寒天とゼラチンの違いは何?代用できる?成分・効果・ダイエット向き?

『寒天』は寒天ゼリーなどに使う食品ですが、冷やし固める食品には『ゼラチン』もあります。これら2つには、どんな違いがあるのでしょうか?今回は、

  • 寒天とゼラチンの違い
  • お互いの代用品には何がある?

これらのテーマについてご紹介いたします。

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寒天とはどんな食品?

“寒天”は、テングサやオゴノリという海藻類を原料にして作られています。これらの海藻を煮詰めることで出てきた粘性の成分を凍らせ、解凍したものを寒天と水分に分けます。それを更に乾燥させることによって、寒天は作られています。寒天の食感には弾力がなく、しっかりしているのが特徴です。

使い方

寒天や寒天は、水と混ぜて加熱し、それを冷やすことで固めることができます。主な用途には、牛乳寒天などの寒天スイーツやコーヒーゼリー、寒天寄せなどのおかず料理などがあります。

成分・効果

寒天は海藻を原料としているため、食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維は水を吸うことで膨らむ性質があるため、寒天を食べると便秘解消効果を期待することができます。

また、満腹感を得やすいのでダイエットにもおすすめです。食物繊維は血糖値の上昇を抑える作用もあるため、太りにくくなります。

『寒天ダイエット』という言葉もあり、低カロリーでお腹にたまる寒天レシピも人気です。

寒天の効能
  • 血糖値の上昇を抑える
  • 便秘解消・整腸作用
  • ダイエット効果
  • コレステロール吸収を抑える

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ゼラチンとはどんな食品?

ゼラチンはゼリーを作る時に使われる代表的な食品で、寒天の代わりとしても用いることができます。寒天は海藻を原料としていますが、ゼラチンは動物性コラーゲンを原料としているという違いがあります。

そのため、弾力がなくしっかりとして食感の寒天に対し、ゼラチンはぷるんとしているのが特徴です。

使い方

使い方は寒天と同じで、粉ゼラチンまたは板状のゼラチンを水に戻し、加熱した後に冷やすことで固めることができます。

柔らかい食感のゼリーにした時におすすめです。ゼラチンの量を増やせば、モチっとした食感になります。

成分・効果

ゼラチンは動物性コラーゲンを原料としているため、主な成分はコラーゲン由来のたんぱく質となります。その含有量は多く、全体に対し約85%です。たんぱく質以外の成分は水分となっています。

たんぱく質量が多いので、ゼラチンは健康にも効果的な食品です。糖分や脂質は少なく、コレステロール値も低いのでダイエットにもおすすめと言われています。1日あたり5〜10gのゼラチンを摂ることで、このような効果を期待することができます。

ゼラチンの効能
  • 美肌効果
  • 安眠効果
  • 脂肪燃焼
  • 抗うつ作用
  • 関節痛予防・改善

ゼラチンを毎日継続的に摂る場合は、温かい飲み物に入れると飲みやすいです。牛乳やコーヒーなどにサッと溶かし、冷える前に飲みきりましょう。

ゼラチンを加えた飲み物が冷めると、カップの底などにゼラチンが固まってしまうので注意してくださいね。

寒天・ゼラチンの代用食品3選

では、寒天やゼラチンがない時に使える代用品には、どんな食品があるのでしょうか?この2つはお互いに代用することができますが、それ以外に使える食品をを紹介します。

アガー

アガーとは、カラギーナンという海藻類やローカストビーンガムという豆類を原料としたものです。食感は寒天とゼラチンの間のようで、透明度が高く仕上がります。

フルーツゼリーなど、見た目の良さを重視している時にアガーはおすすめです。

片栗粉

粉寒天の代わりとして使える食品の中でも特に身近なものに、片栗粉があります。片栗粉はとろみを付ける以外にも、ゼリーのように固めることができるのです。

分量としては100ccに対し大さじ1杯ほどで、加熱してから冷蔵庫に入れることで固まります。フルーツ寒天や牛乳寒天を作る時に重宝しますよ。

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寒天・ゼラチンの賞味期限はどのくらい?

