ケールと聞くと「苦い」「マズい」という答えが返ってくるほど、味の良いものではないというイメージが定着し、実際にそのままで食べるのは大変です。しかし、ケールは本当に苦いのでしょうか?
- ケールが苦い理由
- ケールの栄養や効能
- ケールの食べ方
ケールが苦い理由と栄養素や効能、おいしく食べるためのレシピや注意点について詳しく紹介していきます。
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目次
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ケールは苦い?
ケールというと「青汁」の原材料としてのイメージが高く、青汁は「マズい」といわれる理由の1つがケールともいわれています。ケールはマズくて苦い、その苦味は独特なものなので嫌われてしまいますが、ケールとは一体どのようなものなのでしょうか?
ケールとは
ケールは地中海沿岸が原産地とされ、ケールはキャベツの原種といわれています。ケールに一番近いのはブロッコリーやコールラビ、そこから芽キャベツやカリフラワー、キャベツになっていくのです。
栄養価は高いが、苦い
ケールは「野菜の王様」と呼ばれています。その理由は栄養価の高さにあります。他の野菜よりも栄養素が高く、キャベツと比べてβカロチンは約60倍、カルシウムでも約5倍と高いです。他の栄養素も一般的な野菜に比べても高いので、スーパーフードといわれたりしています。
ケールはβカロチン・ビタミンCなどが豊富なので美容にも良いといわれており、「食べる美容液」などといわれています。この栄養素の高さを利用して青汁などに利用されているのです。
苦い原因はスルフォラファン
栄養素が高いケールですが、敬遠される理由が苦さです。ケールの苦さは独特であり、生で食べるのは大変かもしれません。
ケールが苦い理由は、ケールに含まれているスルフォラファンが苦さを生むからです。スルフォラファンは、ファイトケミカルの一種であり、ファイトケミカルとは天然の化学物質の総称になります。ケールやブロッコリーなどのアブラナ科の野菜に含まれており、体内に取り込まれた化学物質の解毒や抗酸化力を高める効果があります。
解毒効果を高めることも期待できるので、苦味を抑えて食べるようにする工夫が必要です。
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ケールの栄養や効能
ケールは野菜の王様や飲む美容液などといわれていますが、その栄養や効能はどのくら素晴らしいのでしょうか?
欧米では一般的な食べ物
ケールは日本よりも外国、特に欧米では一般的な食べ物であり、いろいろな料理に使われています。サラダは簡単ですが食べにくいかもしれませんが、オリーブオイルと相性が良いのでドレッシングにオリーブオイルを使うと食べやすくなります。ケールを他の野菜や果物と一緒にしてジュースにして飲むのが一般的です。
日本でも健康志向の高まりにより人気
日本でもケールの栄養素や効能が知られるようになってから、人気が出てきました。日本の場合は「青汁」でケールを知った人も多いでしょう。ケールとさまざまな野菜や果物が一緒になっている青汁は、スーパーフードであり、苦味やマズさを押さえてくれます。
スーパーフードであるケールを摂りたいけど、苦いのは嫌だから青汁を飲むという方法を選択肢として選べます。
栄養や効能
ケールの栄養や効能は以下の通りです。
- 食物繊維:3.7g
- βカロテン:2900μg
- カリウム:431mg
- カルシウム:220mg
- マグネシウム:44mg
- ビタミンB1:0.06mg
- ビタミンC:81mg
- 葉酸:120μg
- ビタミンA:242μg
- ビタミンK:215μg
ケールさえ食べていれば、他の食品はいらないのではないか?と思えるほどケールには栄養素がたくさん含まれています。
ケールの効果としては
- ビタミン不足を補う
- 便秘の予防
- 腸内環境の改善
- コレステロール値の上昇を抑える
- 体内に溜まった塩分の排出を助ける
- 骨粗鬆症予防
などの効果があります。
話題のスーパーフード
ケールはスーパーフードと紹介しておりますが、ビタミン・カルシウム・食物繊維など、他の野菜では獲りづらい栄養素もケールは含まれています。健康と美容をサポートしてくれる優秀な野菜なので、食べることをおすすめします。
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ケールの食べ方
ケールを是非食べてほしいですが、苦さゆえに食べづらいと思うはずです。おいしくケールを食べるための方法を紹介します。
大きく開いた柔らかい葉は苦味が弱い
ケールを食べる際は、新鮮で苦味の少ないものを選ぶようにしましょう。縮れが少なく、葉が大きく開いたものは苦味が弱く食べやすいとされます。サラダなど生で食べる時には、葉が大きく開いたものを選ぶようにします。
加熱し過ぎは注意
ケールは加熱調理も可能です。ケールを加熱調理する場合、茎の部分が一番苦いといわれているのでしっかりと加熱をすることで、苦味が少なくなります。
加熱調理が可能なケールですが、茹でる時は注意をしてください。ケールに含まれている水溶性の栄養成分が失われてしまうので、茹でるのであれば短時間(1~2分程度)、加熱調理をする際は炒める方が栄養素が失われません。
料理にトッピングがおすすめ
ケールを食べる時は炒め物やサラダなども良いですが、茎を細かく刻んで炒めてトッピングなどに使うと栄養素を損なわず、おいしく食べることが可能です。苦味があるケールでもトッピング程度であれば苦味を感じることも少なくなります。
まとめ
ケールが苦いといわれる理由と、ケールの苦味の原因、苦味を少なくする方法などについて紹介しました。
この記事をまとめると
- ケールが苦い理由はスルフォラファンが苦さを生んでいるから
- ケールはさまざまな栄養素が豊富なスーパーフードである
- 茎の部分は十分に加熱をし、茹でるよりも炒める方が栄養素を逃さず苦味を抑えて食べられる
ケールは苦いといわれていますが、苦味の元であるスルフォラファンは抗酸化力を高める効果があります。解毒効果を高めることも期待できるので、苦味を抑えて食べるようにする工夫をして食べるようにしましょう。