カニは体に悪いって本当?食べすぎると痛風に?アレルギーに?蟹味噌は危ない?

冬といえば「カニ」と言えるほど人気が高い食材ですが、同時にカニの食べすぎは体によくないとも言われています。火のないところに煙は立たないと言った諺がありますが、この「食べ過ぎは良くない」という噂にはどのような原因があるのでしょうか?

今回は高級食品であるカニの安全性について紹介していきたいと思います。

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高級品のカニ

冬の食卓の華!

越前ガニや松葉ガニといった日本海産のブランドものズワイガニは旬が11月から3月までとなっています。まさに冬の主役級の食品ですよね。カニが食卓に並ぶだけで料理全体のレベルが高くなるような気さえしてしまいます。

カニを満喫する宿泊プランまである!

カニはとても人気な食材なので、カニを前面に押し出した宿泊プランがたくさん存在します。 日本中にある温泉旅館が、宿泊客を呼び込むために「カニ特集」をプロモーションとして作るほど日本人はカニに惹きつけられているのです!

旅館にある大きな温泉でゆったりした後、お部屋で美味しい蟹が食べられたらそれはもう最高ですよね!想像しただけで幸せです!

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カニの食べ過ぎは危ないの?

これまではカニの人気についてお伝えしましたが、今度はカニの食べ過ぎで起こると言われている症状を影響を一つずつ解説していきます。

食べすぎると「痛風」に?

引用:eonet.jp

皆さんは痛風という言葉をご存知ですか?よく中年のサラリーマンが痛風に苦しんでいるイメージがありますよね。

痛風とは?
体内で尿酸が過剰になると関節に溜まって結晶化し、炎症を引き起こします。「風が患部に吹き付けるだけで激しい痛みが走るほど痛い」ということから痛風と名付けられたと言われています。尿酸はプリン体が体内に入り分解されることで生じます。
カニには痛風を引き起こす原因となる「プリン体」がたくさん含まれているといった噂があります。実際はどうなのでしょうか?

実はカニはむしろ「プリン体が少ない食品」と言われています。 プリン体の1日の安全な摂取量は400mgまでと言われています。カニのプリン体含有量は100gあたり100〜130mg程度で、カニミソを食べたとしても100gで150mgしか摂取することができません。

プリン体が多く含まれる食品(100gあたり300mg以上のプリン体を含む食品)

  • 鳥レバー
  • 干物(マイワシ)
  • あん肝

特にプリン体は乾物や肝臓に多く含まれる傾向にあります。干物やレバーは注意して食べた方が良いでしょう。

そもそもカニやカニミソ100g食べるということ自体が難しく、数匹分食べないといけないのでカニが痛風と直結することはあまり科学的根拠のないといえますが、カニ料理と一緒にお酒をたくさん飲んだりすると、知らず知らずにプリン体を大量に摂取してしまい、痛風に繋がる可能性もあります。

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食べすぎると「アレルギー」に?

アレルギー

カニに限らずエビなどの甲殻類アレルギーを持っている人は少なくありません。甲殻類アレルギーなどの食物アレルギーは、ほとんどが遺伝により引き起こされると言われています。しかし突然に甲殻類アレルギーになることもあります。食物アレルギーに関してはいつ引き起こされてもおかしくない怖さがあるんです。

カニの食べ過ぎによる被害報告として、軽い甲殻類アレルギーを持っていた可能性があるのに気づかないで食べていた人が、食べ過ぎにより呼吸困難になったというケースがあるようです。 カニやエビなどの甲殻類を食べた後に、口の中が痺れたりお腹がゆるくなったりといった軽いアレルギー症状が起きている場合があります。まずはそのような軽いアレルギー症状でも気づくことが大事ですね。

食べすぎると「下痢」に?

先ほどの食物アレルギーと関連しますが、軽めの甲殻類アレルギーを持っているのに気付かずにカニを食べ過ぎた人が数日間下痢を引き起こしてしまったというケースもあります。

アレルギー症状の中の一つに下痢があることを知ってる人は意外と少ないと思いますが、下痢も立派なアレルギー症状のひとつです。

アレルギー

引用:miraizaidan.or.jp/allergy/anaphylaxis.html

注意
見落としがちな食物アレルギー症状

・唇のしびれや腫れ

・お腹がゆるくなる

・喉が痒くなる

・発疹ができる

食べすぎると「気持ち悪くなる」?

こちらも食物アレルギー症状の中の一つである消化器症状が原因として挙げられます。他にもカニ料理は「たくさんの他の料理と一緒にテーブルに出てくること」が多いです。アレルギーによる影響ではなく、単に食べ物を食べ過ぎてしまって消化が追いついていないといったケースも十分にあり得ます。カニに限らず食べ物の食べ過ぎは胃や腸などに負担をかけてしまうので注意しましょう。

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蟹味噌は「カドミウム」が入っている!?

引用:amazon

カドミウムとは?
鉱物部屋土壌の中に存在する天然の重金属。自然環境の中にあるカドミウムが農畜水産物に蓄積し、それらを食品として摂取することでカドミウムの一部が体内に吸収され主に腎臓に蓄積すると言われています。

カドミウムを取りすぎた場合、カドミウム中毒でイタイイタイ病になると言われています。

イタイイタイ病とは?
高濃度のカドミウムの長期にわたる摂取に加えて妊娠・授乳・老化・栄養不足などが誘因となって生じるもの。 骨の量が減ってしまうことで、足が痛くなったり、呼吸をするだけで肋骨が痛くなったり、腰が痛いなど、様々な場所が痛みを発する病気。
カニミソに含まれるカドミウムはカニミソ50g中に約400μg含まれているといわれています。実はカニミソだけでなく私たちは普段からカドミウムを摂取しています。日本の食卓になくてはならないお米にもカドミウムは含まれているんです。

毎日カニミソを大量に食べ続けている場合は、カドミウム中毒になってしまう危険性があるのですが、そのような人はまずいないと思います。 過度に恐れる必要はなさそうです!

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カニの食べ過ぎにならないためには

カニの一日摂取量

カニ一人前の量は「400g〜600g」と言われています。この重さのほとんどが甲羅の重さなので、カニの身を食べるとなるともっと少ないです。カニを購入される場合は大体一人当たりの量(400g〜600g)を目安として考えましょう。このくらいであれば食べ過ぎにはなることはありません。

まとめ

いかがでしたでしょうか?カニにまつわる様々な噂の真実を知ることができましたね!本当に注意するべき点もあれば、過剰に怖がりすぎている場合もありました。

この記事をまとめると

  • カニのシーズンは冬!
  • カニを食べ過ぎは様々な危険性があるが、通常の食べ方の場合は食べ過ぎにならないので気にしなくてOK。

このような感じで食材について様々な知識をシェアしております。他にもたくさんの記事を掲載していますので気になった方は是非ご覧になってみてください。

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