昆布の白い粉はカビ?洗った方がいいの?マンニトールって何?見分け方は?

皆さんは昆布の表面に付いた白い粉のようなものを見たことがありますか?食品に白い粉がついてると言うと白カビを想像してしまいがちですが、昆布についている白い粉の場合はカビとは別のものかもしれません。今回の記事では昆布や乾物などの表面についている白い粉の正体について紹介していきます。

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昆布に見られる白い粉の正体は?

昆布の白い粉は栄養!

昆布を長期保存しておくとよく表面に白い粉のようなものが出てきます。長期保存するとカビかもしれないと思ってしまいますが、実はそれは昆布の栄養成分であることがほとんどです。空気中に水分を放出する際に栄養素も一緒に出てくるのですが、その栄養分だけ蒸発せずに残ったものが白い粉の正体です。

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白い粉はうまみ成分「マンニトール」

昆布の表面にある白い粉の正体は、昆布のうま味成分である「マンニトール」です。別名をマンニットとも言います。このマンニトールは初めて見た人は洗い流してしまいがちですが、これが昆布の美味しさを作り出しているうまみ成分なので 「洗い流しちゃダメ」なのです!

「うま味」って「おいしさ」と違うの?
「おいしさ」という言葉と「うま味」。両者はしばしば混同して使われますが、実は大きく異なっています。「うま味」は甘味・酸味・塩味・苦味とともに基本味と呼ばれる味の1つです。基本味とは、他の味を混ぜ合わせてもつくることのできない独立した味のことをさします。一方おいしさは、味そのもの(味覚)だけでなく、料理の見た目(視覚)、香り(嗅覚)、食感(触覚)、噛んだときの音(聴覚)、食事の雰囲気や環境など、五感を総動員して感じるものです。「旨味」「旨み」「うまみ」などの表現は、おいしさを表しているのに対し、「うま味」は基本味のことを表しています。基本味である「うま味」はおいしさを構成するとても重要な要素です。※引用:日本うま味調味料協会ホームページより

マンニトールってなに?

昆布から出汁を取る際にグルタミン酸に並んでおいしさの決め手になる成分がマンニトールです。糖アルコールというくらいですから、甘いのかな?と思って直接舐めてみるとしょっぱい味がします。

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昆布の賞味期限って?

昆布の賞味期限はどのくらい?

どんなもの?

先ほどは昆布の旨味成分であるマンニトールが白い粉の正体だということを伝えしましたね。今度は昆布がどのくらい日持ちするのかについて紹介していきたいと思います。

昆布はしっかりした密閉容器に入れておけば「何年でも保存することが可能」と言われています。寝かせれば寝かせるほど味がまろやかになって美味しくなるとも言われている程、昆布は長期保存が可能なのです。

湿気が天敵!

ダメ

何年でも持つと先ほど説明しましたが、昆布は水分を吸収しやすいという性質があるため密閉した容器に入れておかないとすぐに水分を吸収してしまいます。そうなるとカビが生えてくる可能性があるのです。昆布は適切に保存すれば何年でも日持ちしますが、空気が入ってしまうような容器に保存してしまうとすぐにカビが生えてしまう、扱いが少々難しい食品なのです。

細菌が繁殖しやすい状態とは?
食中毒菌などの細菌は、「栄養」「水分」「温度」の3条件が揃うと時間とともに爆発的に繁殖するといわれています。細菌の繁殖を抑制するには、「TT管理(温度と時間)が要」といわれており、これは加熱・洗浄して調理した食品の食べる迄の時間とその温度管理が大切ということです。細菌が活動しやすい温度帯は20~40℃といわれており、少し暖かくなってきた初夏や夏場のお弁当の中などは細菌にとって最高に繁殖しやすい温度になります。お弁当の場合は保冷剤を入れて温度を下げておく、室内の場合は冷蔵庫に保管したり冷暗所に保管する工夫が必要になります。また、冷蔵庫にいれてあったとしても開け閉め回数が多かったり、温かいものをそのまま冷蔵庫に入れてしまうと冷蔵庫内の温度が上がってしまい、菌が繁殖しやすくなるケースもあります。

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マンニトールとカビの見分け方!

カビはふわふわとした胞子がある!

では最後に昆布の旨味成分であるマンニトールと白カビの見分け方について紹介していきます。

マンニトールの場合は白い粉状のものがついています。一方で白カビは、繁殖するために根を張り胞子を作る必要があるので「白いフワフワな綿毛状の菌糸」を作ります。この菌糸を気中菌糸といいます。マンニトールとの見た目ははっきりしているので見間違えることは基本的にはありませんが、白カビが生えたての場合は若干粉っぽく見えることがあるかもしれないので注意してください。

カビを取り除けば食べてもいいの?
食品にカビが生えた場合に、その部分だけを取り除いて食べるという人も少なくないです。しかし、結論から言うとそれは「やめた方が良い」のです。その理由としては、目に見えるカビはカビ全体の氷山の一角でいくらきれいに取り除いたつもりでも、カビから発生したカビ毒や、「菌糸」と呼ばれるカビの一部が食品に残ってしまうからです。なお、食品に発生してしまったカビを誤って食べてしまった場合、少量であれば吐き気や腹痛などの急性中毒が発生することは少ないといわれています。しかし、摂取した量によってはアレルギーの原因となったり、有害なカビやカビ毒を口にしてしまった場合には中毒になってしまいます。※引用:トクバイニュース

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まとめ

この記事をまとめると

  • 昆布についている白い粉の正体はマンニトールという旨味成分!
  • マンニトールは洗い流してしまうと旨味が落ちてしまう!
  • 白カビとマンニトールの違いはフワフワの菌糸があるかどうか

今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。

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