中華料理を作る際、レシピによく掲載されている調味料のひとつ・甜麵醬(テンメンジャン)。中華料理の調味料としては一般的ですが、使用頻度が低く購入したことがない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんな甜麵醬について、
- 甜麺醤とはどんな調味料は?
- 甜麺醤が辛いのはなぜ?
- 甜麺醤がない時の代用品
をテーマに紹介していきます。甜麵醬について知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
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甜麺醤とはどんな調味料は?
まずは甜麵醬の特徴や使い方・豆板醤とコチュジャンとの違いを紹介していきます。
特徴
甜麺醤とは、中国四川省発祥の、赤褐色でコクと甘味のある味噌のことです。甜は甘い、麺は小麦粉、醤は調味料という意味があります。
名前の通り小麦粉に麹と塩を加えて作られた発酵調味料で、独特の風味とまろやかな甘味が特徴です。
甘みがあるため、中国甘味噌という別名もあります。
豆板醤との違い
豆板醤はそら豆と唐辛子を主な原材料とする、中国の発酵調味料の1つ。辛みがあるのが特徴で、四川料理や韓国料理でよく活用されています。
そら豆に大豆や米・大豆油・ごま油・塩を加え発酵させた後、唐辛子で辛味を加えます。
ナトリウムやビタミンE・食物繊維・鉄などの栄養素を含み、胃腸の調子を整え、疲労回復や肥満抑制にも効果が期待できます。
豆板醤にはカプサイシンが含まれており、抗酸化作用や脂肪の分解を促進させる効果もあると言われています。
また、豆板醤を摂取するとエネルギーの代謝が活発になり、汗をかきやすくなります。体が温まり血行が良くなるので、冷え性や肩こりの解消にもいいでしょう。
コチュジャンとの違い
コチュジャンとは、朝鮮半島が発祥の、赤茶色で辛味と甘味のある味噌です。コチュは唐辛子、ジャンは調味料を意味してます。
米ともち米麹に唐辛子を加えて熟成させた発酵調味料で、まろやかな辛味と唐辛子の風味があります。
コチュジャンといえば、ビビンバひ添えられている味噌を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。他にはタッカルビやキムチチゲなど、韓国料理に幅広く使われています。
発酵調味料という点で、甜麵醬とコチュジャンは同じですが、味わいは全く異なります。甘みがある甜麺醤に対し、コチュジャンには唐辛子が入っているため辛味があります。
また、甜麺醤の原材料は小麦粉ですが、コチュジャンはもち米と唐辛子から作られています。
使い方
甜麵醬は、北京ダックに添えてある味噌です。その他回鍋肉や麻婆豆腐・ジャージャー麺などの料理で活用されています。
加熱すると香りが立つのが特徴の万能調味料で、中華料理の隠し味として幅広く使われています。
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甜麺醤が辛いのはなぜ?
甜麵醬は甘さのある調味料なので、基本辛すぎるということはありません。ここでは原材料などを紹介していきます。
原料
原材料は小麦・塩・麹です。味噌作りには大豆が使われるのに対して、テンメンジャンは小麦が使われています。
辛すぎる時の対処法
甜麵醬は色の感じからすると辛そうなイメージですが、唐辛子などの辛い原材料は使われていません。
辛みではなく甘みとコクがあるのが特徴で、主に北京ダックや回鍋肉、麻婆豆腐・ジャージャー麵に使われている調味料です。
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甜麺醤がない時の代用品
レシピに甜麵醬が記載されているのに、自宅にないという場合、他の材料で代用できるのでしょうか?
ここでは、甜麵醬の代用品について紹介していきます。
味噌
自宅でいつも使っている味噌で代用可能です。色は甜麺醤のような黒っぽい色になりませんが、材料を買い足す必要はありません。
味噌・砂糖・みりん・酒・醤油をフライパンに入れ、弱火で練ります。5~6分ほど練るとツノがたつようになるので、火を止め、ごま油を入れて完成です。
もっと簡単にしたいという方は、味噌小さじ2・砂糖小さじ1で手軽に代用できます。
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八丁味噌
八丁味噌は赤味噌の一種で、日本の味噌の中で最も甜麺醤に似ていると言われています。甜麺醤の方が、八丁味噌よりも甘く、色が濃い為、甘味を足して代用しましょう。
小鍋に、八丁味噌・酒・砂糖・醤油・水を全て混ぜ合わせ、弱火で煮詰めたら完成です。
赤味噌
日本で作られ販売されている甜麺醤は、赤味噌がベースになっているものが多くあります。
鍋に、水・赤味噌・酒・砂糖・醤油を入れ、トロッとなるまで弱火で約20分程度煮ます。最後にごま油を入れて、よくかき混ぜたら完成です。
もっと簡単に作りたい場合は、赤味噌小さじ2・醤油小さじ1/2・砂糖小さじ1/2を混ぜ合わせれば、大さじ1の甜麺醤として代用できます。
少量の甜麵醬が必要なときにも便利な代用レシピです。
コチュジャンは代用できない
コチュジャンは甜麵醬の代用品には向きません。別名唐辛子味噌とも呼ばれるコチュジャンは辛みのある調味料です。
唐辛子・米・麹などから作られている発酵食品で、甘味・コクと共に辛みを持っています。
主にビビンバやチゲ鍋に使われており、甘みを感じる味噌ではあるものの、辛みもあるので甜麵醬の代用として使うのは難しいでしょう。
まとめ
甜麵醬について紹介してきましたが、いかがでしたか?甜麵醬は中華料理に欠かせない調味料のひとつ。甘みとコクがあるのが特徴です。
自宅に甜麵醬がない場合は、今回紹介した代用レシピを活用してみてください。
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