缶詰の賞味期限の見方|未開封の期限切れ半年・1年・10年は腐る?

日持ちがする保存食のイメージが強い缶詰。賞味期限が切れていても未開封なら食べられるような気がしますよね。でも、実際に長期間保存している缶詰は食べられるのでしょうか?そこで今回は、

  • 缶詰の賞味期限について

  • 賞味期限切れの缶詰はいつまで食べられるのか?

  • 缶詰が腐るとどうなる?

  • 缶詰の正しい保存方法が知りたい!

という疑問に対して詳しく解説していきます。

スポンサードリンク

 

缶詰に賞味期限はある?

保存・日持ち

賞味期限とは、「美味しく食べられる期間」のことで、比較的日持ちする食品につけられます。JAS法では、砂糖などの長期間品質が変わらないとされている食品において、賞味期限の表示を省略できると定められています。

では、缶詰はどうなのでしょうか?缶詰に賞味期限の記載があるのか調べてみました。

缶詰の賞味期限の見方

缶の中の内容にもよりますが、ほとんどの缶詰には賞味期限があります。缶詰の賞味期限の表記は、

  • 西暦下2桁と月日
  • 缶の底あるいは蓋に表記されている

という共通点があります。ものによっては缶詰側面のラベルにも賞味期限の記載があるものもあります。

賞味期限は西暦の下2桁と月日であらわされるので、例えば2022年10月22日だと、「22.10.22」というように表記されます。缶詰によっては2022.10.22と西暦全てが書かれているものもあります。

スポンサードリンク

缶詰の賞味期限はどれくらい?

未開封

缶詰の中身にもよりますが、缶詰は2~3年ほど日持ちするとされています。

缶詰は野菜や果物の他、水産物や畜産物と様々な食材で作られますが、大抵の缶詰は1年以上日持ちするように作られています。なぜ缶詰が日持ちするのかと言うと、

  • 食材を入れたあと空気を抜いている
  • 蓋をした後に加熱殺菌消毒をしている

という、工程があるためです。缶詰内部の空気を抜き、缶詰ごと加熱して殺菌することで、缶詰内部を無菌状態に保つことができます。

空気が無く菌が繁殖できない環境下では食品は腐りにくくなるため、長期保存ができるというわけなのです。

開封後

開封後の缶詰は空気に触れてしまうので長期保存できなくなりますから、できるだけ早く食べるようにしましょう。

一度開けた缶詰は生ものと同じで腐りやすいため、食べきれないときは密閉できる容器やラップに包み、冷蔵庫で保存します。冷蔵庫で保存した場合も2日以内に食べきるようにしましょう。

スポンサードリンク

賞味期限切れはいつまで食べられる?

半年

賞味期限の表記は「美味しく食べられる期間」なので、賞味期限を過ぎてしまったからと言ってすぐに腐るというわけではありません。大体の缶詰は半年過ぎても食べられる場合がほとんどです。

ですが、缶詰に穴が開いている場合や膨張している場合は空気が入り込んで中身が腐っている可能性が高いので食べないようにしましょう。

1年・2年・10年は?

缶詰は何年たっても食べられる、という人もいますが、あくまで自己責任で食べることになります。賞味期限が切れている缶詰が安全かどうか判断するポイントは、「空気に触れているかどうか」です。

  • 缶詰に穴が開いている
  • 膨張している
  • 缶から液漏れがしている

これらの場合は、缶詰の内部に空気が入り込んでいる可能性が高く、腐っているかもしれないので食べないようにしましょう。また、捨てる時も空気圧で缶が破裂する可能性もあるので十分注意してください。

スポンサードリンク

未開封の缶詰は腐るとどうなる?

膨張する

  • 缶詰が膨張する理由は2つあります。
  • 中身が腐ってガスが発生している
  • 鉄と酸が反応して水素が発生している

果実の缶詰には鉄にスズメッキを施したブリキが使われていることが多いのですが、これは果実の酸で少しずつブリキスズが溶けだして変色や香りが変わるのを防ぐ効果があるからです。

因みに、スズは食べても体内に吸収されず排泄されるので安全とされています。

賞味期限を過度に過ぎていると、スズが溶け出しすぎてスズのメッキ部分が無くなり、内部の鉄が出てきてしまうと、果実の酸が鉄と化学反応を起こし、水素を発生させるため感が膨張してしまうのです。

膨らんだ缶詰は食べられる?

膨張している缶詰は、中身が腐っている可能性が高いので食べるのは諦めましょう。

また、膨らんだ缶詰は開けようとすると中身が噴き出したり爆発する可能性がありますので、バケツの中や広い屋外で開けるようにしましょう。

スポンサードリンク

缶詰の正しい保存方法

  • 日の当たらない場所に保管する
  • 湿気が無い場所に保管する
  • 25度以下の涼しい場所に保管する
  • 冷凍保存は絶対にNG!

缶詰は常温保存が基本ですが、直射日光や25度以上の暑い場所は避けて保存しましょう。冷凍保存は缶が破裂するおそれがあるので絶対にしてはいけませんよ。

さらに、見落としがちなのがシンク下です。シンク下は広い収納があって便利なのですが、湿気が多く、缶が錆びてしまう可能性があります。

スポンサードリンク

まとめ

いかがでしたか?缶詰の賞味期限はないと思っていた人は、実は賞味期限が2~3年のものが多いと知って意外と短いと感じたのではないでしょうか。今回の内容をまとめると、

この記事をまとめると

  • 缶詰の賞味期限は1年以上、ほとんどの食品で2~3年くらい

  • 賞味期限切れの缶詰は食べられる場合が多い

  • 膨張している賞味期限切れの缶詰は食べない方がいい

  • 缶詰は冷凍保存できない

 

と言う内容をご紹介してきました。災害用の非常食として缶詰を買っているご家庭も多いとは思いますが、意外と3年以内に賞味期限切れするものが多く、いざというときに食べられない可能性もあります。定期的に賞味期限をチェックして入れ替えるようにしましょう。