で揚げた際に火の通りを気にしなくて済むのも嬉しいですよね。

生姜醤油で

さっと焼いて黒はんぺんに生姜醤油をつけるだけで、あっという間にお酒のお供に!お好みで刻みネギなどをかけても美味しく食べることができますよ。

これさけあれば、お酒がどんどん進んでしまがち…。くれぐれも飲みすぎには注意してくださいね。

マヨネーズで

フライパンなどでさっと焼き目をつけた黒はんぺんにマヨネーズをつけるだけでも十分美味しいのですが、もうひと手間加えることでさらに絶品に!

例えば、こんなレシピはいかがでしょう。

  1. 黒はんぺんの片面に片栗粉をまぶしておく
  2. 醤油・めよねーず・にんにくを合わせる
  3. 先程合わせた調味料を黒はんぺんに塗る
  4. トースターでほんのり焦げ目がつくまで焼くと完成

焼きあがった黒はんぺんの上に、粗びき胡椒や七味、柚子胡椒を添えると、いろいろな味変を楽しむことができますよ。

自分好みの味を見つけてみてはいかがでしょうか。

スポンサードリンク

まとめ

いかがでしたか?

今回は、『黒はんぺん』について詳しく解説しました。

この記事をまとめると

  • 群馬県民の間では、ポピュラーな食材である
  • 魚を一匹丸ごと使って製造するため灰色をしている
  • ゴツゴツとした『つみれ』に近い食感である
  • 揚げ物から煮物、焼き物まで調理方法も幅広い

全国的にみると残念ながら、まだまだ知名度が低い『黒はんぺん』。栄養価も非常に高いので、ぜひとも味わって頂きたい一品です。

ですが現段階では、静岡県以外での入手は困難とのこと…。ぜひ静岡県へ行った際には味わってみてくださいね。

スポンサードリンク