鯉のあらいは寄生虫のリスクがあるって本当? 他にはどんな食べ方があるの?

皆さんは鯉の洗い(刺身)を食べたことがありますか?そもそも鯉を刺身として食べることができるということを知らなかった人の方が多いのではないでしょうか?今回はそんな鯉の刺身について紹介していきます。

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どんな鯉なら刺身として食べられるの?

養殖された鯉なら刺身として食べることができる

皆さんは鯉と言うと、泥の中で生きている大きな魚というイメージがあると思います。確かに日本中の河川には必ずと言っていいほど鯉が泳いでいますよね。刺身として食べることのできる鯉はそのような野生の鯉ではなく、しっかり管理された養殖の鯉だけです。養殖された食用の鯉は専用の餌を与えられて育てられるために、泥臭さもなく美味しいと言われています。

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観賞用や野生の鯉は食べられない!

川の中のを泳ぐ鯉以外にも色鮮やかな錦鯉を想像される方も多いと思います。ですが錦鯉は色の発色を良くするためや、病気や寄生虫を防ぐために様々な薬剤が投与されているので食用には向きません。一方で野生の鯉は寄生虫が潜んでいる可能性が高く、なおかつ非常に泥臭いので食用には向きません。

鯉は栄養価が高く別名「薬用魚」と呼ばれている

鯉には鯉にはタンパク質、ビタミンB1・D・Eが豊富に含まれており、滋養食品として扱われてきた歴史があります。とくに妊娠中や病後の体力回復に非常に役立つとされ、別名を「薬用魚」といわれているほどなんです!

糖尿病の療法メニューに!

鯉には血糖をコントロールするインスリンと同じ働きをする物質が含まれているといいます。なので糖尿病の方の治療と並行して鯉料理が食べられているとのこと。鯉を食べ始めると血糖値の乱高下がなくなり、コントロールしやすくなるのです。

緑内障にも効果あり!関節痛にも!

緑内障は眼球の圧が調整できなくなり、目が見えにくくなる病気です。鯉には網膜の病気を予防してくれるルテインや目に潤いを与えるヒアルロン酸、DHA、コンドロイチンなどが豊富に含まれるため目の病気に良いとされています。さらにこれらの栄養成分は関節の痛みや腰痛を和らげることが最近の研究で判明しました。

胃潰瘍にも効果あり

ある研究で胃潰瘍を発症した実験動物に鯉を食べさせたところ、最大30%の潰瘍の抑制効果があったという研究報告があります。胃の粘膜を作り出すたんぱく質や様々な栄養素が鯉には詰まっているので、消化器官の疾患の予防にも効果があります。

免疫力UPも期待できる!

鯉に含まれるアルギニンという必須アミノ酸の一種(厳密には準必須アミノ酸)が免疫力向上の作用があるといわれています。体力のアップ、疲労回復、成長ホルモンの分泌促進作用を発揮し、古くから鯉を入れたお粥は滋養強壮の薬膳料理として古くから食べられてきました。

アミノ酸って?
アミノ酸は、人間の生命の源です。地球上に存在する栄養素のうち、最も古いものがアミノ酸です。  自然界には500種類ほどのアミノ酸が存在しています。このうち、 私たちの生命を維持するために必要な栄養素であるたんぱく質を構成しているのは、わずか20種類です。 食事をして、肉や魚などからたんぱく質を摂取すると、たんぱく質は20種類のアミノ酸に分解されます。 その後、体内で再び、たんぱく質が合成されるのです。 体を構成しているたんぱく質は、日々、合成と分解を繰り返しています。このため、毎日アミノ酸の摂取が必要となります。※引用:日本理化学薬品株式会社
必須アミノ酸と非必須アミノ酸とは?
たんぱく質を構成している20種類のアミノ酸のうち、9種類のアミノ酸は、体内で合成することができません。 これを必須アミノ酸と呼び、食物から摂取する必要があります。 必須アミノ酸をバランスよく含んでいるたんぱく質を「良質たんぱく質」といいます。決まった食物ばかりを摂っていると、 体内のアミノ酸バランスが偏ってしまいます。バランスよく摂取するように心がけたいですね。 必須アミノ酸はイソロイシン、ロイシン、メチオニン、トリプトファン、リジン、バリン、ヒスチジン、スレオニン、フェニルアラニンの9種類で、非必須アミノ酸はアスパラギン、アスパラギン酸、アラニン、アルギニン、グリシン、グルタミン、グルタミン酸、システイン、チロシン、セリン、プロリンです。※引用日本理化学薬品株式会社、グリコホームページ

鯉の刺身とはどんな料理? 

一部地域だけで食べられるレア料理!

引用:ぷちぐる

実は鯉の刺身を食べられる地域は非常に限られています。山形県、福島県、福岡県、長野県、茨城県などの一部の地域で食べることができます。鯉の味は水質環境に非常にされやすいと言われているので、特に水のきれいな場所で養殖がされています。

鯉には寄生虫がつきやすいので完全養殖で寄生虫がつかないように育てられた鯉だけを刺身として食べることができます。

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鯉の刺身は美味しいの?

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鯉の刺身の特徴として非常に歯応えがあり弾力がしっかりしているといいます。養殖されているとしても若干生臭さが強いので、酢味噌をつけて食べるのが主流といわれています。肉厚で食感がしっかりしていてとても美味しいようです!

刺身以外の料理は何があるの?

刺身以外の鯉の食べ方は様々あります。

・鯉のうま煮

引用:クックパッド

鯉のうま煮は、輪切りにした鯉を砂糖・しょうゆ・酒で煮た郷土料理です。特に山形県米沢市で作られる鯉のうま煮は身が引き締まっていて質がいいと言われており、非常に美味しいと言われています。

・鯉こく

引用:クックパッド

鯉こくとは輪切りにした鯉を味噌汁で煮た、味噌煮込み料理のことを言います濃漿(こくしょう)という味噌を用いて作るのが一般的です。 濃漿は臭みの強い魚や肉料理に使うと臭みが抑えられて美味しく食べることができます。主に東日本の内陸部で広まっている食べ方です。

・鯉の蒲焼き

引用:しなの木ハウス

鯉をうなぎのようなタレをつけて焼いた食べ方です。うなぎよりも肉厚でふっくらとした食感が非常においしいと言われています。

 

鯉は以外にも様々な食べ方で食べることができるんです!しっかり泥抜きされた鯉は味にクセもなく非常に食べやすいので是非チャレンジしてみてください。

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まとめ

この記事をまとめると

  • 鯉の刺身は一部地域だけしか食べることができないレアな料理である!
  • 養殖された鯉は泥臭さや寄生虫などのリスクがほとんどない
  • 鯉には鯉のうま煮や鯉こく、蒲焼きなど様々な食べ方がある!

今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。

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