ホタルイカの沖漬けは寄生虫がいる?安全に食べるための処理方法を紹介します

皆さんはホタルイカの沖漬けを食べたことがありますか?ホタルイカは富山県の名産と言われており、夜の海に蛍のようにキラキラきらめいているよ小さなイカのことを言います。酢味噌和えや沖漬けなど様々な食べ方があり、新鮮なホタルイカはとっても美味しいのです。

富山の海に行くと浅瀬でもホタルイカを取ることができて、自分で沖漬けを作る人も多いようです。

海産物を食べるにあたって「寄生虫」が入るかどうかというのはすごく気になりませんか?今回の記事ではホタルイカの沖漬けに寄生虫が潜んでいる可能性はあるのかどうかについて紹介していきたいと思います。

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ホタルイカとは

ホタルイカについて

ホタルイカについて一緒におさらいしていきましょう。ホタルイカは体長7cm前後の小型のイカで刺激を受けるとホタルのように発光することからこの名前が付けられました。毎年3月から5月くらいの富山湾で波打ち際にホタルイカが打ち上がります。

これはホタルイカの身投げと呼ばれる現象で、海岸線に沿って青い光がオーロラのように浮かび上がるのがとても幻想的です。ホタルイカは傷みが非常に早いため水揚げしてすぐに釜茹でするのが一般的といわれています。

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ホタルイカに含まれる栄養

ホタルイカにはたくさんの栄養素が含まれており、特に「タンパク質」「ビタミンA」「 ビタミンB2」「鉄」が 多く含まれています。

  • タンパク質:タンパク質は肉類や卵、豆類などの食品に多く含まれる栄養素で、体を構成するのに非常に重要な栄養素といわれています。不足すると免疫力が下がったり、スタミナが落ちたように感じられたり、体の中の内臓の働きが鈍くなってしまうと言われています。
  • ビタミンA:ビタミンAは主に目や皮膚の粘膜の健康を保つ働きがあります。レバーやうなぎ、チーズなどに多く含まれている栄養素です。ビタミンAが不足すると目の角膜や皮膚が硬くなる病気になったり、薄暗いところで目が見えるまでの時間が長くなってしまうといった状態になります。
  • ビタミンB2:ビタミンB2はリボフラビンといい、体の中に入ると糖質やタンパク質、脂質をうまく使えるようにサポートしてくれる働きがあります。ビタミンB2は発育のビタミンとも呼ばれることがあり、成長期に積極的に摂りたいビタミンでもあります。ビタミンB2を取ることで食べ物から得たエネルギーを消費しやすくしてくれるので、疲れやすい人などにもオススメな栄養素です。
  • :鉄は赤血球の中にあるヘモグロビンに多く含まれている栄養素です。ヘモグロビンとは酸素を体中に送るための容器になるもので、鉄がないとヘモグロビンを産生することができません。ヘモグロビンが少なくなってしまうと体の中に酸素が十分に供給できなくなり、頭痛や食欲不振などの貧血の症状を引き起こしてしまいます。特に女性は月経などで血液が減りやすく積極的に鉄を取らないと貧血になる恐れがあります。

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ホタルイカの沖漬けに寄生虫の危険はあるの?

ホタルイカの沖漬けとはホタルイカを丸ごと醤油だしに漬け込んで食べる方法です。地元の漁師さんたちは生きたままのホタルイカお醤油だしに漬け込んで食べているといいます。

ホタルイカの沖漬けは寄生虫に注意

ホタルイカの沖漬けは、漁師めしとして沖で収穫してすぐのホタルイカを用意したつけダレに放り込んで作ったのが始まりといわれています。

しかしホタルイカの内臓にはたくさんの寄生虫が生息しており、ホタルイカの踊り食いなどで生のホタルイカを食べて食中毒に感染したというケースが後を絶ちません。 毎年ニュースになるほどホタルイカの寄生虫による食中毒に注意喚起がなされています。

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ホタルイカの沖漬けを作るなら

ホタルイカの寄生虫は体内に入ると腸閉塞(腸が詰まってしまう病気)や急性腹症などの症状を引き起こす可能性があり非常に危険です。しかしホタルイカの沖漬けは、一度食べたらクセになってしまうほどおいしい料理です。どうしてもホタルイカの沖漬けを食べたいという方は「寄生虫を死滅させる」工夫を行えば食べることができます。 

家庭用の冷蔵庫ではNG!購入したものを食べること

ホタルイカの寄生虫は「-30℃以下の冷凍で4日間、または-35℃で15時間、-40℃で40分冷凍すれば死滅する」といわれています。現在ホタルイカの沖漬けを生で食べる場合は、ほぼ全てが冷凍して寄生虫を退治した状態のホタルイカで、内臓を除去したものが提供されています。

ただし家庭の冷蔵庫では-15℃くらいが限度です。もしホタルイカの沖漬けを作りたいなら、下処理が行われたホタルイカを購入して食べるのが一番安心です。

沖漬けの作り方

では安心して食べられる状態になったホタルイカを手に入れたら、以下の手順でホタルイカの沖漬けを作ってみてください。

  • ①ホタルイカの目玉を骨抜きで取り除く
  • ②醤油、酒、みりんを1:1:1で作ったタレにつけて、2晩ほど寝かせる

この手順で行えば美味しいホタルイカの沖漬けが完成します!簡単ですので是非チャレンジしてみてください。 

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まとめ

いかがでしたでしょうか?ホタルイカの沖漬けは一度食べると本当に忘れられないくらい美味しい料理です。富山に行って新鮮なホタルイカの沖漬けを一度食べると、家でも食べたくなりますが、ご家庭で作る場合は冷凍されている下処理されたホタルイカを使うようにしましょう!またホタルイカに限らず、海産物や生肉などを食べる際は、食中毒にならないように十分注意して食べるようにしてくださいね。 

この記事をまとめると

  • ホタルイカとは春の富山湾で獲れる小さいイカのこと
  • ホタルイカの内臓には寄生虫がいるので冷凍しないと食べてはいけない!
  • 家庭用の冷蔵庫では冷凍の温度が足りないため、沖漬けで食べるならスーパーで生食用のホタルイカを購入しよう

今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。

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