辛さを和らげる食べ物には何がある?なぜ水で辛味は消えないの?

夏は辛いものが食べたくなる季節ですが、「辛いものが食べたい!」と思って激辛料理に挑戦してみたはいいものの、食べ始めてみたら、「思ったよりも辛過ぎて食べられない…。」なんてことになってしまうこともありますよね。そんなとき、辛さを和らげるにはどうしたらいいかなんて考えたことはありませんか?今回は、

  • 辛いと汗が出る原因は?
  • 水で辛さは消えないの?
  • 辛いものを食べすぎるとどうなるのか
についてご紹介させていただきます。暑くなってくるとついつい辛いものを求めてしまいますが、辛い料理にチャレンジする前に、この記事を読んで辛さ対策も心得ておきましょう。

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食べ物の辛さの原因は何?

そもそもまず、食べ物を食べて辛いと感じる原因は何なのでしょうか?以下に記載させていただきますので、よろしければ読んで参考にしてみてください。

辛いと汗が出る理由は?

辛いものを食べると、鼻の頭や上唇などに汗をかいたりしますよね。辛いものを食べて汗をかいている人を見かけたことがある方も多いかと思いますが。この汗は、「味覚性発汗」と呼ばれていて、体温調節のために出る「温熱性発汗」や、緊張した時などに手のひらや足底などに出る、「精神性発汗」とは別のものとして認められているんです。「味覚性発汗」・「温熱性発汗」・「精神性発汗」は、すべておなじエクリン腺という汗の分泌腺から起こるものなのですが、その目的や意義がまったく異なります。そして実は、味覚性発汗についてだけはまだよくわかっていないのです。

味による刺激で起こる唾液の分泌や舌の運動などは、食べることに直接関係していると考えられていますが、味覚性発汗は食事機能とは関係が薄そうですよね。顔面の神経などに障害が起こると、味覚性発汗が病的に進むことなどから、辛味の原因となる「カプサイシン」という物質が、顔面神経や舌咽神経を興奮させて発汗を生じさせているのだろうかと考えられていて、何らかの自律神経反射であることは確認されているそうです。今後の研究の進展でさらに解明されていくかもしれません。

なぜ水で辛さは消えないの?

辛いものを食べると水が飲みたくなりますよね。ですが、実は水を飲んでも辛さは消えないと言われているのです。それは、そもそも辛味が「痛覚」だからと言われています。辛いものを食べてビリビリとした刺激する痛みを感じると、どうしても水でで和らげたくなりますよね。ですが実は、山椒や唐辛子などの辛味成分は、水に溶けにくい性質を持っているんです!そのため、辛い物を食べた後にその辛さを和らげようと思って水を飲んでも、辛味を和らげてくれるどころか、口全体に辛さを広げてしまうのです。水を効果的に使いたいのであれば、激辛料理を食べる前に水を飲んだ方が良いです。そうすることによって、口の中が冷えて痛覚が鈍るので、が辛さが和らいだように感じることができます。

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辛いものを食べ過ぎるとどうなる?

それでは一体、辛いものを食べすぎると私たちの身体はどうなってしまうのでしょうか?以下な記載させていただきますので、ぜひ読んで参考にしてみてください。

下痢・腹痛

辛味の原因であるカプサイシンを過剰摂取すると、胃腸の粘膜を痛める原因となってしまいます。胃腸の粘膜を痛めることは胃を痛めてしまうことにも繋がるため、結果下痢や腹痛を起こしてしまう可能性があります。

心拍数・血圧の上昇

辛いものを食べると、脳が大量のアドレナリンを分泌すると言われています。その結果、心拍数や血圧が上昇し、心臓に負担がかかってしまいます。そうなってしまうと、酸素が足りなくなって息切れを起こしやすくなってしまったりします。

胃の粘膜が弱る

先ほども申し上げた通り、辛味の原因であるカプサイシンを過剰摂取してしまうと胃腸の粘膜を痛めてしまうので、胃炎や胃潰瘍になることもあります。

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辛さを和らげる食べ物には何がある?

はてな

それではここからは、「辛さを和らげてくれる食べ物」についてご紹介させていただきます。辛い料理を食べる前にぜひこちらを用意してみてください。

豆乳

豆乳には糖分が含まれていますので、辛味を和らげるのには豆乳が効果的であると言われています。

牛乳

辛さを解消するのに最も効果的なのが牛乳であると言われています。なぜなら牛乳には、ガゼインという、カプサイシンを包んで運び去ってくれる成分が含まれていると言われているからです。これが辛味対策に高い効果を発揮します。加糖した低温の全乳の効果が最も高いと言われています。

野菜ジュース

野菜ジュースを飲むことも、辛味対策には良いとされています。

マヨネーズ

マヨネーズの中には酢酸や油が入っています。この酢酸や油は、両方共、辛味をマスキングする効果があると言われているのです。

コーンスープ

カレーなどが辛すぎる場合には、コーンスープの素を加えて作ると辛さが和らぐと言われています。

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まとめ

この記事をまとめると

  • 辛いと汗が出る原因は味覚性発汗と言われているが、まだまだ解明されていないところが多い。
  • 山椒や唐辛子などの辛味成分は、水に溶けにくい性質を持っているため、辛い物を食べた後にその辛さを和らげようと思って水を飲んでも、辛味を和らげてくれるどころか、口全体に辛さを広げてしまう。
  • 辛味の原因であるカプサイシンを過剰摂取すると胃腸の粘膜を痛める原因となってしまう。胃腸の粘膜を痛めることは胃を痛めてしまうことにも繋がるため、結果下痢や腹痛を起こしてしまう可能性がある。また、辛いものを食べると、脳が大量のアドレナリンを分泌すると言われているため、心拍数や血圧が上昇し、心臓に負担がかかってしまうと言われている。