「タコ」といっても種類がたくさんあるのをご存じでしょうか?日本でよく耳にする(食べる)メジャーなタコとして知られているのが「イイダコ」「マダコ」です。世界中にはタコの種類が200種類も生息しており、日本近海で見られるタコは60種類ほどになるそうです。
- イイダコとは
- マダコとは
- イイダコとマダコの違いと見分け方
タコは皆同じ、そう思っていた人も、その違いを詳しく知ることで、スーパーなどでも表示を水にタコの違いに気づくことができますよ。
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目次
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イイダコとは?
イイダコは旬の時期以外はなかなか見られないタコという印象があります。その寿命は短く1年ほどなので、旬の時期以外には希少価値の高いタコの種類だといわれています。
生息地
イイダコの生息は北海道南部の沿岸域です。水深10~20m程度の波の穏やかな場所に生息しています。
習性
昼間は石の隙間やアマモ場に潜んでいることが多く、小さいタコなので、大きな二枚貝の殻や空き瓶の中に潜んでいることもあります。夜になると、海底移動をしながらエサを探します。甲殻類・多毛類・貝類などを捕食します。
見た目の特徴
イイダコとは、10~30cmの小さめなタコの種類です。
体色は茶褐色ですが、周囲の環境によって変化をするのがイイダコです。体表は低いイボ状の突起で覆われており、興奮すると胴や脚などに黒い縦縞模様が現れます。
マダコの仔と勘違いされることもありますが、イイダコは脚の付け根部分に金色の環状紋が2つあります。それによって区別をすることが可能です。
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マダコとは?
関西では初夏から夏にかけて珍重されるマダコですが、地域によっては一年中食べることができます。マダコについて詳しく紹介します。
生息地
マダコは生息区域が幅広く、温帯や熱帯の海に広く分布しています。日本では、太平洋側の三陸付近から南、日本海側では北陸から南の岩礁域に多く生息していることが知られています。
習性
マダコは低水温に弱く、適水温は15~23℃といわれています。岩のくぼみや人工のツボなどに隠れる習性があります。縄張り習性が非常に顕著で、後から来た新参者を排除してしまうといわれています。そしてマダコは肉食ですが、甲殻類(エビ・カニ)、魚、貝などを手当たり次第に食べてしまうのです。
見た目の特徴
マダコは成長するとその大きさは体長60cm、体重3.5kgに達します。寿命は2年とイイダコの倍ですが、一番長い寿命であるミズダコでも3~5年の寿命です。雄のタコは交尾を終え、雌のタコは産卵を終えるとその生涯を閉じるといわれます。
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イイダコとマダコの違いは?見分け方は?
イイダコとマダコ、それぞれの特徴が分かったところで、イイダコとマダコの違いと見分け方について紹介していきます。
大きさで見分ける
イイダコとマダコの一番の違いはその大きさです。イイダコは10~30cmの小さめなタコ、マダコは体長60cm、体重3.5kgに達する大きなタコになります。海では生息区域が異なるので、一緒に摂れるということはありませんが、スーパーや鮮魚店で並ぶことはあるので、違いを知っていれば間違えて購入することもありません。
食べごろが違う
イイダコとマダコを間違えて買わないためにも大きさを知るべきだといいましたが、その旬が異なるので一緒に観ることは稀かもしれません。イイダコは秋から冬、マダコは5~10月なので一緒に並ぶことは難しそうです。
お勧めの食べ方
イイダコとマダコはその大きさも旬の時期も違いますが、おすすめの食べ方も異なります。
イイダコのおすすめの食べ方
イイダコの柔らか煮:材料
- イイダコ
- 生姜
- 酒
- 水
- 砂糖
- 醤油
- みりん
作り方
- イイダコを塩でもんでぬめりを取る
- 鍋に鍋に生姜・酒・水・砂糖・醤油・みりんを入れ、ひと煮立ちさせる
- 水洗いしたイイダコを入れて落し蓋をする
- 弱火で20分ほど煮て、イイダコがやわらかくなればできあがり
マダコのおすすめの食べ方
タコとわかめの酢の物:材料
- 茹でられたマダコ(の脚):マダコは大きいので脚だけで売っているものを購入すると料理で使いやすい
- わかめ
- 砂糖
- 酢
- 醤油
作り方
- ワカメを水で戻す
- ゆでだこは斜めに包丁を当て、そぎ切りをする
- 調味料を合わせる(調味料は砂糖小さじ1:酢大さじ1:醤油小さじ1が作りやすい量)
- 材料を全て混ぜ合わせる
- お好みに合わせて胡瓜を入れるのも美味しい
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まとめ
イイダコとマダコの違いについて紹介しました。
この記事をまとめると
- イイダコとは10~30cmの小さめなタコ
- マダコとは体長60cm、体重3.5kgに達する大きなタコ
- イイダコとマダコは大きさと旬の時期が異なる
タコはその種類が多く、日本でもたくさんのタコが生息しています。その中でもイイダコとマダコは食べる機会が多く、身近なタコといえます。大きさや旬の時期が異なるので、1年中タコを食べることが可能です。イイダコやマダコだけではなく、いろいろなタコを食べてみてはいかがでしょうか?