さらに、果糖には、腸内の悪玉菌を育てる作用もあると言われています。悪玉菌は体にダメージを与えるとも言われています。消化管に入った果糖を病原菌が選択的に食べて繁殖すると言われているのです。このことにより、小腸内細菌過剰繁殖という病気が起こるとも言われています。悪玉菌は果糖が大好きなのですが、その悪玉菌の中には、自身の代謝の副産物として尿酸を生成するものもあります。体内に尿酸が蓄積されすぎると、関節や皮下や腎臓に尖った結晶が沈着してしまい、腎結石を生じることがあるのです。この尿酸の沈着が全身にできると、「痛風」と呼ばれる、最も痛くてつらい関節炎が発症すると言われています。