毎日の食事の中で主食となるお米ですが、お米にアレルギーがあるということをご存知ですか?どのような症状が起きるのでしょうか。
また白米はつい箸が進んでしまうことがありますが、食べ過ぎてしまった場合は体への影響があるのでしょうか?そこで今回は…
- お米によるアレルギーはある?
- 米アレルギーの主な症状
- 米アレルギーの対処法
- お米の食べ過ぎは体に悪い?
こちらのテーマについてご紹介をしていきます。
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目次
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お米によるアレルギーはある?
お米にアレルギーがあるの?!と思われる方も多いのではないでしょうか。
実は米アレルギーは、よく知られている3大アレルギー“卵・牛乳・小麦”に次いで悩んでいる方が多く、日本国内でも40万人近くもの方がいるそうです。
原因成分
1. 残留農薬
お米に含まれる農薬の影響によるという方もいるそうです。農薬が原因の場合には農薬を一切使用していない有機栽培や自然栽培によるお米を選ぶと改善が期待できるかもしれません。
2. たんぱく質に反応
食物アレルギーの主原因ともなる食品に含まれるタンパク質に一部の化学物質が反応してしまうことにより起こるという方もいます。
こういった場合には化学資材を使用していない栽培方法のお米を選ぶことで改善が期待できるかもしれません。
3. お米のでんぷん質
お米にはアミロースというデンプン質を持つ『うるち米』と、アミロペクチンというデンプン質を持つ『モチ米』があります。
近年ではモチモチとしたお米の人気が高く、ほとんどがアミロペクチンを持つ『モチ米』となっており、このアミロペクチンがアレルギーの原因となっていることもあるようです。
代表的な品種ではコシヒカリなどがあります。
こうしたモッチリとした食感の品種に多く含まれるアミロペクチンの分子は、網の目のように複雑で強く繋がった構造をしており、お米に含まれるタンパク質の一部を強く包んでしまうのが特徴です。
このアミロペクチンを体内で分解できないと、それに包まれているタンパク質も分解出来ずに、“異常なタンパク質”と誤って判断されてしまい、アレルギー反応が起きてしまうことがあります。
その一方で、アミロースは単純なラセン状で分解酵素の弱い人でも容易に分解できる構造をしているのが特徴。
包まれていたタンパク質も同時に分解されるので、アレルギー反応が起こらないということです。
そのため、お米の品種によるアレルギーがでてしまうという方は、アミロペクチンが少ない、『ササニシキ』などの品種を選ぶことをおすすめいたします。
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米アレルギーの主な症状
続いて米アレルギーの主な症状について、ひとつずつご紹介をしていこうと思います。
食物アレルギーの症状のうち、 約9割が皮膚症状 と言われており、 3割ほどの人には呼吸器症状 、その他に粘膜症状などがでるようです。
即時型食物アレルギーというタイプでは、多くは食後15分~2時間以内に下記のような症状が出るようです。
皮膚症状
痒み、蕁麻疹、発赤、湿疹、むくみ
消化器症状
腹痛、吐き気、嘔吐、下痢、血便
粘膜症状 ➀ 口・喉の症状
口の中の違和感、口の痒み、喉のイガイガ、声がかれる、喉がつまったような感じ
粘膜症状 ➁ 目・鼻の症状
目の充血や腫れ、涙、痒み
呼吸器症状
くしゃみ、鼻水、鼻づまり、咳、息苦しさ、ゼーゼー・ヒューヒューの(ぜん鳴)など
神経症状
頭痛、元気がなくなる、意識もうろうになるなど
これらの症状は一つだけが現れることもあれば、複数の症状が同時にでることもあります。複数の症状が同時にでることを『アナフィラキシー』と呼びます。
さらに血圧低下や意識障害など急激に全身の症状が進行することを『アナフィラキシーショック』と呼び、生命の危険を脅かすこともあるため、注意が必要です。
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米アレルギーの対処法
ここまでにご紹介した対処法を以下にまとめてみました。
- お米をできるだけ食べない
- 化学資材を使用していない、無農薬や有機栽培のお米を選ぶ
- コシヒカリやあきたこまち、ひとめぼれ、ゆめぴりか、つや姫、ミルキークイーンなどアミロペクチンが多く含まれる品種のお米は避ける
- その他お米を使用したモチ、お団子、煎餅などといった加工食品は避ける
お米は主食ですので、なかなか難しいとは思いますが、食生活に気を付けていくことが大切です。
お米の食べ過ぎは体に悪い?
続いて、お米の食べ過ぎによる体への影響についてもご紹介をしていきます。
太る・肥満
お米を食べ過ぎた場合、炭水化物は消化酵素の働きによりブドウ糖へと変換され、肝臓へと送られます。
一部はグリコーゲンとして貯蔵されるのですが、その他の余分なものは中性脂肪へと変化し、 皮下脂肪や内臓脂肪となって蓄積 されていきます。
内臓脂肪は、糖尿病や脂質異常症、動脈硬化などの生活習慣病の原因ともなります。
血糖値の上昇
お米の食べ過ぎは 血糖値を急激に上昇させる ため、注意が必要です。
通常、すい臓からインスリンが分泌されることにより、2~3時間もすると食事前の血糖値に戻りますが、通常通り下がらなくなってしまうため、糖尿病などの生活習慣病のリスクが高くなってしまうのです。
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1日の摂取量目安は?
炭水化物の1日の摂取基準量は男女とも1日に食事から摂取するエネルギーの 50-65% に相当する量になります。
- 30代男性の1日のエネルギー必要量…2650kcal
- 30代女性の1日のエネルギー必要量…2000kcal
このようになりますので、30代男性の場合は1325-1722kcal、30代女性の場合は1000-1300kcalが炭水化物から摂取するエネルギーの目安量となります。
ご飯一膳(160g)のエネルギー量が約270kcalとなりますので、3食食べると810kcalとなり、その他の野菜や大豆加工品等に含まれる炭水化物と合わせると目安量に収まる計算となります。
そのため、食べ過ぎを防ぐためには一食一膳のご飯までに留めるようにすると良いでしょう。
参照元:EPARKくすりのお役立ちコンテンツ
まとめ
今回は米アレルギーの原因や症状、お米の食べ過ぎによる体への影響や1日の目安量をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
お米アレルギーの原因と症状
- 残留農薬やお米に含まれるタンパク質に反応して起こる場合、アミロペクチンというデンプン質を持つお米に反応して起こる場合が考えられる
- 食物アレルギーの約9割が皮膚症状、その他消化器症状や粘膜症状、約3割の人に呼吸器症状などがみられる
- 複数の症状が同時に出て血圧低下や意識障害など急激な全身症状が起こることを『アナフィラキシーショック』と呼び、生命の危険もある重篤な症状もある
お米の食べ過ぎと1日の目安量
- お米を食べ過ぎると血圧を急激に上昇させ、糖尿病や脂質異常症、動脈硬化などの生活習慣病の原因や、肥満に繋がる
- 摂取量の目安はご飯一膳(270kcalほど)を1日3食食べるのが望ましい
米アレルギーの原因はまだ完全には解明されていないようですが、ご紹介したような内容が今現在わかってきていることのようです。また食べ過ぎは体への負担が大きいため、1日3回の食事で適度な量を摂取するようにしましょう。
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