黒豆の枝豆は黒くない理由は?枝豆との違いは?味・栄養・旬は?特徴は?

黒枝豆、食べたことありますか?この味を知ってしまうと普通の枝豆が食べられないと言われるほど美味しい枝豆です。

そこで今回はこれから旬を迎える黒枝豆の美味しさについて知って頂けたらと思います。

  • 黒枝豆とは?
  • 黒枝豆と枝豆との違い
  • 黒枝豆の美味しい食べ方・保存方法 

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黒枝豆とは?

黒枝豆は普通の枝豆と何が違うのでしょうか。

黒枝豆とは?

黒枝豆とは、おせち料理でいただく「黒豆」を完熟前で収穫したものです。通常の枝豆も黒枝豆も同じ大豆品種なのですが大きさや風味は全く違ってきます。最終的には黒豆として使用されますので、粒の大きさや独特の旨味、甘みや食感、どれをとっても枝豆の中でも最高級の美味しさで通常の枝豆とは別物です。

枝豆には種類がある

枝豆は実の色によって黄豆種、茶豆種、黒豆種、青豆種に分類されます。

  • 黄豆種:最も一般的なエダマメ品種で、ダイズ用、エダマメ用としてそれぞれ改良されているため、品種の特性の幅は広いです。実の色は黄色又は淡緑色をしています。
  • 茶豆種:山形県特産で在来品種の「だだちゃ豆」や新潟県の品種の茶豆種は、独特の香りを持ち、甘みが強いです。熟期は一般に遅く、莢は小さく茶毛で、倒伏しやすく病気にも弱いのが特徴です。
  • 青豆種:主な用途は、煮豆、浸し豆、豆腐、きなこ原料で、エダマメとして食べると独特の旨みがあります。
  • 黒豆種:丹波地方の黒大豆枝豆が代表的で、茶豆のように特有の香りはありませんが、糖度が高く、やわらかいです。

普通の黒豆との違い

黒豆は正式名称を「黒大豆」といい、その名前の通り表皮が黒色をしていることが特徴です。黒い品種の枝豆(黒枝豆)を乾燥・成熟させたものが黒豆となります。上記でも述べた通り黒枝豆は、おせち料理でいただく黒豆を「完熟前で収穫したもの」です。

黒枝豆が黒くない理由

「黒豆がまだ熟しきる前に摘み取るものを黒豆枝豆」とし、黒枝豆というその名前に反して、皮も実も黒い色はしていません。 黒枝豆は未成熟なので房はほかの一般的な枝豆と同じく緑色をしていますし、そこに包まれている豆も黒くはありません。

主な産地

黒枝豆の産地は兵庫県の丹波篠山のほかにも、北海道や長野県、京都府などが挙がります。栽培地も、お正月に出回る「丹波の黒豆」が有名でもともとは丹波篠山のみで栽培されていましたが現在では滋賀県や京都府、岡山県などでもたくさん栽培されるようになりました。

黒枝豆の旬

普通の枝豆は6月に収穫されますが、黒枝豆は9月中旬~10月に収穫されま特に10月中旬から収穫する丹波篠山の黒枝豆は、粒が大きくて味に深みがあり、ほくほくとした食感が楽しめます。これからが美味しい旬の時期を迎えますので是非食べて頂きたいです!

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黒枝豆と枝豆との違い

さて、黒枝豆について分かってきたところで、普通との枝豆との違いをみていきましょう。

味や見た目の違い

・緑色の枝豆(白毛豆(青豆))

現在国内で栽培されている主な枝豆は、もっとも流通量が多い白毛豆(青豆)です。鮮やかな緑色のサヤに白色のうぶ毛、節と節の間が狭く1つのサヤに2~3 粒の豆が入っているのが特徴で、クセがなく万人受けする味です。関東地方をはじめとして全国で生産されています。

・黒枝豆(丹波篠山黒枝豆)

黒枝豆の代表格丹波篠山黒枝豆は収穫時期により風味が異なります。

10月初旬の通称「初摘み」:新鮮で瑞々しい味わいですが甘さは弱めです。豆の色は鮮やかな緑色をしていますが粒の大きさは一般的な枝豆の大きさです。

10月中旬の通称「仲摘み」:旨味のバランスが良いです。鞘や豆が黒みがかってきて、一般的な枝豆より少し大きくなります。プリッとした歯ざわりがあり甘みが強くなります。

10月下旬の通称「晩摘み」:色も歯ざわりも黒大豆に近づき、甘味と旨味が濃厚になります。もっちりした歯ざわりになり、さやも黄色っぽく、普通の枝豆よりかなり大きい豆に育ち、豆の色は紫黒っぽくなります。

栄養価の違い

・緑色の枝豆(白毛豆(青豆))

