昆布といえば日本人の食卓にはなくてはならない食材ですよね。直接食べなくても和食の基本となる出汁を作る際に使うこともあり、知らないうちに昆布を口にしていることもあります。
そんな昆布は非常に栄養素に優れた食材な一方で、消化にあまり良くないと言われている食材でもあります。
今回の記事では、 ・昆布ってどんな食材? ・消化に悪いの? ・食べ過ぎるとどうなるのか ・1日の摂取量
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昆布ってどんな食材?
昆布は、海の中で成長する海藻の一種です。5〜7mほどの比較的浅い場所に生息し、太陽の光を浴び光合成をして成長します。そのため、深い海で生息することはありません。
昆布の一般的な大きさは2mほどですが、大きいものは10mほどにまで成長することもあります。旨味成分が多いので、味噌汁などの出汁として利用されています。
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昆布の栄養って何がある?
昆布に含まれている栄養成分
昆布には、体の組織を構成するミネラルが豊富に含まれており、牛乳と比較するとカルシウムは7倍、鉄分は39倍にもなります。また、昆布の魅力である旨味成分はグルタミン酸というアミノ酸の一種です。この成分により、昆布が美味しく感じるのです。
- グルタミン酸:グルタミン酸は体内で脳内物質のGABAの生成に関わっており、緊張をほぐす効果があります。体内では有害なアンモニアの分解する力を持ち、血圧を下げる効果があると言われています。肌を構成するケラチンの材料でも知られており美肌効果も持っています。
- ヨウ素:ヨウ素は、甲状腺ホルモンの材料であり、人間の体の生体維持に欠かせないホルモンの材料です。交感神経を優位にさせて、代謝をメインにエネルギー生成を活性化させます。特に自律神経の働きを良くし、呼吸や心臓の機能を向上させます。
- 鉄分:鉄分は、人間の血液を運ぶ赤血球に含まれるヘモグロビンの材料として使用されます。加えて、体内に存在する酵素の材料にもなりエネルギー代謝や肝臓での解毒の働きに関わっているミネラルです。
- カルシウム:カルシウムは骨や歯の主成分のリン酸化カルシウムの材料でもあり、人間の体内の筋肉や臓器の収縮に関わるミネラルです。神経伝達の正常化にも大きな働きを持ち、体の酵素の働きをサポートします。血液凝固やホルモンの分泌等、多用な働きを持ちます。
- ナトリウム:ナトリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分保持に欠かせないミネラルです。人間の体内の水分を留める働きを持ち、普段は細胞外液に多く存在しています。ナトリウムとカリウムはセットで働き体内の水分調節とともに、老廃物の排出や栄養の取り込み、血圧に関わるミネラルです。
- アルギニン:アルギニンは、代謝、ホルモン分泌、組織の修復や成長に関わるアミノ酸です。代謝面では、老廃物のアンモニアの除去に関わっています。ホルモン分泌では成長ホルモンの分泌を促進させるため、筋肉を増やし、骨を太くする効果があります。血流も改善するため体を若くするアンチエイジング効果が高いアミノ酸です。
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昆布って消化に悪いの?
様々な栄養素が含まれている昆布ですが、一方で「消化に悪い食品」としても知られています。
ちなみに消化に優しい、胃腸に優しい食事というのは比較的早く消化されてエネルギーになりやすい食品のことを言います。昆布やわかめなどの海藻は食物繊維は体の中で消化されることがないので、消化が悪く、エネルギーになりにくく、消化不良を起こしやすいといわれています。
もちろん体調の悪い時に食べたり、一度にたくさん食べなければ全く問題なく、むしろ腸の働きを活性化させてくれる働きがあるので便秘などに効果的と言われています。
食べすぎも危険?
昆布を食べ過ぎてしまうと色々な症状が出てくると言われています。主な症状として言われているのが吐き気・腹痛・下痢・甲状腺症状です。吐き気や、腹痛、下痢は昆布に含まれている食物繊維、甲状腺への影響は昆布に含まれているヨウ素によって引き起こされてしまいます。
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昆布の1日の摂取量はどれくらい?
では1日どれくらいの量の昆布を食べても良いかと言うと、昆布は1日「1g~1.5g」までと言われています。おしゃぶり昆布であれば「1~2枚」程度になりますね。
いかがでしょうか?昆布の1日の摂取量というのはかなり少なく、おしゃぶり昆布であればあっという間に1日の上限を超えてしまうことがわかりませんよね。
ただこれも毎日たくさんの量を食べなければ問題がなく、時々食べるには大丈夫と言われています。最近昆布を食べ過ぎているなと感じる人は少し控えるようにするだけで良いでしょう。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?今回の記事をまとめると、
この記事をまとめると
- 昆布は消化に良くない食材といえる
- 消化に良くない理由は食物繊維が豊富に含まれていること
- 今度は食べ過ぎてしまうと様々な症状をきたす可能性がある
- 1日の上限量もかなり少ない
- たくさん食べ過ぎたからといって必ず症状が出るわけではない
- 毎日たくさんの量の昆布を食べなければ大丈夫
今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。
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