掛川茶とは?成分・効能は?おすすめの品種は?美味しい淹れ方は?

掛川茶という名前を聞いたことはありますか?緑茶の一種かな?というくらいの認識の方も多いかもしれません。この記事では、掛川茶の成分・効能、おすすめの品種や美味しい淹れ方をお伝えしていきます。

掛川茶をはじめて聞いたという方はこの記事を読めば、掛川茶に詳しくなれますよ。ぜひ最後までお読みください。

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掛川茶とは?

掛川茶はどこで作られているお茶なのでしょうか?

掛川市で作られるお茶

掛川茶はお茶の生産で知られる、静岡県掛川市で作られています。掛川市は静岡県の西部に位置し、年間を通して温暖な気候に恵まれています。お茶の栽培に適した、なだらかな斜面が多く400年前からお茶の生産が盛んに行われてきました。

深蒸し製法が特徴

掛川茶は緑茶の種類になるのですが、一般的な緑茶との違いは深蒸し製法にあります。

  • 一般的な緑茶の製法・・・摘んだその日に工場に運び高温の蒸気で蒸していきます。高温の蒸気で葉を蒸すことで茶葉の発酵を止めるのです。葉の発酵を止めると美しい緑色のお茶になります。
  • 掛川茶・・・掛川茶は蒸気で蒸す時に、一般的な緑茶よりも蒸す時間を2倍から3倍増やします。蒸し時間を増やせるのは、茶葉が肉厚だからこそできるのです。茶葉を深く蒸すことで、まろやかで深みのある掛川茶になります。

掛川茶の見た目

掛川茶は深く濃い緑色をしています。一般的な緑茶よりも蒸し時間が長いからか、少し濃い緑だと感じるでしょう。

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掛川茶の効能

掛川茶の産地掛川市は全国の人口10万人以上の都市の中でガンによる死亡率が最も低い街です。お茶を多く飲む習慣が生活習慣予防に効果があるとの研究結果も出ています。(掛川市HPより参照)掛川茶の体にへの効能を見ていきましょう。

掛川茶の成分

掛川茶に含まれている代表的な成分と効能は下記になります。

  • カテキン・・・掛川茶に含まれるカテキンは8種類あります。アンチエイジングを気にする人に嬉しい成分です。
  • ビタミンC・・・ビタミンCはフルーツに多く含まれるというイメージがありますが、掛川茶にも多く含まれています。
  • テアニン・・・テアニンは抗ストレス作用があることで知られPMS、うつの症状を和らげます。

上記の成分以外にも、ビタミンE、βカロテン、マグネシウム、カリウム、サポニンなども含まれています。

  • 掛川茶にはカフェインが含まれています。子どもや妊婦は飲み過ぎないようにしましょう。

抗がん作用

掛川茶に含まれるクロロフィルムには体内で発生した活性酸素を除去する働きがあり、ガンの抑制に効果のある成分として注目されています。また掛川茶には強力な抗酸化作用のある、ガロカテキン、エピカテキン、エピガロカテキンなどがトクホの緑茶よりも多く含まれています。

コレステロールの抑制

エピガロカテキンガレート、ガロカテキンガレート、エピカテキンガレートには脂肪やコレステロールの吸収を抑える効果があります。

集中力アップ

カフェインとテアニンの相乗効果で集中力がアップする効果が期待できます。

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掛川茶おすすめの品種

掛川茶にはブレンドしたさまざまな品種があります。掛川茶の人気の品種をご紹介します。

さえみどり

「やぶきた」と「あさつゆ」を掛け合わせたのが「さえみどり」です。「やぶきた」の甘みの中に広がる渋みと「あさつゆ」の濃厚な緑色と甘さ。煎茶のサラブレッドともいわれています。

つゆひかり

「静7132」と「あさつゆ」からできた新しいお茶が「つゆひかり」です。鮮やかなエメラルドグリーンの色と爽やかでコクのある味わいが特徴です。掛川茶の中でも最高級品質と呼ばれています。

やぶきた

やぶきたは爽やかな渋みとスッキリした味わいで、一番流通している煎茶になります。竹やぶの北側で作られたところから、「やぶきた」と名付けられたそうです。

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掛川茶の美味しい淹れ方は?

掛川茶は深蒸し製法が特徴的です。より美味しく淹れる方法をお伝えします。

茶碗にお湯を入れる

水道水の場合、カルキ臭を飛ばすため沸騰させてから3〜5分グラグラさせるとよい。茶碗にお湯をいれて温めておくことで、カフェインが溶出しやすくなります。

急須に茶葉を淹れる

一人分約2g。掛川茶は粉が多いので、深蒸し茶用の急須がおすすめです。

急須にお湯を注ぐ

茶碗に入れていたお湯を急須に戻し、30秒ほどお茶を抽出します。

まわし注ぎする

人数分の茶碗に濃度が均一になるように、少しづつ順番に注いでいきましょう。

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まとめ

ここまで掛川茶の成分・効能、おすすめの品種や、美味しい淹れ方をお伝えしてきました。

この記事をまとめると

  • 掛川茶にはカテキン、ガロカテキン、テアニンなどが市販のトクホの緑茶よりも多く含まれている。

  • 掛川茶は抗酸化作用、抗がん作用、コレステロールの抑制など生活習慣病の予防に役立つお茶である。

  • 掛川茶の中でも「さえみどり」「つゆひかり」は品質が高く特別な日のお茶としておすすめ。

掛川茶は一般的な緑茶よりも丁寧な製法で作られている分、栄養も豊富に含まれています。ペットボトルで手軽に緑茶が飲めるようになりましたがたまには、急須で丁寧にお茶を淹れてみてはいかがでしょう。ゆったりとお茶を入れる時間は、心が豊かになりそうですね。

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