粉アレルギー(小麦粉・蕎麦粉)の症状・原因は?赤ちゃんはいつから?

アレルギー食品には様々なものがありますが、『粉類』もその代表です。小麦粉やそば粉などによるアレルギー症状や、対処法にはどんなものがあるのでしょうか?今回は、

  • 粉アレルギーの原因は?
  • 粉アレルギーの症状・対処法
  • 赤ちゃんにはいつから与えられる?

これらのテーマについて紹介いたします。

スポンサードリンク

粉アレルギーの原因は何?

粉類によるアレルギーには、小麦アレルギー蕎麦粉アレルギーがあります。そば粉アレルギーの原因は、そばアレルゲンと呼ばれるたんぱく質で、小麦アレルギーの原因はアルブミン、グルテニン、グリアジンという物質によるものです。

粉アレルギーは何がダメ?

蕎麦アレルギーに注意したい食品は蕎麦やそば粉を使ったガレットがありますが、小麦アレルギーは様々な食べ物が該当します。

小麦アレルギーは何がダメ?
  • パスタ
  • マカロニ
  • ピザ
  • お菓子類
  • ケーキ.ホットケーキ
  • 餃子・焼売などの皮
  • カレールー,シチューのルー
  • お好み焼き,たこ焼き

このように小麦を使った食べ物は多いため、小麦アレルギーの方は注意する必要があります。

スポンサードリンク

粉類による主なアレルギー症状

粉類によってアレルギー反応を起こした場合、このような症状が出る可能性があります。

主なアレルギー症状
  • 蕁麻疹
  • 口の痒み
  • 胃痛・腹痛
  • 喉のイガイガ
  • 下痢
  • 咳き込み

蕁麻疹

1つ目は、蕁麻疹やまぶたの腫れです。普段はなんともなくても、ある時なにかに反応してじんましんが出る経験をしたことのある方は多いのではないでしょうか。蕁麻疹は食品アレルギーで最も起こりやすい症状と言われています。

皮膚にぷつぷつが出たり、全体的に赤くなったりするほか、むくみが見られることもあります。このむくみはまぶたにできやすく、片目のまぶただけ腫れることもあります。

注意

ちなみに、皮膚反応はその対象である食品を摂取してから最短で1時間で症状が現れると言われています。また遅くとも4時間以内に症状が体に現れるようです。

腹痛

粉ものとの相性が悪いために消化器系が弱ってしまい、胃痛・腹痛を発症して結果下痢となりことが起こり得ます。消化器系が弱ると腸内で上手く消化ができないため、下痢を起こします。

唇・口内の腫れ

唇や口腔内の腫れが起こることがあります。食べた後に、唇がヒリヒリして大きく腫れたり、口の中がイガイガして風邪の時のように腫れたりします。

口腔アレルギー症候群

このような症状は口腔アレルギー症候群と呼ばれ、特定の食べ物を食べた時のほかに、花粉と反応して起こる場合もあります。花粉症を持っている人はなりやすい傾向があります。

症状は早いと食べてすぐに現れるので、食後にお子様の唇が腫れてきたり、口の中の違和感を訴えてきたらすぐに処置するようにしましょう。

のどの違和感

また、のどの違和感“口腔内アレルギー症候群”の症状の一つで、喉がヒリヒリと痛くなったり、なにか詰まっているような違和感を感じることがあります。

のどの奥にとどまらず、耳にもかゆみや痛みなどの違和感を感じることもあります。アレルギー症状でのどに違和感が起きるというのはあまり知られていないので、最初は風邪と勘違いする方も多いようです。

しかし早い時は15分ほどで症状が出てくるようなので、食事中に急にのどに違和感を感じることがあったら何を食べたのか確認するようにしてみてください。

スポンサードリンク

咳込み・喘息の症状

そして、咳き込みや喘息症状もあります。咳が出たり、ゼーゼーした呼吸になり喘息状態に陥ります。また、この気管支系症状だけではなく、同時に体全体が赤くなるという皮膚の異常が合わさって出ることもあるようです。

一番多く発症する症状として、蕁麻疹を挙げましたが、その次に多いのがこの気管支系の異常です。アレルギー反応を起こす方の20〜30%が咳や喘息の症状を発症しています。

アレルギー症状が出た時の対処法

そば粉や小麦によるアレルギーに対する対策や注意点ですが、まずは食べ過ぎないことが大切です。もともとアレルギーを持っていなかった食品でも、好き過ぎて食べ過ぎた結果アレルギーになってしまったという例もあります。

血液検査やパッチテストで調べる

血液検査やパッチテストによって、どのアレルギーを持っているのか診断してくれる病院もあります。1度の検査で約40種類のアレルギーを調べることができます。気軽にできますので、興味のある方はお近くの対象クリニックで調べてみてください。

赤ちゃんはいつから粉類を食べられる?

小麦はいつから食べられる?

“小麦粉は何歳からなら子供に与えてもいいの?”と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか?

離乳食に小麦を使った食べ物を入れても良いのは、“離乳初期の生後7〜8ヶ月から”とされています。離乳食が始まるのは生後5〜6ヶ月で、離乳初期初期→中期(生後7〜8ヶ月)→後期(生後9〜11ヶ月)を経て、普通食が食べられるようになります。

離乳食初期には10倍粥のみが主食となりますが、中期にはうどん・パン・そうめんといった小麦を使った食品が食べられるようになります。

赤ちゃんによってはアレルギー症状を発症することもあるので、様子を見ながら少しずつ量を増やしていく必要があります。

離乳食で小麦食品を与えるPOINT
  • はじめて与える時は少量
  • アレルギー症状が出たら病院に連れていけるよう平日の日中に与える
  • 量は様子を見ながら徐々に増やしていく

蕎麦はいつから食べられる?

蕎麦を与えても良い時期は小麦よりも遅く、離乳食完了期の1歳〜1歳6ヶ月とされています。

蕎麦アレルギーは卵や牛乳のように乳幼児が発症しやすいものではなく、幼児期以降にみられる即時型アレルギーという臨床型に該当するといわれています。そのため、年齢に関わらず注意する必要があります。

スポンサードリンク

まとめ

この記事をまとめると

  • 粉類によるアレルギーには、そば粉や小麦がある
  • アレルギー症状は、蕁麻疹・腹痛・下痢・口の痒みなど
  • 【小麦食品】赤ちゃんは生後7〜8ヶ月の離乳食中期から離乳食に使える
  • 【蕎麦】赤ちゃんは1歳1歳6ヶ月の離乳食完了期に食べられる

小麦を使った食品は多数あるので、はじめて赤ちゃんに与える時は注意が必要です。蕎麦アレルギーに関しては大人でも発症しやすいものなので、食べ過ぎにも注意してください。

スポンサードリンク