ジャムを賞味期限内に使い切れない時や、沢山作った時は冷凍保存しておくことも可能です。しかし、ジャムは大抵瓶に入っています。瓶は冷凍すると割れるといいますが、瓶ごとジャムを冷凍することはできるのでしょうか?今回は、
- ジャムは瓶ごとそのまま冷凍できる?
- 手作りジャムの日持ち<未開封・開封後>
- 腐るとどうなる? / 長持ちさせる保存方法
これらのテーマについて紹介いたします。
スポンサードリンク
目次
|
|
ジャムは瓶のまま冷凍できる?
ジャムを大量に作った時や、なかなか使い切れない時は冷凍保存がオススメです。と言っても、ジャムの多くは瓶に入っています。
『瓶=冷凍すると割れる』と言いますが、実は 瓶ごと冷凍しても割れない こともあるんです。
なぜ瓶は冷凍すると割れる?
瓶を冷凍すると割れる理由は、中身が冷凍によって膨張し、それによって体積が増えるためです。瓶は密閉状態なので、膨張することで中の空気がパンパンとなり、割れていまいます。
瓶が割れないジャムの冷凍方法
ジャムを瓶ごと冷凍しても割れることなく保存する方法は、ジャムの量を8割までにすることです。満タンに入れてしまうと膨張した時に瓶が耐えきれず割れてしまいますが、8割に抑えることで膨張しても余裕があるため、割れずに済むのです。
スポンサードリンク
ジャムを冷凍しても固まらない理由は?
ジャムを冷凍しても固まらない時があります。その理由は、ジャムの糖度が高いためです。糖度が高いものは氷結点(凍る温度)が低いため、砂糖が多いほど固まりにくくなります。
固まらなくても、冷凍庫に入れた方が冷蔵庫に入れる方が日持ちは良くなるので、すぐに消費できない時は冷凍しましょう。
瓶以外の冷凍方法
ジャムを冷凍する時は、瓶のまま以外に『製氷器』に入れる方法や『タッパー』に入れる方法があります。
製氷器を使う場合は1食分ずつ冷凍できるので、使う時に便利です。タッパーで保存する場合は、沢山冷凍したい時に重宝します。
手作りジャムはなぜ逆さまにするの?
ちなみに、ジャムを作る時は冷めるまで逆さまにしておくのが基本ですが、瓶詰めした後に逆さまにするのはなぜなのでしょうか?
- 密閉状態にできる
- 長期保存が効く
熱いジャムを入れた瓶を逆さまにしておくことで、瓶の中の空気が抜けて密閉状態を作ることができます。市販のジャムを初めて開ける時も、パカット音がして密閉状態になっているかと思います。
『密閉状態=雑菌が繁殖しにくく長期保存が可能』となり、保存性が高まるのです。このことを、『脱気(だっき)』と言います。
脱気しない時のやり直し方は?
瓶詰めしたジャムを逆さまにしても、脱気せず密閉状態にならないことがあります。これには、下記の原因が考えられます。
- ジャムの温度が低かった
- 蓋がしっかり閉まっていなかった
やり直し方には、 ジャムを再度温める方法 があります。熱い状態で逆さまにすることが密閉状態を作る条件なので、鍋や電子レンジで再加熱しましょう。
レンジ加熱よりも鍋で温めた方が高温になるので、鍋の方がオススメです。
スポンサードリンク
手作りジャムの日持ちはどれくらい?
手作りジャムの日持ちは、未開封か開封後かによって異なります。
- 未開封…約半年
- 開封後…約2週間
- 冷凍……約1年
ジャムの日持ちは、未開封の密閉状態であれば常温保存で約半年、開封後は冷蔵庫で約2週間、冷凍すれば約1年となっています。
開封後は空気に触れることで瓶の中に雑菌が入ることもあり、 冷蔵庫で保存していても腐る ことがあります。一度開けたらできるだけ早く消費しましょう。
腐るとどうなる?
手作りジャムは腐るとどうなるのでしょうか?未開封でしっかり密閉できていれば腐ることはありませんが、未開封でも蓋の閉めが甘く隙間から空気が侵入している場合は腐ることもあります。腐ったジャムの見分け方はこちらです。
- 白カビ・緑カビ・黒カビが生えている
- 水分が分離して水っぽくなっている
- 黒く変色している
- 変な臭いがする
ジャムは腐るとカビが生えやすく、白や緑・黒色といったカビがジャムや容器に生えてしまいます。カビが生える原因は、空気中に存在している菌が繁殖したことや、水分・温度などがあります。
ジャムの一部にカビが生えている場合、目に見えない菌がジャム中に付着している可能性があるので、カビた部分を取り除いても食べることはできません。
冷蔵庫で固くなった時の対処法
開封後のジャムは冷蔵保存が基本ですが、冷蔵庫に入れておくと固くなることがあります。トロトロしているが好みだと、美味しくないと感じることもあるかと思います。
そんな時には、固くなったジャムを戻す裏技があります。下記記事で詳しく紹介していますので、あわせてチェックしてみましょう。
詳しくはこの記事をチェック!
手作りジャムを長持ちさせる作り方・コツ
手作りジャムをできるだけ長持ちさせる方法についてご紹介します。上手く保存できれば半年〜1年も日持ちするので、果物の大量消費にもオススメですよ。ジャム保存のコツはこちらです。
- 瓶の容器を煮沸消毒しておく
- 熱いうちに瓶に入れ逆さにして冷ます
- 開封後は必ず冷蔵庫に入れる
- ジャムをすくう時は綺麗で乾いたスプーンを使う
ジャムを保存する上で大切なのは“煮沸消毒”と“密閉保存”です。瓶などガラス製の容器でないと煮沸消毒できないので、タッパーはオススメしません。
また、 熱いうちに瓶に入れ逆さまにすることで空気の侵入を防ぎ、密閉することができます◎ 開封後は綺麗なスプーンですくい、冬場でも必ず冷蔵庫で保存しましょう。
スポンサードリンク
まとめ
この記事をまとめると
- ジャムの瓶を逆さまにする理由は、密閉状態にして保存性を高めるため
- 脱気できなかった時は、ジャムを再加熱してやり直し可能
- 手作りジャムの日持ちは、未開封:約1年 / 開封後:2週間
- 長持ちさせるコツは、①瓶の煮沸消毒 ②密閉状態
手作りジャムの瓶を逆さまにするのは、密閉状態を作って保存性を高めるためです。逆さにしなくても作ることはできますが、日持ちに関わるので是非試してみてください。
スポンサードリンク