イカの塩辛で食中毒になる?アニサキスはいるの?食べてはいけないの?

皆さんはイカの塩辛はお好きですか?生のイカを使って作る料理なので、食中毒になるのでは?という心配もありますよね。

実際にイカの塩辛で食中毒になったケースもあります。では市販のイカの塩辛も同じように危険なのでしょうか?

今回の記事では、

  • 塩辛とは?
  • 食中毒になる?
  • 食べ過ぎるとヤバイ?
  • 栄養素は?

これらについて解説していきたいと思います。 

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塩辛とは?

塩辛は魚介類のみや内臓などを加熱することなく塩漬けにして素材自体の持つ酵素および微生物によって発酵させて作る料理のことです。高濃度の食塩によって保存性を高めた発酵食品になります。

ものによっては味の改善や保存性の向上を目的で発酵を促進するために麹を入れたり、保存性を高めるために日本酒を入れたり、脂肪の腐敗を抑制するために唐辛子を入れたりするものもあります。 

代表的な塩辛はイカの塩辛ですね。その他にもエビやいわしの塩辛、タコの塩辛、カツオの塩辛などが有名です

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塩辛の歴史

塩辛は694年から710年の間に奈良県で見つかった、地方から税として送られた品物の中にフナの塩辛が入っていたというのが日本最古だと言われています。

その後、平安時代の今昔物語で塩辛という文字が確認されましたが実物は全く違うものであるとわかり、その後かなり長い時間が経過し江戸時代中期後半に塩辛が定着したという記録があります。

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食中毒になる可能性もある

イカの塩辛を食べ過ぎることによって食中毒を引き起こすした例もあります。

基本的にはイカの塩辛は安全なのですが、自分で作ったイカの塩辛など塩分量が少ないと腸炎ビブリオという細菌がイカの中に潜んでいますので、殺菌できずにそのまま食べてしまう可能性があります。

腸炎ビブリオになると激しい腹痛や嘔吐、下痢などを引き起こす食中毒になりますので十分に注意しなければなりません。

アニサキスはいるの?

イカの体内には夏になると話題になる寄生虫のアニサキスが潜んでいます。ほとんど100%イカの体内にはアニサキスが潜んでいますがイカの塩辛は生のイカを使うのでアニサキスのリスクはあるのでしょうか?

まず結論から言うと市販されているイカの塩辛ではアリサキスが潜んでいる可能性はほぼゼロです。

製造過程で一度冷凍処理することによってアニサキスは死滅しています。むしろこの工程を踏まないと販売することができませんので安心して食べても良いと言えるでしょう。

一方で自分で塩辛を作った場合はアニサキスのリスクは高くなります。アニサキスがイカについている可能性は十分に考えられますので如何を一度冷凍してから使うようにしましょう。

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食中毒で無くても注意するべきこと

食べ過ぎは塩分過多に

イカの塩辛は非常に塩分が高い食品です。市販されているイカの塩辛には100gあたり4~10gもの塩が含まれていることが分かっています。

1日あたりの摂取してもいい塩分量は大人でも大体7g程度と言われていますので、少しのイカの塩辛であれば問題ありませんが、どっさりイカの塩辛を乗せてご飯を食べてしまうとあっという間に塩分量を超えてしまう可能性がありますので十分に注意が必要です。

プリン体も多い

塩分の他にもイカにはプリン体が多く含まれています。さらにイカの塩辛は生のイカを使いますので、調理した後のイカよりもたくさんのプリン体が含まれていることがわかります。

プリン体を多くとってしまうと痛風という病気になってしまいます。皆さんも名前は聞いたことがあるのではないでしょうか?

痛風というのは風が吹いても痛いという症状から名前が付けられたと言います。 プリン体を摂取し過ぎると尿酸値というのが高くなり、尿酸が体にたまって結晶化することで痛風を引き起こします。

主に足の親指の付け根に痛みが出るのが特徴で、イカの塩辛を食べ過ぎてしまうと痛風になってしまう可能性が高くなってしまいますので注意しなければなりません。

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適切な量なら最高の栄養食品に!

イカの塩辛に使われるイカは、プリン体がたくさん入っているので痛風になるということをお伝えしました。しかしそれはあくまで食べすぎてしまった時の話。

実はイカは私たちが想像しているよりもたくさんの栄養を持つ素晴らしい食材なのです。次はイカに含まれる栄養素について解説していきたいと思います。

栄養について

イカには、栄養ドリンクにも含まれているタウリンという成分が含まれています。ほんのり甘みを感じる成分で、疲労回復効果があります。タウリンは水溶性成分で過剰摂取しても、体外に排出してくれるので安心です。

  • タウリン:タウリンは硫黄を含むアミノ酸の一種で、血液の高脂血症を改善する働きを持っています。コレステロールや中性脂肪の抑え、血圧を正常にする働きもあります。肝臓においてはアルコールの分解含めた解毒の働き助け、脂肪肝の予防効果もあります。
  • たんぱく質:たんぱく質は20種類のアミノ酸が複数個結合することで作られています。結合するアミノ酸が種類や配列によって様々な臓器や組織の材料になります。特に筋肉の材料として使用されるため、多くの摂取が望ましいです。食品では魚や肉、大豆に多く含まれており、様々な種類を多く摂ることが大切です。
  • ビタミンB12:ビタミンB12には、細胞分裂に関わり、特に乳児や人間の血球の文化には不可欠な栄養素です。細胞分裂の際の、DNAの複製に関わるため、不足すると正常な組織が作られず体の機能維持に影響が出ます。神経伝達や脂質代謝にも関わる酵素です。
  • セレン:セレンは、その強い抗酸化力を活かした働きを持つ酵素を構成するミネラルです。加えて、免疫力を高め風邪をひくにくくする効果や甲状腺ホルモンの働きを良くすること 

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まとめ

いかがでしたでしょうか?

この記事をまとめると

  • 塩辛は魚介類のみや内臓などを加熱することなく塩漬けにして素材自体の持つ酵素および微生物によって発酵させて作る料理のこと
  • イカの塩辛は食中毒になる危険性がある
  • 気をつけるべきは腸炎ビブリオとアニサキス
  • 市販されているものは基本的には安全
  • 食べ過ぎると塩分やプリン体の過剰摂取になることも
  • 食べ過ぎなければとても身体に良い食品!

今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。

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