今や、家庭に必ずある調味料として当たり前の存在となっていますが、 胡椒はとても高価なもの だったことをご存知でしょうか。
実は「スパイスの王様」と言われるほど、栄養素が含まれているのです。スーパーで安価に手に入ることができる今、 胡椒の効能やデメリット を知らない方がほとんどだと思います。
- 胡椒を食べ過ぎるとどうなる?
- 胡椒の効能は?
- どのくらいなら食べていい?
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目次
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胡椒を食べ過ぎると危険?
何気なく、お料理に使っている胡椒ですが、 実は唐辛子と同じくらい、またはそれ以上の刺激物 なのです。そのため、食べ過ぎると副作用が起きてしまうことがあります。
どのような影響があるのでしょうか。
胃痛
過剰摂取により、消化器官を傷つけてしまいます。特に、胃が荒れている時などは、胡椒の刺激に耐え切れず、 胃痛 を引き起こしてしまいます。
また、 下痢・腹痛・嘔吐 といった副作用も発生しやすく、体調が悪い日は摂取を控えましょう。
呼吸器への影響
香辛料の一種となる胡椒は、食べ過ぎて咳き込むことにより喉を傷めてしまいます。過剰摂取を続けていると、声がかれてしまったり 喘息 などの症状が出て呼吸器系に大きな影響を与えてしまいます。
味覚障害
調味料として使いがちな胡椒は、料理のいいアクセントになりますが、かけすぎてしまうと刺激が強まり、辛味が優先されてしまうので 舌の感覚が麻痺 していきます。
舌の働きが鈍くなり、味覚障害につながる可能性があります。味覚障害が長引くようなら受診が必要になります。
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胡椒の効能
食べ過ぎには、注意が必要ですが先ほどお伝えした通り、胡椒には体にいい栄養が含まれます。
その効能は漢方でも使われているほどで、 血行を良くし、肺・大腸・鼻・皮膚 などの機能をサポートしてくれます。適量を守れば積極的に摂取したい調味料です。
高血圧に効く
胡椒といえば、黒胡椒・白胡椒など種類がありますが、黒胡椒には、 カリウム・マグネシウム・カルシウム など高血圧予防として効果のあるミネラル分が豊富です。
高血圧に気をつけている方は黒胡椒がオススメです。
血行促進
胡椒に多く含まれているピペリンには、交感神経を刺激し血管を拡張することで、血流を良くする働きがあります。血行促進することで体温が上昇し、発汗作用やエネルギー代謝の向上にもつながります。
胡椒の粒の中には、鉄分が含まれているので貧血や冷え性にも効果が期待できます。
殺菌作用
最初に述べました胡椒が高価なものだった理由は、ピペリンの効能である、この殺菌効果にあります。
食べ物を冷蔵保存しなくても、長持ちさせる殺菌・防腐剤として 重要な保存手段 だったのです。この殺菌作用は食べ物だけでなく、 体内の細菌を排出 する効果もあります。
また、胡椒の香りを嫌う虫は多く、衣類の 虫食いを防ぐ 効果もあったのです。
肌や髪の毛の健康
老化の原因は活性酸素による酸化ですが、ピペリンの抗酸化作用により酸化を抑え、 肌の老化やアンチエイジング にも効果的です。胡椒に含まれるポリフェノールも抗酸化作用があります。
さらに、コラーゲンを体内で作るのに必要な鉄分の含まれ、胡椒は 、ピペリン・ポリフェノール・鉄分 を同時に摂取できるアンチエイジングに適した調味料と言えます。
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どれぐらいなら食べていい?
いくら栄養があるとわかっても、やはり胡椒の食べ過ぎは危険です。辛いものが好きだとしても一日小さじ1杯に留めた方が良いでしょう。
同時に、市販の胡椒には塩が混ざっているものがあります。その場合、 塩分にも気をつけましょう。
白胡椒 | 0.004g |
黒胡椒 | 0.065g |
テーブル胡椒 | 0.035g |
S&B塩胡椒 | 81.3g |
市販の調味料には、日本人の好みの味になるように 添加物 が含まれています。調味料は毎日の料理に使うものなので、健康には質も大切です。
柚子胡椒にも注意
柚子胡椒にも、塩分が含まれていることが注意すべき点です。例えば、市販品の「S&B 柚子こしょう」には、1 0g中の食塩相当量は1.8g も塩分が含まれています。
塩分を摂り過ぎると、高血圧や腎臓病などさまざまな病気を引き起こす可能性があるので、特にこのような実は塩分が含まれているような調味料は注意しましょう。
九州では、唐辛子のことを胡椒と呼ばれていることから「柚子胡椒」を名付けられたそうです。
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まとめ
この記事をまとめると
- 胡椒を食べ過ぎると、消化器官・呼吸器官・味覚障害などの副作用が生じる。
- 胡椒は「スパイスの王様」と言われるほど栄養素が含まれている。
- 高血圧予防・血行促進・殺菌作用・アイチエイジング効果に期待できる。
- 胡椒を食べるなら、1日小さじ1杯までにする。
- 市販のものは、塩分と添加物に注意する。
- 柚子胡椒にも塩分が多く含まれている。
今回は、当たり前すぎて普段考えもしないような、胡椒の効能や注意点をご紹介しました。使う頻度の高い調味料のことを知ることで、料理や健康意識をより高めることになりますように。
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