イワナと鮎はどっちがうまい?旬・特徴・美味しい食べ方は?

今まで鮎を食べたことがある人は多いと思いますが、イワナとなると食べた人は少ないのではないでしょうか。実は両者共に、川魚の評価では1.2を争う人気のおいしい魚です。この2種類の特徴、味や値段の違いはどうなっているのでしょうか。

今回は、

  • イワナと鮎はどちらが美味しいのか
  • イワナとはどんな魚?
  • 鮎(アユ)とはどんな魚?
  • 旬の時期や食べ方

について紹介いたします。

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イワナと鮎はどっちが美味しい?

高級なのはどっち?

鮎といえば高級食材のイメージが強いですね。イワナの子持ちはあまり知られていませんが、子持ちの鮎はもう少し価格が上がります。通販で生(冷凍)だと、どちらも1キロ3500円位で販売されており、1尾あたり300円前後の価格です。甘露煮(加工品)の場合、同じショップでも、

  • イワナ  5個 3250円
  • 子持ち鮎 5個 3680円

とやはり子持ちの鮎が少し値段が上がるようです。

イワナとはどんな魚?

イワナは冷水のきれいな最上流域に生息する貴重な淡水魚です。渓流の王様とも呼ばれ、岩陰に潜んで獲物を捕食する様子から、岩魚(イワナ)の名がついたようです。渓流釣りスポーツフィッシングでも人気の対象魚です。

特徴

サケ科イワナ属の魚で鮭の仲間になります。体長は30センチほどで鮎と比べて一回り大きい印象です。

どんな味?まずい?美味しい?

川魚のなかでも臭みが少なく、とても食べやすい白身の魚です。肉質も柔らかで身離れもよいです。養殖と天然の差が少ないといわれています。

旬の時期

5-6月から夏にかけてがイワナの旬になります。 

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食べ方

塩焼き、から揚げ、南蛮漬け、ムニエル、イワナ汁、燻製…くせがないため、あらゆる調理に向いています。特にイワナからはおいしい出しが出るので、イワナ汁(みそ味)には他の出し汁を加える必要がないほどです。

1人前あたりに15センチほどの1尾を贅沢に使うのがおすすめです。また、焼き魚にしたイワナの骨を炙って熱燗に漬ける「骨酒」という野趣あふれる美味なる飲み方もあります。

注意点

ただ、海の魚と違い、川魚には寄生虫もいるため加熱調理が基本です。新鮮であっても生食(刺身)はすすめられません。

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鮎(アユ)とはどんな魚?

よく知られている鮎ですが、あらためてどんな魚なのでしょう。

特徴

アユ科の川魚で、「清流の女王」とも呼ばれ川や海などを回遊する魚です。体長は20センチほどで、大きいものでは全長30センチメートルに達するものもあります。

川釣りの代表的な魚です。特に友釣りといわれる鮎の性質を利用した日本古来の独特の釣法が大変人気で、釣り人が多く集まる川では「友釣り大会」も行われるほどです。イワナよりも下流の水温が暖かい場所に生息します。

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どんな味?まずい?美味しい?

香りに特徴あり

鮎は水質が良い河川で獲れる魚です。香魚(こうぎょ)ともいわれる特有の香りがあり、稚魚や若鮎はスイカのような(?)いい香りがします。あるいはキュウリのような香りで、これは食性(食べる苔)による影響が大きいのではないかとされています。

川によって色や匂いが異なりますが、養殖物にはこの香りがほとんどなく、あってもごくわずかしか感じられません。

この独特の香りの好みは分かれるところですが、決して食べづらいような強い香りではなく身がしっとりしていてさっぱりとした味の白身魚で、とても美味しい魚です。


旬の時期

鮎の旬の時期は、この禁猟明けの6月~8月頃までです。若鮎の旬は7月で骨も柔らかいのが特徴です。資源保護のため、おおよそ11月~5月の期間は禁漁となっています。釣り好きの人は解禁の時期を待ちわびています。

また、産卵前の落ちアユと呼ばれる鮎も子持ちで美味しいです。落ちアユの旬は地域により異なり、東北では8月下旬頃から始まり、近畿地方は9月~10月にかけて、九州では10月頃になります。

食べ方

は白身で、加熱調理しても身が柔らかくふわとろで、しっとりとしています。丸ごと塩焼きにするのがポピュラーな食べ方ですが、内臓ごと塩焼きにすることが多いので、内臓の苦手な人には向かないかもしれません。

また、小ぶりの若アユは天ぷらや唐揚げでも美味しく食べられます。他にも鮎の昆布巻が人気です。

鮎らしい料理の一つが甘露煮です。おせち料理に入っていることもあります。骨を柔らかくするのに圧力鍋を使ったり、仕上げに水あめでツヤを出したりと家庭ごとのオリジナルのレシピがあります。

また、鮎のはらわたを塩辛のように塩漬けにしたものに「うるか」と呼ばれる珍味があり、瓶詰を通販で購入することもできます。

新鮮な天然物の鮎ならではの一品で、内臓のみで作る苦うるかの他にも卵巣(卵)のみで作る子うるかなど数種類があり、お酒の肴にぴったりです。うるかの変わった食べ方としては、アンチョビの代わりにパスタとあえることもできます。

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まとめ

この記事をまとめると

  • 鮎もイワナもおいしい人気の川魚
  • 味の点では、イワナよりも鮎の方がさっぱりして身がやわらかい
  • 香りでは、イワナの方がくせがない、鮎は食べる苔により香りが違う
  • どちらも甲乙つけがたいが、強いて言えば鮎を1位に選ぶ人が多い

地域にきれいな渓流があるかたは両方食べられて幸せですね。釣りをしないと、川魚を食べることがなかなかないですが、機会があればいろんな料理で食べてみたいですね。

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