栄養価の高いおやつとして人気がある干し芋は、鉄やビタミンB群が不足しがちな子どもにもぴったりです。
しかし、干し芋でアレルギーを起こすことがあることをご存じですか?
干し芋を食べて目・口周りがかゆくなったりするのも、アレルギー反応かもしれません。そこで今回は、
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干し芋でアレルギーは起きる?
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干し芋アレルギーの症状
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干し芋・さつまいもアレルギーの対処法
についてご紹介します。
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目次
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干し芋でアレルギーは起きる?
干し芋でもアレルギーが起きることがありますが、なぜ干し芋でアレルギーになるのでしょうか?
干し芋ができる過程やアレルギーになる原因などについて解説します。
干し芋の原料
干し芋の原料は「さつまいも」 です。収穫後、熟成させてから蒸かして皮を剥き、裁断します。
裁断したら、1週間ほど天日干しをして干し芋が出来上がります。
干し芋でアレルギーになる?
アレルギーは食品に含まれるたんぱく質に反応するのが特徴です。
干し芋の原料であるさつまいもにもアレルゲンとなるたんぱく質は含まれていますが、アレルギー反応が出にくい食材と言われています。そのため、離乳食初期(生後5カ月~6カ月)ごろから与えられる食材で、使い勝手が良く重宝します。
しかし、初めてさつまいもを食べたときが一番アレルギーを発症しやすいです。
初めて食べる時は口・目の周り、首や関節の皮膚の薄い部分、お腹などに発疹やじんましんが出ないか、下痢や嘔吐をしないか観察しておきましょう。
アレルギー表示の義務はある?
さつまいもは、アレルギー表示義務のある特定原材料7品目または特定原材料に準ずるもの21品目の中に入っていません。そのため、原材料をチェックしてさつまいもが使われていないか確認する必要があります。
大人もアレルギーになる?
さつまいもアレルギーは小さな子どもが発症することが多いですが、 大人になってからも発症することがあります。
アレルギー体質の人の方が発症しやすく、逆にそうでない人はほとんど発症しないと言われています。
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干し芋アレルギーの症状
干し芋アレルギーの症状はどんなものがあるのかご紹介します。
もし気になる症状があれば、干し芋は食べずに病院で検査を受けてみましょう。
アレルギーの症状
- 口・目の周りの発疹・発赤
- 喉の違和感、いがいが感
- じんましん
- かゆみ
- 鼻水・鼻づまり・くしゃみ
- 腹痛・下痢
- 吐き気
アレルギー症状も、軽ければちょっと違和感がある程度で治まります。
アナフィラキシーショックに注意
さつまいもでアナフィラキシーショックになったという事例は聞いたことがありませんが、 他のアレルゲンや添加物と一緒に摂ったことで重症化するという可能性は否定できません。
アナフィラキシー症状は以下のとおりです。
- 咳
- 口腔内の腫れ
- 嚥下困難
- 呼吸困難
- チアノーゼ
- 全身の発疹
こういった症状が短時間で急速に表れた場合は、早急に病院へ行きましょう。
呼吸困難とまではいかなくても、呼吸がしにくい、咳や鼻水が止まらない場合も同様です。
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干し芋・さつまいもアレルギーの対処法
さつまいもアレルギーかも?という時は、どうすればいいのでしょうか?
また、さつまいもアレルギーの人が気を付けるべきポイントについて解説します。
アレルギーの検査方法
干し芋を食べて口周りや喉に違和感がある場合は、一度アレルギー検査を受けてみましょう。
血液検査(即時型アレルギー)や皮膚テスト(遅延型アレルギー)で調べます。事前に検査ができるかどうかを確認しましょう。
検査してもらえる病院の科は、
- 皮膚科
- 内科
- 耳鼻科
- アレルギー科
- 小児科(子どもの場合)
などです。
さつまいもアレルギーの人が注意すべき食品
さつまいもアレルギーの場合は、 さつまいもが含まれている食べ物を避ける ことです。
さつまいもはアレルギー表示の品目に含まれていないため、自分で原材料を確認する必要があります。
「さつまいも」と記載されているならわかりやすいですが、ぱっと見ただけでは判断がつかないものもあります。
さつまいもが使われている可能性のある原材料として注意しておきたいのが2つあります。
- でんぷん
- でん粉(スターチ)
これらは、じゃがいも・さつまいも・小麦・米・トウモロコシなどいろんなものから作られているため、どれから作られたのか特定できません。
はっきりしないときは避けた方がいいでしょう。
乳幼児に与える際は注意
まだまだ消化器官が未熟ですので大人同様にさつまいもを与えると食べにくいかと思います。
初めて食べる際には、
- さつまいもの皮は厚めに剥く
- 繊維が少なめの真ん中を使う
- あく抜きをしっかりする
などの対応をしましょう。
食べた後は、口周りが赤くなったりぐずったりしていないかなど様子を観察してください。
アレルギーの症状が出た場合は?
アレルギー症状が出た場合は対症療法になります。
- 飲み薬「抗ヒスタミン剤」
- 貼付薬「ステロイド外用薬」
などが一般的に使われます。
まとめ
今回は、干し芋やさつまいものアレルギーについてご紹介しましたが、いかがでしたか?
この記事をまとめると
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干し芋を食べてアレルギー症状が出ることはある
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初めて食べる時が一番発症しやすい
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よく見る症状は目・口の周りの発疹発赤や喉のイガイガ感
さつまいもはアレルギーが出にくい食材ですし、症状が重症化することは少ないそうです。
しかし、何が原因で症状が悪化するかわかりません。
食べた後に「ちょっと違和感があるかも?」と思ったら、その違和感を無視せずに一度アレルギー検査を受けた方がいいでしょう。
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