果糖とは、その名の通り果物に多く含まれている糖のことで、取りすぎると良くないと言われています。健康に良いと思われがちな果物に、まさかこのような「取りすぎるとよくないもの」が含まれているなんてちょっと意外ですよね!今回は、
- 果物は果糖が含まれているのになぜ体に良いと言われているのか?
- 果物の正しい食べ方とは?
- 果糖の恐ろしさとは
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目次
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果糖の恐ろしさとは
果物に含まれている糖は、主にブドウ糖・果糖・ショ糖です。このように、果物は甘味の強い食品であるため糖が多く含まれているのです。そのため、健康に良いと言われている果物ですが、糖を多く含んでいるということは念頭に置いておいた方が良いでしょう。そして、その果物のなかでも、りんご・ぶどう・梨といった果物には、特に果糖が多く含まれていると言われています。果糖を過剰に摂取すると、中性脂肪を増加させ脂質異常症や肥満の原因にもなると言われています。
果糖は満足感を得にくい
果糖はブドウ糖よりも、摂取した後の満腹感が得にくいと言われています。ブドウ糖は、摂取することでインスリンや血糖値が上昇するため、食欲を抑えるグルカゴン様ペプチド1というものの分泌が増加し、食欲を刺激するグレリンというホルモンの分泌を抑えることができるのです。そのためブドウ糖を摂取すると満足感を得ることができ、それ以上は食べものを欲しかならないことが多いです。それに対して果糖は、インスリン分泌の刺激が弱いため、血糖値を直接的上がることが難しいと言われています。そのため、グルカゴン様ペプチド1の分泌も増えず、グレリンの産生も抑制することができません。そのため、果糖を摂っても満腹感が得られないので空腹感が減らず、食べものを欲して食べ過ぎたりしてしまう可能性があると言われているのです。
果糖は腸内の悪玉菌を育てる
さらに、果糖には、腸内の悪玉菌を育てる作用もあると言われています。悪玉菌は体にダメージを与えるとも言われています。消化管に入った果糖を病原菌が選択的に食べて繁殖すると言われているのです。このことにより、小腸内細菌過剰繁殖という病気が起こるとも言われています。悪玉菌は果糖が大好きなのですが、その悪玉菌の中には、自身の代謝の副産物として尿酸を生成するものもあります。体内に尿酸が蓄積されすぎると、関節や皮下や腎臓に尖った結晶が沈着してしまい、腎結石を生じることがあるのです。この尿酸の沈着が全身にできると、「痛風」と呼ばれる、最も痛くてつらい関節炎が発症すると言われています。
脳や体のパフォーマンスを下げる
さらに、果糖は脳や体のパフォーマンスを下げるとも言われています。
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果実は体にいいという声
しかし、果糖が含まれているにも関わらず、果物は身体に良いという声もたくさんありますよね。その理由を以下でご説明させていただきます。
果糖のほかに健康にいい成分が沢山ある
例えば、レモンやイチゴなどにはビタミンCが豊富に含まれており、抗酸化作用があるため、風邪などの病気に対する抵抗力を強めてくれますし、ザクロやブルーベリーなどの果物には、アントシアニンと呼ばれる眼精疲労の軽減や白内障・緑内障などの目の病気を予防する効果があると言われていますし、メロンやスイカなどにはβ-カロテンと呼ばれる成分が含まれていて、身体の酸化を防いでくれます。このように、果物には果糖の他にも健康にいい成分がたくさん含まれているため、身体に良いと言われているのです。
果実を食べるほど病気になりにくい効果が
先ほども申し上げた通り、果物には私たちの身体にとって嬉しい成分がたくさん入っています。そのため、果実を食べるほど病気になりにくい効果が期待されているのです。
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果物の正しい食べ方とは?
以下に果物の正しい食べ方を記載させていただきますので、よろしければ参考にしてみてください。
一日200gが目安
果物の1日の摂取目安量は、健康な方なら200gと言われています。
ドライフルーツは時々食べる
ドライフルーツや缶詰ではさらに果糖が多く含まれていると言われています。そのため、とってもおいしいドライフルーツですが、毎日ではなく時々食べる程度にしておきましょう。一度にたくさん食べることも控えた方が良いと言えるでしょう。
フルーツジュースは果汁100%を選ぶ
健康面に気をつけつつもジュースがどうしても飲みたいという方は、果汁100%のフルーツジュースを選ぶようにしましょう。
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まとめ
この記事をまとめると
- 果物には、果糖の他にもビタミンCやアントシアニンなどの健康に良い成分がたくさん含まれているため、健康に良いと言われている。
- 果物の正しい食べ方は、健康な方なら1日の摂取目安量は200g・果糖が特に多く含まれるドライフルーツはほどほどに・フルーツジュースを飲むならなるべく果汁100%のものを選ぶようにすることである。
- 果糖は満腹感を得にくいため暴食の原因になってしまったり、悪玉菌の餌になってしまったりするなどの理由から、身体に悪いと言われている。