世界中に多くの種類が存在する香辛料。料理の臭み消しや香り付けなど、特徴を生かして使用されることが多くなっています。
中でも、少し大きめのスーパーで見かけることが多い「イタリアンパセリ」はペペロンチーノやマリネなどでも使用されることが多い香辛料です。
- イタリアンパセリの特徴
- 他の香辛料で代用できる?
今回は、こちらについて詳しく解説していきます。
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目次
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イタリアンパセリってなに?
イタリアンパセリとは?
まずは、イタリアンパセリについて解説していきます。
イタリアンパセリは、地中海原産のセリ科の植物で、葉っぱの切れ込みが深い形をしていているのが特徴です。例をあげるなら、三つ葉やパクチーに似ています。地域によっては料理の香り付けだけでなく、サラダやスープにも入れてイタリアンパセリの香りを楽しむ習慣があります。
日本のパセリとの違いは?
日本で料理の付け合わせなどで使用されるパセリは、葉が縮れて丸みをもっているものがほとんどですが、これは「モスカール(縮葉種)」と呼ばれるものでイタリアンパセリとは全く見た目が異なります。
味や風味は?
イタリアンパセリは、香りがとても爽やかで食べやすいものとなっています。日本のパセリと比較すると苦味が少なく食感もやわらかいので、パセリ独特の風味が苦手なことが多い子供にも食べさせやすいでしょう。
また、イタリアンパセリには効能として抗酸化作用や殺菌効果があると言われています。また、香り成分として含まれる「アピオール」は食欲増進効果や整腸作用も期待できる一方で子宮を収縮させる作用も。
そのため、妊娠中は食べすぎないようにしたほうがよいと言われていますが、目安として1日に200gを超える量を食べなければ問題はないとされています。
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イタリアンパセリは代用できる?
他の食材でも代用可能
料理の香り付けとして重宝されるイタリアンパセリですが、キッチンに常備されている家庭は少ないのではないでしょうか。ここでは、イタリアンパセリの代わりになる食材を解説していきます。
パクチー
イタリアンパセリの代用として、最初に紹介するのが同じセリ科の植物であるパクチーです。見た目だけでいうならば、イタリアンパセリと瓜二つと言えるでしょう。
ただし、両者の持つ香りは同じセリ科の植物であっても全く別の香りです。特にパクチー自体が好き嫌いが分かれやすい香辛料であるため、注意が必要です。
料理の仕上げに鮮やかな緑色を加えたいという意味合いであれば、パクチーを代用とすることは全く問題がないでしょう。
ディル
北欧料理に欠かせない香辛料であるディルもイタリアンパセリの代用として挙げられます。主に魚料理の臭み消しとして使用されるディルですが、やはりイタリアンパセリとは全く香りが異なることに注意が必要です。
こちらもパクチー同様に見た目を華やかにするという意味合いで使用すると良いでしょう。
三つ葉
スッと胸の空くような爽やかな香りが特徴の三つ葉は、日本人にとってはお馴染みのハーブですよね。
日本ではキッチンに常備されていることの多い三つ葉であれば、無理なくイタリアンパセリの代用として使うことができます。
個性の強いパクチーなどと比べると香りも控えめなので、香辛料が苦手な人でも食べやすいのは大きなメリットと言えるでしょう。
人参の葉
実は人参もまた、イタリアンパセリと同じセリ科の植物だということはあまり知られていません。
人参の本体は料理に使用することが多いものの、葉の方は捨ててしまうという人も多いのではないでしょうか。
人参の葉を代用することで、パセリよりも優しい香りで料理を彩ることができますよ。
バジル
イタリア料理に使用する香辛料として最も知られているバジル。ピザやパスタに限らず、その用途はイタリアンパセリよりもさらに多いものと言えるでしょう。
バジルの持つほのかな甘味とくせの香りは人を選ばず、日本の家庭でも常備されている可能性が高いため、イタリアンパセリの代用としては最も一般的な香辛料といえます。
オレガノ
イタリア料理で使用される頻度の多い香辛料であるオレガノには、イタリアンパセリにはないほのかな苦味があります。
この苦味は匂い消しや香り付けにも十分な効果があるため、イタリアンパセリの代用としてはもってこいと言えるでしょう。
セージ
香りの強い香辛料であるセージもまた、臭み消しの用途でイタリアンパセリの代用とすることが可能です。
ドイツには、「セージは、医者、料理人にも、台所や地下室など場所も、貧富も問わず役に立つハーブである」という言葉も残されているほど、セージの効能が評価されているようですね。
大葉
三つ葉と同じく、日本ではお馴染みの食材である大葉。さまざまなビタミンが含まれているだけでなく、強い抗酸化作用を有している点もイタリアンパセリと似ています。
清涼感のある爽やかな香りを持つ大葉は、イタリアンパセリの代用として十分使用することができるでしょう。
クレソン
ステーキやローストビーフなどの付け合わせで使用することが多いクレソンですが、爽やかな香りと食べた時のピリッとした苦味はイタリアンパセリに勝るとも劣りません。
クレソンは茎がしっかりとしているので、刻んで料理に入れるよりもつけ合わせとして料理に添えるといった使い方をすると良いでしょう。
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まとめ
この記事をまとめると
- イタリアンパセリは地中海原産の香辛料の一種で、香り付けや臭み消しに使用されることが多い
- 日本のパセリとは見た目や食感が大きく異なり、日本のパセリが苦手な人でも食べやすい
- イタリアンパセリの代用として様々な香辛料を使用することで、料理の見た目を鮮やかに彩ることができる
いかがだったでしょうか。
世界中に数えきれないくらいの種類が存在する香辛料。時にはいつもと違った香辛料を使用することで、新しい発見があるかもしれませんよ。
この記事がみなさんの参考になれば幸いです。
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