皆さんは「ふき」を食べたことがありますか?あまりメジャーな食材ではないものの、日本人には古くから親しまれてきた食材です。そんなふきですが、地方の方に住んでいるとたまに大量のふきが手に入って困ることがあるんですよね!
今回の記事ではふきとはどのような食材なのか、フキノトウとの違い、ふきの保存方法について解説していきたいと思います。
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目次
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ふきってどんな野菜?
ふきは、日本の山に自生する山菜の一つです。大きなハート形の葉と太めの茎で、茎を食用としています。日本が原産で、北海道や沖縄など気候に関わらず広い地域に分布しているのが特徴です。
最近ではあまりスーパーで見かけることがありませんが、加熱すると柔らかくて苦みもないので非常に食べやすい野菜です。
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フキノトウとふきの違い
フキノトウとふきは広い目で見ると、「同じ物」です。ただ、フキノトウが大きくなるとそのままふきになるわけではありません。フキノトウは、ふきの「つぼみ」の部分。そして、ふきはふきの中の「葉っぱ」の部分なのです。
スーパーで売られているふきを見ると、「茎のように棒状になっている」ため、殆どの人は「ふきは茎の部分」だと誤解しています。一般的に販売されているふきは「ふきの葉っぱの部分」です。ふきの茎の部分は実は地中に埋まっていて、そこから葉っぱを地上に出しているのです。
そして、フキノトウはふきのつぼみの部分で春になると先にフキノトウが地上に現れ、その後ふきの葉っぱの部分も地上に生えてくるという順序で成長します。
ちなみに、ふきが生える場所は、フキノトウが生える場所と必ずしも一緒ではありません。湿度や環境などの違いから根を広く伸ばして、別の場所にふきが生えることも多いのです。
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ふきの保存方法
次はふきの保存方法について解説していきたいと思います。アク抜きをした後のふきは常温保存できないので、基本的な保存方法は冷蔵保存です。
ふきの冷蔵保存
ゆでて皮をむいたふきを使いやすい長さ(5cm程度)にカットし、保存容器にひたひたの水とともに入れてください。水は毎日取り替えるとふきの緑色をきれいに保つことができますよ。
このようにして保存すれば冷蔵庫で約1週間保存可能です。
ふきの冷凍保存
大量にふきを茹でてしまって、一週間では消費しきれない量になってしまった場合は冷凍保存がおすすめです。冷凍保存するときはいくつか手順がありますので、解説していきますね。
- ふきをゆでて皮をむく
- 表面の水分をペーパータオルで丁寧に拭き取る
- 小分けにしてラップにしっかり包む
- さらに上から冷凍保存法の保存袋に入れて冷凍庫に入れる
冷凍したふきは繊維の食感が若干硬くなってしまうので、煮物に使うのがおすすめです。煮物に使う場合は凍ったまま煮汁に入れるようにしましょう。
ちなみに「伽羅ぶき」のようにしっかりと煮詰めてから冷凍保存すれば、冷蔵庫で自然解凍させてそのまま食べたり、刻んで炊き込みご飯の具にしたりなど様々な使い方ができるのでおすすめです。
きゃらぶきは、ふきを使って作られた保存食です。醤油ベースに砂糖、酒などを加えて煮込んだ、ごはんにもよく合うひと品となっています。
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ふきはかならずアク抜きをすること!
ここまではふきの保存方法について解説してきましたが、ふきを調理する前には必ずアク抜きをしなければなりません。実はふきには天然毒であるピロリジジンアルカロイド類が含まれています。
この天然毒は動物や昆虫から種子や実、わかばなどを食べられないようにするためにふきが自ら作った毒です。山菜のわらびにも二キロサイドという天然毒が含まれているなど、山菜には天然毒を含む種類がたくさんあるということを覚えておくと良いでしょう。
あく抜きでどれくらいの天然毒が抜けるの?
茹でこぼしてから水にさらすことで、ふきに含まれるピロリジジンアルカロイド類は1/3から1/10程度まで減少したという研究報告があります。(農林水産省参考資料:https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/foodpoisoning/naturaltoxin/attach/pdf/pyrrolizidine_alkaloids-4.pdf)
さらにゆでこぼした後の水にさらす時間が長いとより多くの量が減少したという報告もあります。天然毒の影響が怖いなら、水さらしの時間を長めにとるようにすると良いでしょう。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?今回の記事をまとめると、
この記事をまとめると
- ふきは日本の山に自生する山菜の一つ
- フキノトウとふきは広い目で見ると同じ物である
- フキノトウは蕾の部分、ふきは葉の部分をいう
- ふきの保存方法は冷蔵と冷凍がおすすめ
- 伽羅ぶきのようにしっかり味をつけてから冷凍するのもおすすめ
- 天然毒を持つので必ずアク抜きをしてから調理すること
今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。
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