きつねうどんはなぜ「きつね」という名前がついているかご存じでしょうか?そもそも「きつねうどんは、どんなうどんのこと?」「発祥はどこの県?」「たぬきうどんとの違いは?」など皆さんの疑問についてお答えします。
今回の記事の内容はこちらです。
- きつねうどんの名前の由来は?
- きつねうどんの歴史
- たぬきうどんとは
この記事を読むことで、「きつねうどん」と「たぬきうどん」の違いや歴史、地域での作り方や呼び方の違いを知ることができます。早速説明します。
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目次
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きつねうどんの名前の由来は?
きつねうどんとは、一般的に油揚げがのったうどんのことを指します。名前の由来は諸説ありますが、
- 油揚げはきつねの好物
- 油揚げがきつねに似ている
ことから「きつねうどん」となったと言われています。
詳しく説明します。
油揚げはきつねの好物
昔からきつねは商売繁盛をもたらす縁起の良い動物とされていて、そのきつねの好物が「油揚げ」でした。そのことからうどんに油揚げをのせて、「きつねうどん」と名付けられたと言われています。
油揚げがきつねに似ている
もう一つの由来は、油揚げがきつねに似ていることです。その昔、うどんに油揚げを乗せてお客さんに出したとき、きつねに見えると言われたことから、「きつねうどん」と名付けられたとも言われています。
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きつねうどんの歴史
きつねうどんの歴史について詳しく見ていきましょう。
発祥は大阪?
きつねうどんは大阪が発祥と言われています。その理由は、大阪にあるお店がきつねうどんを作ったと言われているからです。
発祥のお店は?
きつねうどんの発祥と言われているお店は大阪にある「うさみ亭マツバヤ」です。創業120年を超える老舗のうどん屋さんです。どのようにきつねうどんが誕生かご説明します。
開業当初は、うどんに合わせるおかずとしてうどんとは別皿で「油揚げ」とかまぼこを提供していました。
いつしかお客さんが油揚げをうどんに乗せて食べるようになり、油揚げをうどんに乗せた「きつねうどん」が誕生しました。
販売当初は「こんこんさん」という名前で提供していたものが、「きつねうどん」という名前に変わったと言われています。
しのだうどんとは
きつねうどんは愛知県の名古屋では「しのだうどん」と呼ばれることがあります。しのだとは油揚げの別名です。しのだうどんは、白醤油を使っていて、さっぱりとした味わいが特徴です。このように同じ油揚げがのっているうどんでも、地域によって呼び方が異なる場合があります。
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たぬきうどんとは
きつねうどんとよく比較されるのがたぬきうどんです。たぬきうどんは、地域によって使われている具材が異なり、いろいろな種類のたぬきうどんが存在しています。
地域によって違う?
たぬきうどんは、関東と関西で作り方や呼び方が異なります。
油揚げがのったうどん | 天かすがのったうどん | |
関東 | きつねうどん | たぬきうどん |
大阪 | きつねうどん | 天かすうどん/ハイカラうどん |
京都 | きつねうどん | たぬきうどん(具材は細切りにした油揚げで、あんかけ) |
関東
たぬきうどんの発祥は関東と言われています。一般的には、関東では揚げ玉が入ったうどんを「たぬきうどん」と呼びます。
名前の由来は諸説ありますが、うどんの具を意味する「たね」がないことから「たね抜き」→「たぬき」になった説や、揚げ玉の色がたぬきを連想させ名前に使われた説、砧家(キヌタヤ)がはじめたキヌタソバが語源となった説などその他にもたくさんあり、実際のところは分かっていません。
関西
関西の中でも大阪では、たぬきうどんとは呼ばずに「天かすうどん」と呼びます。その他、関西人は捨ててしまっても良い、天かすをわざわざうどんに入れる関西人を皮肉って、天かすが入ったうどんを「ハイカラうどん」呼んでいたとも言われています。
京都にも「たぬきうどん」がありますが、関東の揚げ玉が入っているうどんとは異なり、短冊切りにした油揚げと九条ネギをあんかけにしたものをうどんに乗せています。
このように、たぬきうどんは地域によってもさまざまな作り方があります。
カップ麺のたぬきときつね
たぬきときつねと聞くと、マルちゃん「赤いきつね」と「緑のたぬき」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
赤いきつねは「うどん」、緑のたぬきは「天そば」ですが、先ほど説明したように地域によっても味の好みが異なるため、発売当初から東西でつゆの味を変えるという工夫がされています。現在では、4種類の商品を展開しています。
まとめ
以上、きつねうどんの名前の由来についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
この記事をまとめると
- きつねうどんとは、一般的に油揚げがのったうどんのことを指す
- 油揚げがきつねの好物だったことや、色がきつねに見えたことから「きつねうどん」と呼ばれるようになったと言われている
- きつねうどんの発祥は、大阪にある「うさみ亭マツバヤ」と言われていて、発売当初は「こんこんさん」という名前だった
- たぬきうどんは関東発祥。地域によって呼び方や作り方が異なる
- カップ麺のたぬきときつねは、東西で味を変えるという工夫がされている
きつねうどんやたぬきうどんは、地域によっても作り方が異なるので、色々なお店で食べ比べしてみるのも楽しいでしょう。
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