ひらたけの白い物はカビ?気中菌糸とは?黒・緑・ピンクのフワフワは食べてはダメ?

皆さんはひらたけというきのこを食べた経験はありますか?ひらたけは食感がとても良く香りも豊かなきのこで、キノコ狩りなどで取ることのできる代表的な種類のひとつです。スーパーなどであまり見かけないため、実際に料理に使った経験のある人は少ないかもしれませんが、クセがなくどんな料理にも合わせる事の出来る素晴らしい食材です。

今回の記事ではひらたけとはどのようなキノコなのか、ひらたけの栄養、ひらたけの上の白いカビのようなものとはいったい何なのかについて解説していきたいと思います。

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ひらたけとは?

ひらたけは名前の通りカサが平たい形をしたきのこです。日本では昔から食べられていた種類で、鎌倉時代・平安時代・江戸時代などあらゆる時代の書物においてひらたけが登場しています。

他のきのこ同様香りが良く、味は淡白ですが歯ごたえも良いのが特徴です。欧米では裏側から見た姿が牡蠣に似ているとして「オイスターマッシュルーム」と呼ばれています。

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ひらたけに含まれている栄養成分

ひらたけは、たんぱく質やカリウムを豊富に含む栄養価の高いキノコで、同時にナイアシンやビタミンB群も多く含んでいます。

  • ビタミンB1:ビタミンB1は、人間の代謝に関わるビタミンで、炭水化物を糖に分解し、エネルギーを作り出す経路の最初を担います。食べた糖質全般を燃焼させる工程に関わるため、不足すると疲れやすくなります。また脳の神経伝達物質にも関わり、集中力を増やすや手足の痺れにくくすると言った働きがあります。
  • ビタミンB2:ビタミンB2は、たんぱく質、脂質、炭水化物の代謝で、酵素に近い補酵素としての働きます。ビタミンB2は単独では酵素としての働きは持たないものの、体内で特定の分子がつくことで代謝の働きを担います。三大エネルギーの分解の他、体内の活性酸素の除去作用も持っています。
  • カリウム:カリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分の排出に関わるミネラルで、細胞の中に主に存在しています。ナトリウムとセットで、体内の水分量を調整し、体内にある過剰な水分の排出を促進させます。むくみや冷え性と言った不調の改善効果があります。
  • ナイアシン:ナイアシンは、糖代謝、脂質代謝の補酵素としての働きで、エネルギー生成のサポートします。ナイアシン一つで複数の代謝工程をサポートするのが大きな特徴です。他にも肝臓におけるアルコール代謝の二日酔いの原因になるアセトアルデヒドの分解を助けます。

ひらたけを食べる事で期待できる効果とは?

ひらたけにはたくさんの栄養素が含まれています。ひらたけを食べる事によって得られる効果を以下にまとめてみました。

  • がん予防効果
  • 肥満予防効果
  • 便秘の予防や改善効果
  • 疲労回復効果
  • むくみの改善
  • 冷え性の改善
  • 筋肉量の増加

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ひらたけの上に付いた白いふわふわの正体

ひらたけにはたくさんの栄養素が含まれることがわかりましたね。ひらたけを保存していると時間の経過とともに、ひらたけの表面に白いふわふわの綿毛のようなものがつく場合があります。これの正体について解説していきます。

カビではなく菌糸!

保存しているうちにひらたけの表面に白いふわふわの綿毛のようなものがつくと、「白カビ」が生えてしまったと思って、まだ食べることのできるひらたけを捨ててしまう人がいます。

実はひらたけの表面につく白い綿毛は白カビではありません。これは「気中菌糸」といわれるものです。白いふわふわの正体の気中菌糸はひらたけだけに生じるわけではなく、きのこ類のほとんどに見られます。例えば保存しているキノコのラップが外れていると、表面に気中菌糸がついてしまいます。

気中菌糸は悪いもの?

気中菌糸は人体に害を与えることはありませんので、白くてふわふわの気中菌糸がひらたけの表面に付いていたとしても問題なく食べることができます。ただしその時はしっかりめに加熱するようにしてください。

気中菌糸を取り除きたい場合

気中菌糸はきのこの一部ですが、白いふわふわの部分が気になって仕方がないので取り除きたい人もいると思います。もしひらたけに発生した気中菌糸を取りたいのであれば、濡れた布巾やキッチンペーパーで拭き取れば簡単に取ることができます。

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黒や緑、ピンクのカビがついたら注意!

気中菌糸は基本的に全て白いふわふわのようなものです。ひらたけの表面に白いふわふわの菌糸が付いている場合は特に問題なく食べることができますが、白以外の黒色や緑色、ピンク色のふわふわがくっついていたら、間違いなくそれは「カビ」ですので絶対に食べないようにしてください。

このような状態の時も食べないで!

色付きのカビが生える以外にも、ひらたけが以下のような状態であった場合は食べない方が良いと言えます。

  • 水分が出てきている
  • ネバネバドロドロに溶けている
  • 明らかに酸味の強い異臭がする
  • ひらたけ自身が茶色や黒に変化している(ピンク色なら食べてもOK)

このような状態のひらたけは腐敗が進んでいる証拠ですので、食べてしまうと体に悪影響を与える可能性があります。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?ひらたけはあまりメジャーな食品ではないので少しの変化でも不安になってしまうと思います。そうした時も慌てずこちらの記事を読んで、食べられるひらたけなのかどうなのか確認してから口にするようにしてください。

この記事をまとめると

  • ひらたけはたくさんの栄養素を含んだ食品!
  • クセが無くどんな料理にも合わせることが出来る
  • ビタミンやミネラルが豊富
  • ひらたけの表面につく白いふわふわは気中菌糸といって、問題なく食べることができる
  • 色付きのふわふわがついたら注意
  • 腐っている可能性もあるのでしっかり確認してから食べよう

今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。

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