寒天やゼラチンは乾き物なので、基本的に長期保存が可能な食品です。主にお菓子作りに用いることが多いですが、すぐに使いきれない方が多いのではないかと思います。

中にはパッケージに賞味期限期限が書いていないものもありますが、粉寒天の日持ち日数の目安は開封後・未開封それぞれ下記の日数となっています。

賞味期限
  • 未開封…約2年
  • 開封後…約3ヶ月
  • 水に戻したもの…2〜3日

寒天やゼラチンは傷みにくい食材なので、未開封であれば2年は日持ちします。開封後の日持ちがそれよりも短いのは、一度封を開けると湿気などにより傷みやすくなるためです。

未開封でも開封後でも常温保存でOKですが、水で戻した寒天は冷蔵庫保存が必須です。2〜3日ほど日持ちします。

寒天やゼラチンは腐るとどうなる?

寒天やゼラチンは乾燥モノなので腐りにくいものですが、保存状態が悪いと腐ってしまうこともあります。腐った粉寒天には、このような変化が現れます。

腐ると…
  • カビが生える
  • ダニがつく

寒天・ゼラチンは湿気に弱いので、湿度が高い場所で保存しているとカビが生えることがあります。また、粉なものはダニがつくこともあるので、開封後は早めに消費しましょう。

保存する際は、できれだけ冷暗所に置くことで日持りするので、保存場所には注意しましょう◎ちなみに、水に戻した寒天・ゼラチンは腐りやすく、カビが生えたりドロっとしたりします。

黒い点は食べられる?

寒天・ゼラチンを加熱すると、『黒い点』のようなものが見られることがあります。これは寒天・ゼラチンが鍋底に触れて焦げたことが原因だと考えられます。

加熱前の黒い点はカビの可能性が高いですが、加熱後に出てきたものは焦げなので食べても問題ありません。ただ、味に関わるので取り除いた方が良いでしょう。

賞味期限切れはいつまで食べられる?

賞味期限切れの寒天・ゼラチンは、 未開封であれば3〜4ヶ月過ぎていても使えることが多い です。開封後は傷みやすいので、あまりにも時間が経っているものは廃棄しましょう。

寒天・ゼラチンの保存方法

寒天・ゼラチンの保存方法はそれぞれの方法は下記になります。

保存のコツ

寒天・ゼラチンは未開封であれば約2年、開封済みのものは劣化していくので3ヶ月以内には使い切るようにしましょう。粉モノなので基本的には日持ちします◎冷暗所を選んで正しく保存すれば、長持ちさせることができますよ。

保存のポイント
  • 基本的に常温保存でOK
  • 開封後はしっかり封を閉じる
  • 虫がつかないように冷蔵庫に入れてもOK

寒天・ゼラチンは未開封でも開封後でも常温保存で問題ありませんが、開封後の虫の侵入をゼロにするには冷蔵庫に入れる方法もあります。

冷凍保存できる?

“水に戻した寒天・ゼラチンは冷凍できる?”という疑問についてですが、寒天は冷凍に向いていません。水に戻した寒天・ゼラチンを冷凍すると、解凍した時に水分が抜けてスカスカになってしまいます。

そのため、一度戻した寒天・ゼラチンは冷蔵庫で保存し、2〜3日を目安に消費しましょう。それ以上経ったものは冷蔵庫でも腐りやすいので、廃棄しましょう。

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まとめ

この記事をまとめると

  • 寒天の原料は海藻類、ゼラチンの原料は動物性コラーゲン
  • どちらも冷やし固める食品
  • それぞれの代用品にはアガー・片栗粉がある!
  • 日持ち日数は、未開封:約2年 / 開封後:約3ヶ月

粉寒天がない時でも、片栗粉など身近なもので代用することができます。食感に差はありますが、しっかり固まるので是非お試しください。

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