牡蠣にあたると症状はどうなる?軽い?下痢?対処法は?予防法・加熱時間は?

牡蠣と言えばノロウイルスという漠然とした悪いイメージが付きまとってしまう食品ですが、実際にどの程度あたってしまうものなのでしょうか?

そこで今回は…

  • 牡蠣であたる原因は?
  • 牡蠣にあたった時の症状
  • 牡蠣であたるのを防ぐ方法

牡蠣の扱い方や予防法、食中毒の症状などについてしっかり学んでいきましょう!

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牡蠣であたる原因は?

牡蠣はなぜあたりやすい食品になってしまったのでしょうか?

牡蠣であたる原因の一覧

【牡蠣であたる原因】

  • ノロウイルス
  • 腸炎ビブリオ
  • 貝毒
  • アレルギー

牡蠣にあたる原因は、主に上記4つが可能性として考えられます。

加熱・冷凍してもあたる?

加熱と冷凍どちらがあたりやすいかと問われますと、冷凍の方があたりやすいです。というのも牡蠣に付着しているウイルスの特性に関係があります。

ウイルスが付着した牡蠣であっても、中心部分を85℃~90℃で1分30秒以上加熱することで、ウイルスによる感染がなくなると言われています。 カキフライや牡蠣鍋のように、きちんと中心部までしっかり加熱調理されている状態であれば感染する可能性は低くなります。

一方冷凍した牡蠣ですが、牡蠣の食中毒の原因となる菌やウイルスは、冷凍しても死滅しません。ですので冷凍した牡蠣もしっかりと中心部まで加熱しないとウイルスが残った状態となり、食中毒になる可能性があります。

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牡蠣にあたった時の症状

牡蠣であたる原因の、その症状や期間についてそれぞれみていきましょう。

ノロウイルスの症状・期間

  • 症状:激しい頻回の嘔吐、下痢、発熱、腹痛など
  • 期間:24~48時間の潜伏期間を得て、発症した後2~3日で症状は徐々に落ち着いてくる
  • 流行時期:1月~2月

ノロウイルスは、少量であっても体内に入ると腸内で増殖する、とても感染力の強いウイルスです。感染すると24~48時間の潜伏期間(感染から発症までの時間)を経て、急に激しい吐き気や嘔吐が始まり、続いて下痢や発熱、腹痛などの症状が現れます。牡蠣などの食中毒だけではなく、二次汚染などで集団生活を過ごす幼児や児童の間で流行することが多く、家庭や施設など共同生活を送る環境でも広がりやすい病気です。

感染ルートは大きく分けて3つあり、ノロウイルスが含まれる排泄物や食品に触れた手を介した「接触感染」、嘔吐物からの飛沫を吸い込むことによる「飛沫感染」や「空気感染」、そしてノロウイルスに汚染された食品を口にすることで感染する「経口感染」によるものです。

腸炎ビブリオの症状・期間

  • 症状:頻回の激しい水様性下痢、激しい腹痛、稀に血便、吐き気、嘔吐、発熱など
  • 期間:潜伏期間8時間~24時間(短いと2、3時間)を得て、腹痛や下痢等の主症状は1日程度で回復してくる。基礎疾患のある人は重症化することもある
  • 流行時期:8~9月の夏場、近年は気候変動により12月~1月に発生している事例もあり

寿司や刺身等の非加熱の魚介類に腸炎ビブリオ菌が付着することにより発症します。また、焼き魚による食中毒も散見されますが、腸炎ビブリオは熱に弱いため、二次汚染もしくは加熱不足等が原因と考えられます。

貝毒の症状・期間

  • 症状①:麻痺性の場合/唇や顔面、手足のしびれや頭痛、めまいなど
  • 症状②:下痢性の場合/下痢や吐き気、嘔吐など
  • 期間①:麻痺性の場合/食後約30分で舌や唇に痺れ、重症の場合身体が動かせなくなります、最悪の場合には、12時間以内に呼吸困難などで死亡に至る場合がありますが、12時間を超えれば回復に向かいます
  • 期間②:下痢性の場合/食後約30分~4時間以内に発症しますが、約3日ほどで全快します。下痢性貝毒による死亡例はありません
  • 流行時期:麻痺性の貝毒が2~4月/下痢性の貝毒が6~8月

貝毒は麻痺性の場合と下痢性の場合に症状等が分かれます

海域で貝毒プランクトンが発生すると、二枚貝は必然的に貝毒プランクトンをたくさん食べることになり、徐々に毒を体内に蓄積することで貝が毒化していきます。 貝毒の原因が植物プランクトンですので、これを餌とするアサリやカキ、ヒオウギ、ムラサキイガイ、ホタテガイなどの二枚貝が毒化する可能性があり、それをヒトが食べることにより発症します。

