皆さんは毒キノコに対する知識はどれくらいありますか?私も詳しいというわけではありませんが、安易に何かわからないキノコは絶対に食べないようにしています。
では今回紹介する毒キノコはなめこによく似たコレラタケというものです。皆さんも名前を聞いたことがある方もいるかもしれませんね。
今回の記事では、
- なめことコレラタケの違いは?
- どう判別すればいいの?
- どこに生えているの?
- その他の毒キノコは?
これらについて解説していきたいと思います。
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目次
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なめことコレラタケの違いは?
コレラタケとは
コレラタケとはなめこによく似た毒キノコのことを言います。実際にコレラタケを見てみると全然毒があるようには見えず、食べられるのでは?と勘違いしてしまう方がとても多いのです。
コレラタケは杉の木やおがくず、土屋ゴミ捨て場といった場所に発生するので、日本全国でどこでも発生してしまう毒キノコなのです。
しかも見た目がなめことそっくりですので、厄介な毒キノコなんですよね。日本の法律では三類感染症というかなり危険な分類がされているコレラという病気から名前が取られているといいます。
これはなぜかと言うとコレラタケを食べた後10時間後に、感染症のコレラのような激しい下痢が起きて、その後に肝臓や腎臓などの著しい機能低下が起き、最悪の場合死に至るという強い症状が出てくるためです。
ここまでの説明でわかった通りコレラタケは絶対に食べてはいけません。
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なめことコレラタケの見分け方
なめことコレラタケは非常によく似ているので見分け方に注意しなければなりません。 見分け方としては、『カサの部分の緑に白っぽい部分があるか』『カサ以外にもぬめりがあるか』ですね。
わかりやすい方法として、水につけておくとどんどんヌルヌルが多くなっていくのがなめこです。もし水につけても、ちょっとしかぬめりが現れない場合はコレラタケの可能性があります。
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どうしてキノコは毒を持つの?
ではキノコにはなぜ毒があるのか気になったことはありませんか?
キノコなどの植物には一般的に動物から捕食されることによって受ける損害を逃れるために、様々な植物毒を合成して動物から捕食されないように体を守ります。防御するための毒の場合は、動物が食べてすぐに毒として分かるような成分なのです。例えば強い苦み成分だったり、強い臭み、強い酸味成分などが挙げられますね。
きのこの場合は毒の種類が違う
しかしきのこの毒の場合は「ゆっくり効き目が表れる」というのが特徴的です。ですので食べてもすぐに毒と判断することができず、たくさん食べてしまうので症状が重くなる傾向にあります。
一般的には胃腸系に影響を及ぼす毒が「食後約1時間」、命に関わる毒でも体が反応するまでには「約6時間」もの時間を要するといわれています。このようにきのこの毒は効果が出るまで非常に時間がかかるため、捕食者は毒キノコを少し食べたぐらいで回避することができません。
きのこは動物や人「殺す」ために毒を作る?
ではどうして防御のためのすぐに効果が表れる毒をきのこは持たないのでしょうか?様々調べてみると色々な答えが出てきました。きのこは地球上の物質循環になくてはならない存在であり、動物や植物の死骸を分解して難し、土に返す分解者としての役割を担っています。
共生関係にある植物や動物が死ぬことで、分解・吸収しやすくなるため、キノコは積極的に動植物を死に追いやる働きをもつようになったとされています。
動物が死ぬ=キノコにとっての繁殖する場が増える、栄養がもらえるということですから、キノコとしては嬉しいことですよね。少し恐ろしい話ですが、自然環境ではこのようなことが常に起こっています。
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食用キノコと間違われやすい毒キノコは?
皆さんがもしキノコ狩りをしに行くなら、必ず気をつけた方が良いキノコがあります。私たちの身近なところにある毒キノコをいくつか紹介していきます。
ヒラタケに似ているキノコに注意
キノコ狩りでメインになってくるのが「ヒラタケ」と言う美味しいきのこです。比較的手に入るのは簡単で、味にクセや臭みが無くどんな料理にも合わせることが出来るのが特徴です。そんなヒラタケですが、形がよく似ている毒キノコが多いので素人は安易に手を出してはいけないとも言われています。
〇ツキヨタケ
ヒラタケに似ている毒キノコの代表的なものはツキヨタケと言います。主にブナやカエデの倒木や枯れ木に重なり合うように発生しています。 傘の大きさは直径10cm~25cm程で暗褐色・暗紫色をしています。ひだに弱い発光性があるので、闇の中でうっすらと緑色に光っていることがあります。
ツキヨタケは縦に裂くと、傘と柄の部分に濃い紫褐色・暗褐色のシミがあるかどうかで判断します。薄い色をしている場合や柄の部分が切り落とされていて判断できない場合などは食べないようにしましょう。
〇スギヒラタケ
主に針葉樹・スギの倒木や切り株・枯れ木などにやや上向きに発生しています。傘の大きさは直径1~6cm程で美しい白色・淡黄色をしています。かつてはスギヒラタケは食用できると考えられていたため、資料によっては食用可能とされている場合もあり注意が必要です。
スギヒラタケはやや上向きに発生していることと、短いきのこですが食用できるウスヒラタケとは違い”柄”がある事で判断されます。現在は猛毒キノコと認定されているので、絶対に食べないようにしましょう。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
この記事をまとめると
- コレラタケとはなめこによく似た毒キノコ
- 食べると感染症のコレラにかかったようなひどい症状が出てくる
- 水につけておくとぬめりがたくさん出てくるのがなめこ
- コレラタケ以外にも日本中にはたくさんの毒キノコがある
- 毒キノコは動物を殺してそれを栄養価として育つ
今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。
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