赤くてかわいい小さな実のコケモモ。北欧ではジャムやソースとして食べるのが定番のコケモモですが、日本ではあまり馴染みがないですよね。そこで今回は
- コケモモってどんな味?
- コケモモは体にいい?
- コケモモを美味しく食べる
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目次
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コケモモってどんな味?
コケモモとはどのような食材なのでしょうか?その味や食べ方、よく似た果実であるクランベリーとの違いについてもご紹介します。
味の特徴
コケモモは、主にユーラシア大陸や北アメリカなどの森林に生息する、ツツジ科の木になる赤い小さな果実のことです。
果実は非常に酸味が強いのが特徴的で、味・食感ともに酸っぱいりんごに似ています。
そのままでももちろん食べられるのですが、あまりの酸味に多くの人が食べにくいと感じるはず。
甘みを加えてジャムやソースに加工すればおいしく食べられますよ。
食べ方
北欧ではとても身近な食材であるコケモモは、ジャムやソースにして食べるのが一般的。
スイーツだけでなく肉料理のソースとしても楽しめる、毎日の食卓に欠かせないもののひとつです。
果実本来の味は非常に酸味が強く、そのままでは食べづらいほど。
そのため甘く煮て加工するのがポピュラーな食べ方なのです。
ジャムに加工したら、トーストやヨーグルトにかけて食べるのもおすすめ。
甘みを加えればシャーベットやゼリー、ジュースにしても。程よい酸味が爽やかな、おいしいデザートになりますよ。
コケモモには天然の安息香酸が含まれています。
安息香酸とは食品の腐敗やカビ、変敗する乳酸菌や酵母などの微生物の発育を防止するもの。
つまりコケモモは、果実でありながら比較的長期間の保存がきく食材なのです。
普通の冷蔵保存でもおよそ3~5週間日持ちがすると言われています。
この保存期間は一般的な果実では考えにくいですよね。
アメリカではコケモモが採れる時期に収穫し、冬場は外に置いておくことで冷凍保存をしていたようです。
ただし熟しすぎている果実は長持ちしませんので、早めに加工した方がいいでしょう。
クランベリーとの違いは?
コケモモとクランベリーは果実の形や味がよく似ています。
そのため間違われやすいのですが、花の色や果実の大きさが違います。
クランベリーとはアメリカ北東の湿地帯に多く自生している低木の果実で、アメリカやカナダで盛んに栽培されています。
コケモモと同様酸味が強いため、生で食べるというよりはジャムやソース、果実酒、ケーキなどに使用されます。
クリスマスには七面鳥を焼いて、そこにクランベリーソースを付け合わせるのが定番のスタイルです。
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コケモモは体にいい?
コケモモは体にいいと言われていますが、実際のところどうなんでしょうか?詳しく解説します。
栄養
コケモモは非常に栄養価が高い食材として有名です。
- ビタミンA
- ビタミンE
- ビタミンC
- マンガン
- カリウム
- カルシウム
- リン
またコケモモには様々な種類のポリフェノールが含まれています。
ポリフェノールといえば高い抗酸化作用があり、アンチエイジングにも効果のある栄養素です。
効能
コケモモにはあらゆるビタミンやミネラルといった必須栄養素が含まれています。
ほかにも健康な体作りに必要不可欠なカルシウムも含まれており、とてもバランスのいい食材と言えます。
豊富に含まれているポリフェノールには、強力な抗酸化作用があります。
抗酸化作用とは、体のサビを取り除く役割のこと。
これによってアンチエイジングの効果にも期待ができます。
またコケモモには、肥満を防止する効果があることがわかっています。
これは、スウェーデンのとある科学者チームの研究の結果導き出されたものです。
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コケモモを美味しく食べる
コケモモをおいしく食べるための方法について、その簡単なレシピもご紹介します。
ジャム
コケモモの食べ方は、砂糖を合わせて加工したものが主流です。
まずが一番手軽な、コケモモのジャムに挑戦してみてはいかがでしょうか。
ジャムとは言いますが、このレシピは火にかけずに作ることができます。
- コケモモと砂糖をよく混ぜる
- コケモモから水分が出てくるので、砂糖が溶けるまで混ぜ続ける
- しっかり混ぜてジャム状になったら完成
火にかける必要もないなんて、とても簡単ですよね。
このジャムは冷蔵庫で1週間ほど日持ちがします。それ以上もたせたいなら冷凍してください。
コケモモのジャムがあればトーストやヨーグルトはもちろん、マフィンやケーキに入れて焼くこともできます。
クリームと一緒にスコーンに添えても、とてもおいしいですよ。
もちろん北欧風にミートボールやステーキ、ポテトなどの食事に添えても。
漬物
意外や意外、コケモモは漬物としても楽しむことができるんです。
- コケモモを洗い水気を切る
- 鍋に砂糖・塩・桂皮・丁字を入れて火にかける
- 調味料が完全に溶けたら火を止め冷ます
- 保存容器へコケモモを入れ、上から冷ました漬け込み液を注ぐ
- しばらくそのまま置いておけば、コケモモの漬物が完成
コケモモはそれだけでも日持ちがしますが、ほんの少し味付けをしておくだけでさらに長持ちします。
肉料理の付け合わせやサラダにぴったりの、薄味の漬物ができあがりますよ。
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まとめ
コケモモという果実について、知っていただけたと思います。
この記事をまとめると
- コケモモは酸味が強いため、ジャムやソースにして食べるのが一般的
- コケモモは栄養価が非常に高く、その効果効能にも期待ができる
- 天然の成分によって長持ちするコケモモは、そのままでもしばらく保存できるが加工すればさらに長持ちする
普段なかなか生のコケモモを見かける機会はありませんが、これがあれば料理の幅は広がりますよね。
土壌と水やりにさえ注意すれば日本でもコケモモは栽培できるので、自家製のコケモモを育ててみるのもいいかもしれませんね。
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