どんな季節に食べても美味しい豚汁は、一度にたくさん作っておいて何日かに分けて食べる方も多いかと思います。
作り置きしておくと便利ですが、実は、豚汁は傷みやすいとご存じでしたか?そこで今回は、
- 豚汁の日持ちはどれくらい?
- 豚汁を常温で放置するとどうなる?
- 腐った豚汁の見分け方
- 正しい保存方法・長持ちさせる方法
についてご紹介します。
スポンサードリンク
目次
|
|
豚汁の日持ちはどれくらい?
豚汁に入れる豚肉は、野菜より傷むのが早い傾向にあります。
そのため、あまり日持ちはしませんが、季節によって前後します。
常温の場合(季節別)
基本的に常温保存はあまりよくありません。
特に 気温の高い時期は腐りやすい ので、作ってそのまま置いておくのはやめましょう。
季節 |
日持ちの目安 |
春 |
1~2日前後 |
夏 |
作った当日 |
秋 |
1~2日前後 |
冬 |
2~3日前後 |
あくまで目安となりますので、食べる前に見た目に変なところはないか、臭いに変化はないか確認してください。
冷蔵庫の場合
作った後は冷蔵庫で保存する方がいいのですが、それでも気温が高い時期は早めに食べきるようにしましょう。
季節 |
日持ちの目安 |
春 |
4~5日前後 |
夏 |
3日前後 |
秋 |
3~5日前後 |
冬 |
4~5日前後 |
冷蔵庫に入れる前に、鍋がまるごと入るボウルに氷水を入れて冷ますなどして できるだけ早く粗熱を取るようにしましょう。
スポンサードリンク
豚汁を常温で放置するとどうなる?
豚汁を作った後、余ったらそのままコンロの上に置いておくなんていうこともよくあると思います。
そのまま放置しているとどうなるのでしょうか?
雑菌が繁殖する
雑菌は30~35℃ぐらいの温度が一番繁殖しやすくなります。そのまま放置していると、30~35℃の温度帯になる時間が長くなり、雑菌が増殖する原因となります。
ウェルシュ菌が発生する
ウェルシュ菌は、人間や動物、水、土などに存在するありふれた細菌です。
ウェルシュ菌が発生して食中毒になるのは、以下のような過程です。
- ウェルシュ菌に汚染された食材、水などで豚汁を作る
- 調理中熱に弱い最近は死滅するが、熱に強いウェルシュ菌の芽胞が残る
- 温度が下がり、芽胞が発芽し急速に増殖
- 再加熱しても死滅せず、ウェルシュ菌が体内に入り食中毒症状が発生する
ウェルシュ菌を完全に排除することは難しいですが、いくつか対策を実践することで予防することができます。
- 調理したものは当日中に食べる
- 全体を良くかき混ぜ、空気を含ませる
- 保存する場合は急速に冷ます
加熱すれば食べられる?
上記でも触れましたが、 ウェルシュ菌の芽胞は加熱で死滅しません。
ウェルシュ菌の増殖した豚汁を食べると6~18時間後に食中毒症状が出る可能性があります。
スポンサードリンク
腐った豚汁の見分け方
豚汁が腐ると、臭い、見た目、味のどれをとってもわかりやすいので、誤って全部食べてしまうということはないと思います。
ここでは、見分けるポイントについて解説します。
臭い
- 酸味のある臭い
- 発酵食品のような臭い
発酵食品のような臭いは、味噌の香りが全くしなくなるほど強く感じると思います。
見た目
- 白い膜が張っている
- カビが浮いている
- 具がどろどろになっている
- 糸を引く
豚肉から出た脂が固まったような膜ではなく、 ふわふわしたものが乗っているような感じになります。
温めて溶ければ豚肉の脂で間違いないと思いますが、溶けない場合はカビの可能性があります。
また、具がどろどろになっていたり、糸を引くようになると食べられません。
味
- 酸っぱくなる
- 苦みを感じる
腐った豚汁は 舌がしびれるような酸味を感じる といわれています。
豚汁の味はしないので、見た目、臭いで変化がなくても、味で違和感があれば食べないようにしましょう。
スポンサードリンク
正しい保存方法・長持ちさせる方法
せっかくの豚汁も一日でだめになってしまってはもったいないですよね。
長持ちさせるにはどうすればいいのでしょうか?
冷蔵保存の方法
常温で保存するよりも1~2日長く保存できます。より早く冷ませるのは、タッパーなどに1食分ずつ小分けにしてから冷ます方法です。
小分けにすると、温める時も手間が少なくなりますのでおすすめです。
冷凍保存の方法
冷凍保存する場合は、
- 冷凍に向かない具材は取り出しておく
- 味噌の風味が落ちる
この2点は留意しておきましょう。
こんにゃく
大根
芋類
粗熱が取れていれば、タッパーでもフリーザーバッグでもかまいません。
最初から冷凍することが分かっていれば、味噌を入れる手前で冷凍し、食べる直前に味噌を入れた方がおいしくなりますよ。
冷凍で約2~4週間保存できます 。鍋ごと保存できる?
鍋ごと冷蔵庫に入れたいなら、 鍋が入るぐらいのボウルに氷水を入れて粗熱を取りましょう。
鍋に水が入らないように注意してください。
長持ちさせる作り方
4つのポイントを押さえると、豚汁を長持ちさせることができます。
①具材を油で炒める
先に油で炒めておくと、傷むスピードを遅くすることができます。
豆腐は焼き目が付くぐらい炒めるといいでしょう。
②傷みやすい食材は鮮度をチェックしておく
豆腐、味噌、豚肉、里芋などは傷みやすい食材です。
使う前に鮮度のチェックをしておきましょう。
③しょうがを加える
しょうがの抗菌・殺菌作用で雑菌の繁殖を抑えることができます。
また、風味も良くなるので、苦手意識がなければ入れてみてもいいでしょう。
④塩分濃度をあげる
塩分濃度が高いと雑菌は繁殖しにくくなります。
豚汁を作るときに味噌を多めに入れ、味を濃くすると少し長く日持ちしますが、温めなおすと味が濃くなるとおもいますので、当日中に食べ切れる量で作りましょう。
まとめ
今回は、豚汁を常温で保存するとどうなるのか、保存期間や保存方法、腐った時の見分け方についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
この記事をまとめると
- 常温で放置すると1日で傷む
- 冷蔵保存では2~5日
- 冷蔵保存するなら急速に粗熱を取る必要がある
- 食べきれない量なら冷凍保存がおすすめ
傷むのが早いですが、冷凍するとかなり保存できるので、当日中に消費できそうにない分は小分けで冷凍しておくのがよさそうですね。
ぜひ参考にしてみてください。
スポンサードリンク