野菜類に分類される枝豆は野菜類に特徴的なビタミンCやβカロテン、葉酸などの栄養素を豊富に含んでいて、さらに良質なタンパク質、ポリフェノールの一種であるイソフラボン、アミノ酸の一種であるメチオニンなども含まれています。

メチオニンは肝臓でアルコールが分解される時に欠かせない成分で、二日酔い対策の薬とも言われるほどです。そのメチオニンを枝豆は、野菜類の中でダントツの含有量を誇り、まさにビールと枝豆の相性は最高とも言えます。

・黒枝豆(丹波篠山黒枝豆)

丹波黒大豆枝豆のなかで特に抜きん出ている栄養素は、「アントシアニン」です。アントシアニンはポリフェノールの一種であり、抗酸化作用や血液をサラサラにするなどの効果があります。他にもイソフラボンやレシチン・大豆たんぱく質・ビタミンB1・B2・食物繊維などの成分がたっぷり入っています。

どの時期に買える?

・緑色の枝豆(白毛豆(青豆))

品種の違いや生育状態にもよりますが、一般的には6月下旬~8月中旬ごろまでが美味しい旬の時期です。

・黒枝豆(丹波篠山黒枝豆)

黒枝豆は秋頃9月中旬~10月に収穫され旬を迎えます。丁度今が美味しい時期です!

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黒枝豆の美味しい食べ方・保存方法

是非今が食べ頃の黒枝豆を味わってください!

黒枝豆の茹で方

枝付きの枝豆はさやを根元から切らずに、少しさやを切り落とすようにカットし、もう一方の端も切り落とします。こうする事で塩味がしっかり染みるようになります。

分量外の塩でこすり洗いし、産毛を取り、水洗いし汚れなどを落とします。

お湯を沸かし黒枝豆を入れ弱めの中火を保ち8〜10分程煮ます。お好みの固さに茹で上がったらザルにあけて冷まします。黒枝豆は茹で上がったら塩を振って食べるものなので塩を振ってお楽しみください。

おすすめの食べ方

茹で黒枝豆はもちろんのこと、黒枝豆ご飯や、ゴボウサラダに黒枝豆を混ぜたり、スープに入れたりと様々な食べられ方をしています。基本的に枝豆と扱いは変わりませんのでお好きな食べ方で美味しく召し上がって頂きたいです。

保存方法

黒豆枝豆に限ったことではありませんが、枝豆は「鮮度が命」といわれる野菜です。生のままで保存するのであれば、枝や葉っぱが付いた状態で保管するのが鉄則ですが、枝や葉っぱが付いたままだと冷蔵庫に入りきらない時もあります。

そこで保存方法は冷凍がおすすめなのですが、生の黒枝豆は冷凍野菜の枝豆に比べ少々コツがいります。

すぐ食べる場合の黒枝豆は8~10分程茹でましたが、冷凍する場合はゆで時間を3分とし、茹で終わったら粗熱を取り、その後で小分けにして冷凍します。冷凍した黒豆枝豆は、今度食べる時に沸騰したお湯に冷凍されたままの状態で5分程度ゆで直して楽しみます。

まとめ

この記事をまとめると

  • 黒枝豆とは、おせち料理でいただく「黒豆」を完熟前で収穫したものです
  • 黒枝豆は未成熟なので房はほかの一般的な枝豆と同じく緑色をしていますし、そこに包まれている豆も黒くはありません
  • 一般的な枝豆は6月頃から収穫され始め、夏に旬を迎えますが、黒枝豆は9月中旬~10月の秋頃に収穫されます
  • 黒枝豆の代表格丹波篠山黒枝豆は10月上旬・中旬・下旬それぞれによって見た目も味も風味も粒の大きさも異なります
  • 黒枝豆のなかで特に抜きん出ている栄養素は、抗酸化作用や血液をサラサラにするなどの効果がある「アントシアニン」です
  • 黒枝豆は粒が大きいため、普通の枝豆より茹で時間が長く、弱めの中火を保ち8〜10分程度煮ます
  • 黒枝豆は茹で上がったら塩を振って食べるものなので塩を振ってお楽しみください
  • 黒枝豆は食べきれる量であれば、すぐ茹でて食べてほしいですが、食べきれない量であれば冷凍がおすすめです
  • 冷凍する際はゆで時間を3分とし、茹で終わったら粗熱を取り、その後で小分けにして冷凍し、冷凍した黒豆枝豆は、今度食べる時に沸騰したお湯に冷凍されたままの状態で5分程度ゆで直して召し上がってください

黒枝豆はまさに今が旬の食べ物です、この記事を読んで旬の味を楽しんでいただけますととても嬉しいです。最後までお付き合いありがとうございました。

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