皆さんはかりんという果物をご存知ですか?あまり馴染みのない果物かもしれませんね。かりんは大体10月から11月の秋の短い期間にしか市場に出回らない果物で、とても甘くとろけるような香りがします。しかしかりんはその甘い香りに対して、そのまま食べるとエグさと渋さが強く食べられません。
そんなかりんですが、実は私たちの健康を守ってくれる素晴らしい栄養素が含まれているのです。今回の記事ではかりんのもつ効能やかりんを使ったシロップの作り方、かりんシロップの注意点などを紹介していきたいと思います。
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目次
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かりんとは?
バラ科の果物
かりんは昔から商売繁盛の木と言われおり、お金に困った人が庭に植えるとどんどんお金が貯まると言われていたなどの歴史があります。
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素敵な甘い香りのする果実
秋から冬にかけてかりんの実は一番成熟します。秋や冬の山を歩いていると、かりんが下にたくさん落ちているのを見かけます。かりんは熟すと梅と桃を組み合わせたような魅惑的な甘い香りを発します。芳香剤代わりにかりんを使っている人もいるそうです。
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生食には向かない!
冒頭でもお伝えしましたが、高い健康効果や魅惑的な香りのするかりんなのできっと味も美味しいだろうと思いそのまま食べてみるときっと後悔するでしょう。
渋みが強い
かりんにはタンニンと言う物質が豊富に含まれています。タンニンは渋さを作り出す物質であり、かりんを生で食べると口の中が渋さでいっぱいになります。猛烈な渋さらしく、一度口に入れるとしばらく渋さが残り口の中を洗っても全く取れないようです。
実が硬すぎる
もう一つかりんが生食に向かない理由は、実の硬さにあります。かりんの果実には石細胞と言う固い細胞を含んでいます。 この細胞は非常に硬くゴムのような食感をしています。食べたことがある人はいい香りの消しゴムを食べているみたい、ということです。
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かりんの効能
このようにかりんはそのまま食べるのには全く向かない果物のですが、食べやすいように加工すればたくさんの効能を持ちます。
美肌効果
かりんにはたくさんのビタミンCが含まれています。ですので私たちの肌をきれいに保ってくれる効果が高いといわれています。その他にもサポニンやタンニン、リンゴ酸、クエン酸などの有機酸が収れん作用により肌を引き締めてくれるといわれています。
そんなビタミンCですが、ストレス社会で戦う現代人の心のサポートもしてくれるのです。心が弱ると体調も悪くなりますが、さらにビタミンCには免疫力を高める効果があり細菌やウイルスが体内に侵入するのを防いでくれます。また既に侵入してしまった細菌やウイルスを退治する働きももち、症状が長く続くのを抑えてくれます。まさにスーパー栄養素なのです。
リラックス効果を持つ
かりんにば桃と梅を合わせたような香りを持つと言う説明を行いました。かりんの持つこの甘い香りには、高いリラックス効果を得ることができると言われており落ち着いた空間でカリンの匂いを嗅ぐことで体や気持ちが更にリラックスし、ストレス解消につながると言われているのです。
冷え性やむくみに効果がある
かりんに含まれるクエン酸は乳酸などの疲労物質を分解して、体に溜まった疲労を解消してくれます。それだけでなく四肢末端の血行を促進してくれ、冷え性やむくみの解消にも繋がってくれるということです。
クエン酸のほかにもカリウムという利尿作用を持つ成分が、体の中にある余分な水分を体外に排出してくれる効果も持ちます。
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かりんはシロップ漬けがおすすめ!
ここまでかりんがたくさんの効果を持つということを説明してきました。ですがかりんはそのまま食べることは出来ませんので、適切な方法で加工する必要があります。おすすめなカリンの食べ方はかりんシロップにする方法です。
かりんシロップの作り方
かりんシロップの作り方を以下にまとめてみました。
<かりんシロップの作り方>
- ①かりんをお湯で丸ごと茹でてざるに上げておく
- ②茹でたかりんを1日寝かせておく
- ③かりんを縦に切って種を出す
- ④かりんを薄くスライスして瓶に入るようにしておく
- ⑤保存瓶に花梨と氷砂糖を交互に入れる
- ⑥瓶の蓋をしっかり閉め、一日一回瓶をふってかき混ぜる
- ⑦1カ月くらいでかりんの皮がシワシワになったら中身を出して鍋で一度沸騰させる
- ⑧冷めたらシロップだけを濾して完成!
- ⑨煮沸消毒したビンに入れて保存しよう!
かりんシロップは直射日光を避けて涼しい所で保存するようにしましょう。出来上がったかりんシロップは風邪気味の時や寝る前にお湯割りにして飲むのがおすすめです。
かりんシロップから白い泡が出た場合
かりんシロップを作った後にしばらく経つと瓶の中に白い泡ができている時があります。この場合はかりんシロップが発酵してしまっている可能性が高いです。発酵が進んでしまうとアルコール成分が出来てしまうので、早めの対処が必要です。
対処方法としては再度沸騰させるという方法があります。もう一度沸騰させることで中にいる細菌を殺菌することができます。かりんシロップは冷蔵庫の中で保存すれば発酵のスピードを抑えることができますのでおすすめです。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。かりんはなかなかマイナーな果物であり、しかも食べ方に癖がある食品ですが手に入った場合は是非かりんシロップにチャレンジしてみてください。
この記事をまとめると
- かりんにはたくさんの栄養素があり、美肌効果やリラックス効果が得られる
- かりんはかりんシロップとして保存するのがおすすめ
- かりんシロップは発酵しやすいので注意しよう!
- 発酵してしまったら再沸騰させればOK
今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。
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