アレルギーの症状・期間

  • 症状:喉の痒み、蕁麻疹症状、嘔吐など。重症の場合呼吸困難や血圧低下などのアナフィラキシー症状があります
  • 期間:即時型アレルギー→食べた直後から1時間後、遅くとも4時間以内 遅延型アレルギー→翌日~2日後以降
  • 流行時期:特になし

食物アレルギーは、ある特定の食べ物を食べたり、触れたりした後にアレルギー反応があらわれる疾患です。食物アレルギーの原因となる物質であるアレルゲンは、主に食べ物に含まれるタンパク質です。

子どもの頃の食物アレルギーは、多くが成長に伴い耐性を獲得し、徐々に原因食物が食べられるようになります。一方で、大人の食物アレルギーは、耐性を獲得しにくく、原因食品の継続的な除去が必要なことが多いと考えられています。

症状が出た場合の対処法

基本的に対症療法になります。

病原体(ウイルスや細菌など)の排泄が、下痢止めによって妨げられてしまいます。なので基本的には下痢で失われた水分やミネラルを補給しながら、症状がなくなるのを待つのがよいでしょう。

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牡蠣であたるのを防ぐ方法

出来れば牡蠣であたりたくはありませんね、なので防ぐ対策をしましょう!

牡蠣の生用・加熱用とは

生食用:その名の通り生で食べても大丈夫なように水揚げ後に紫外線殺菌水を使用して牡蠣に含まれた菌をしっかりと殺菌している牡蠣のことです

加熱用加熱調理によって菌を死滅させることが出来るため、収穫後にきれいに水洗いされた状態ですぐに出荷されています。加熱することが必要で、生食は絶対にしないでください!

生食はできるだけ避ける

ノロの汚染率はウイルス対策をしている生食用の方が低いようですが、残念ながらゼロではありません。生食用として出荷する場合には、数日かけてウイルスを殺菌したり、排出されるのを待つなどの対策をしていますが、実験によると数日かけてもウイルスを完璧に吐き出すには至らないようですし、冬はこの排出が悪いそうです。

出荷するカキの一部を検査して、ノロウイルスが含まれていないことを確認している漁協もたくさんあります。しかし、カキひとつ一つの汚染はバラバラです。市販の1パックのカキから何粒かとって検査すると、一つだけ汚染されていることが多いようです。従って、一部をとって安心だったからと言って、残り全部も安心という保証にはなりません。

他のウイルスよりは熱に多少強いノロウイルスですが、それでも厚生労働省の定める「中心温度85~90度以上で90秒間以上加熱」をしっかり守ることでノロウイルスへの感染は防げます。極力生食は避け、加熱して食べるようにしましょう!

加熱温度・加熱時間の目安

  • 中心温度85~90度以上で90秒間以上加熱

これだけは最低限守りましょう!加熱し過ぎると牡蠣の食感が…と思う方もいるかと思いますが、身を守るにはこれしか方法がありません。カキフライなどは高温で揚げていますが、案外中心まで火が通っていないことが多いです。中心温度計などでしっかり確認しますと確実です!

調理器具は清潔に

ノロウイルスは二次汚染しやすいウイルスで、牡蠣に対策をしていても牡蠣が触れていた器具は案外見落とされがちです。

消毒用アルコールや逆性石けんはノロウイルスにはあまり効果ありません。

調理器具等は洗剤などを使用し、十分に洗浄した後に、次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度200ppm)で浸すように拭きましょう。 まな板、包丁、へら、食器、ふきん、タオル等は熱湯(85℃以上)で1分以上の煮沸加熱が有効です。

まとめ

この記事をまとめると

  • 牡蠣にあたる原因は、ノロウイルス・腸炎ビブリオ・貝毒・アレルギーが考えられます
  • 牡蠣の食中毒の原因となる菌やウイルスは、冷凍しても死滅しません
  • 牡蠣にあたった時の対処法は症状に合わせた対症療法になります
  • 加熱用牡蠣は水洗いしてすぐ出荷された牡蠣なので生食は絶対にしないでください!
  • 牡蠣を食べる際は「中心温度85~90度以上で90秒間以上加熱」を絶対に守りましょう!
  • 消毒用アルコールや逆性石けんはノロウイルスにはあまり効果ありません
  • 調理器具等は洗剤などを使用し、十分に洗浄した後に、次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度200ppm)で浸すように拭きましょう!
  • まな板、包丁、へら、食器、ふきん、タオル等は熱湯(85℃以上)で1分以上の煮沸加熱が有効です

牡蠣は基本をしっかり守れば安心して食べることができる食品です。最も美味しくなるのは産卵の準備に入る3~4月頃なので今のうちに取り扱いについて勉強し、美味しい牡蠣を召し上がってください!

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